実はSWIFT制裁よりも、ロシア中銀の外貨準備凍結の方がダメージが大きかったという話。この事情が分かってる人からすれば、ここ数日のFXは誰でも儲かる相場だったに違いない……。
具体的にいうと、欧州の銀行を中心にして米ドルが一気に不足することになった
つまり、欧州銀自身が他所から米ドルを借りざるを得なくなった→さらに米ドル建てのCD/CP(短期の運用資金調達)が困難に
FX Swapの米ドル調達コスト高騰が米ドル建てCD/CPに波及する
→企業側の資金調達も高いコストを払いながら長期化することになる。またコロナショックで実際に起きたように、米ドルの確保を急ぐ側としては短期資産を売れなくなった後に他の資産をぶん投げる順番になるかもしれない。
流動性の危機が起きているのに潤沢な資産を積み上げてきたFRBは、これらを基本救済できない
これによって、欧州側で信用リスクが発生してしまっている。
結果として、現在はEUR/USDの下落、そしてUSD/JPYの洒落にならない上昇といった現象が起きている
こういう事情が見えている人たちにとって、ここ数日はFXってめちゃくちゃ簡単に儲かる相場だったんだろうなあ……
この記事については、理解できない点が多いので後で以下の記事も読みます
・FRA-OISスプレッド
・LIBORはCD/CPの利回りに連動する話。