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朝比奈玉露の菰編み体験談

はじめまして!こんにちは!
学生団体あさひかりです!私たちは日本茶の魅力を幅広い世代に伝え、日本茶の課題解決にも貢献しようと静岡県の朝比奈玉露にフォーカスして、朝比奈玉露をひとりでも多くの人に届け、身近な存在にできるよう活動しています!
今回、学生団体あさひかりは3月11日と3月26日に菰編みに行ってきました!私自身はいけなかったのですが、今回は菰(こも)についてや菰編みにいったメンバーからの体験談を詳しくお伝えします。

<菰(こも)とは?>

玉露の栽培で太陽の光を遮るのに欠かせない「菰」。玉露特有の旨味や甘味を作り出す大事な役割を持っている覆いです。茶畑にかぶせるものとして菰の他にも寒冷紗やよしずがあり、朝比奈では菰を作っている農家さんは現在一人しかいません。その方によると菰を編んで藁を被せることで口当たりのまろやかさや柔らかい葉が多くなるそう。その方の菰に対するこだわりを感じます。また、菰は遮光性に優れながらもお茶の最適な温度と湿度を保つことができます。菰にはうるち米の藁が使用されており、一枚の大きさは幅約1メートル、長さ約12メートルとなっています。玉露の茶畑を覆うために11月から3月末までの期間、一時間でも時間があれば菰を編んで30本ほど作るそうです。

<菰の作り方>


菰を編むには「こやしまた」という台と「ツチノコ」という重りを4つ使います。こやしまたに藁を3本ほど重ねてのせ、一個あいだを空けた2つのツチノコを前後に交差させて締めます。次も同じく藁を3本ほど重ね、先ほどとは反対にして乗せてもうふたつのツチノコを前後に交差させて締めます。こうして何回も何回も繰り返していくことで一枚の長い菰が作られていくそうです。

<インタビュー>


そんな菰ですが、今回菰編みを行った嶺梨香子さんにインタビューをしてきました!

Q&A

Q.作る前の想像と違った部分はありますか?

  1. 作る前は、普段触れることのない道具を使うということですごく難しいのではないかと思っていました。同じ作業の繰り返しと聞いていても、できるようになるイメージはなかったです。ただ、実際にやってみて本当に楽しんでできる作業だったのでそこがいい意味で想像と違いました。

Q.こもを一枚作るのにどれぐらいかかりましたか?
   A. 菰は一枚12mほどあり、生産者の方でも一日かかるとのことでした。なので一枚作ることはできなかったですが、どれくらい作れたのかは写真をみていただけると嬉しいです。


Q.こもを作るのは難しかったですか?
   A. 作業自体は難しくありませんでした。ただ、限られた時間でたくさん作らなければいけないということで、早いスピードで作るのが難しく感じました。菰は遮光率に直結するため、早くできても雑に作ってはいけないという意識があり、そこが慣れない段階は難しいです。

Q.作っている際、どの部分が苦戦しましたか/一番自分が上手に出来た部分はどこですか?
   A. 苦戦した部分は、先ほどの部分です。上手にできた部分としては、個人的に菰を編むときにしっかり紐を締めることができたところだと思います。2回目に遮光率も意識して丁寧に締めることができたので、そこが上達したポイントです。

Q.こもを農家の方に教えて貰ったと思うのですが、農家の方々が実際にこもをつくっているのを見てどう感じましたか?
A. やはり、一年のうち5ヶ月ほど時間があれば毎日編むということでスピードがすごく早いなと感じました。お一人で全て手作業で編むのはとても大変ですが、その中でも作り続けてきたご経験から早いながらも丁寧に仕上がっているのをみて驚きました。慣れがなす業という印象です。

<最後に>


私は玉露について触れる前までは全く知らなかったのですが、菰について調べたり、実際に作った人にインタビューや話を聞いていくうちに私が想像していた何倍以上に長い期間編んでいることに衝撃を受けたり、菰に対するこだわりがあると感じ取ったりすることが出来ました。

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これからも引き続き玉露にまつわる情報や私たち学生団体あさひかりの活動について書いていくのでお読みいただけると幸いです。

(著:大室茉優)

<参考文献>

「宇治田原製茶場.お茶づくりに欠かせない“こも”って何?その秘密を徹底解説!」.茶の間.<https://shop.chanoma.co.jp/special/detail/061> (参照日2024年3月23日)

藪崎園.「朝比奈玉露」<https://yabuzaki.co.jp/?mode=f5> (参照日2024年3月25日)

株式会社静鉄リテリング.「朝比奈玉露」.<https://www.shizutetsu-retailing.com/assets/docs/gyokuronosato/gyokuro_about_2022.pdf>(参照日2024年3月25日)

郡麻江.「玉露づくりに欠かせない“こも”って何? 伝説のこも職人が京都に!」.茶の間.
<http://5106.jp/japanese-tea/3640/>(参照日2024年3月25日)


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