何もかもどうしようもないけれど3
「難しいお話ですか」
突然、朝が話に加わってきた。
「いや、別に」
系がカッコをつけた。
「コイツ、本当はバカだから難しい話
なんかできるわけがないんすよ。それより、
アサさん。今度、浅草見物にでも一緒に
いきませんか?
もちろんデート代はコイツもちで」
茜が系に人差し指を向けた。
「アメリカの銃乱射事件なかった
ことにしましょうか?」
朝がいきなり、突拍子もないことをいった。
「ハッ、ハイ?」
茜が目をむいた。
「できるわけねえだろ、そんなこと」
系が席を立とうとした。
「もし、できたら?」
朝が不敵な笑みを浮かべた。
「オレがオマエの面倒を一生見てやるよ」
「ヘ―っ、わたしが見るようにならなきゃ
いいけど」
朝が首を左右に振った。
「テメエ、ケンカ売りに来たのか」
「おいおい、なんでそうなるんだよ」
茜が呆れ顔になった。
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