「人の営みはすべて土の中に埋もれている」富山県朝日町の「まいぶんKAN」がすごい施設だった
こんにちは。
東京から富山県朝日町に移住してきました
なつめです。
朝日町埋蔵文化保存活用施設、
通称「まいぶんKAN」が知る人ぞ知る
おもしろスポットだったので紹介させてください。
まいぶんKANは、以前は西陣織の工場だった場所を
土器などの埋蔵文化財を保管する収蔵庫として活用している展示施設です。
朝日町は県内でも遺跡の密集度が高く、
縄文文化が濃く残っている地域。
山にあるゴツゴツとした硬い石よりも、川から海に流れて削られてきた石の方が柔らかく加工しやすいため、海辺の朝日町の文化が発展したそうです。
学芸員の川端さんは
「人の営みはすべて土の中に埋もれている」
と言います。
「現代の私たちの暮らしは、突然電化製品などが生まれて便利になったわけではない。先人たちの暮らしの営みの中で生まれたものが発展して、今の私たちの生活を支えている。歴史を知ることで、暮らしの中で使っている“モノ”に対しても一つひとつありがたみを感じられる。」
との話を聞くことができました。いい話。
まいぶんKANでは様々なワークショップを行なっており、開催時には全国から編み物や植物などのマニアが集うそうです。
下張り文書の補正作業などは、ボランティアとして参加される大人の女性が夢中になって活躍してくださっているらしい。なんてあたたかい世界。
展示されている綺麗な勾玉は町民のご厚意で寄与されたものもあるようで「メルカリとかで売れば良い値がつきそうなのに…」と邪な気持ちを抱いてしまった自分に辟易しました。
そんな話を聞いている最中にも、町民の方がやって来て、家の納屋から出てきた下張り文書や農具などを寄与されて行きました。
勾玉作りや火おこし体験、縄文土器作りなどの体験メニューを事前予約制で受付けていますが、こちらはどちらかと言うと子ども向けワークとのこと。
子ども向けの簡単なワークなら是非やってみたい!と思い、火おこし体験をさせていただきました。
「まいぎり」という道具を使って、木の棒と板の間で摩擦を起こして火種を作ります。
ゼェハァ…。
この日は湿度が70%ほどあり、なかなか厳しい状況下だったため結局火を起こすことができませんでした。(単純に筆者の体力が足りなかったのかもしれない)
悔しいのでまたリベンジをしに行きます。
歴史を学ぶおもしろさを改めて気づかせてくれる
「まいぶんKAN」
朝日町へお越しの際は、
ぜひ足を運んでみてくださいね。
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