僕がバイエルンのCL優勝に感激している2つの理由
みなさん、こんにちは。
渡邉 旭(わたなべ あさひ)です。
先月の8月24日、僕が大好きなバイエルン・ミュンヘンがチャンピオンズリーグで優勝しました。
チャンピオンズリーグ(以下「CL」)とは欧州で1番強いクラブを決める大会で、世界一レベルの高い大会だと言われています。
ワールドカップよりはるかにレベルの高い大会だと思います。
そんな大会でバイエルンは今回6度目の優勝をしました。
もちろんCL優勝はいつだって嬉しいのですが、今回の優勝はより格別なものです。
その理由はすべて挙げると100を超えますが、今回2つに絞ってお伝えしたいと思います。
バイエルンのことをあんまり知らない人や、なぜこんなに熱中できるの?と思う人に、僕たちバイエルンファンの想いが伝わればいいなと思い、noteを書くことにしました。
Story1.優勝させたい2人の選手
僕たちバイエルンサポーターは、ロベルト・レヴァンドフスキ選手、ティアゴ・アルカンタラ選手にビッグイヤー(優勝カップのこと)を掲げてほしかったです。
なので今回この人がビッグイヤーを掲げた姿を見て、報われた気がしました。
それぞれのストーリーを紹介します。
ロベルト・レヴァンドフスキ選手(背番号9)
エースストライカーのロベルト・レヴァンドフスキ選手。
この選手はとにかく点を獲ります。
9分間で5ゴールを奪い、ギネスにも認定されています。
※ギネスに認定された伝説の9分間フル
今季はブンデスリーガ、国内杯、CLの3大会全ての得点王です。
そんな彼のここまでのストーリーを伝えさせてください。
2014年、彼はバイエルンのライバルであるドルトムントから、チャンピオンズリーグで優勝するために移籍しました。
加入直後から大活躍をしていたのですが、クラブの力が及ばなかったり、監督やチームメイトの実力不足により負け、(2014年以降)バイエルンは決勝戦に進むことができませんでした。
チームがどんなに悪いときでも彼だけは好調を維持し、チームを引っ張ってくれました。
おかげで不調なシーズンでも、ブンデスリーガだけは優勝し続けました。
いくらチームが情けなくても見捨てず諦めずチームを支えてくれた彼にはなんとしても優勝させたいという想いが、年々強くなっていました。
実は、彼はCL決勝戦に進んだのはこれが初めてではありません。
(ドルトムント在籍時の)2013年に決勝戦に進んでいました。
その決勝の相手は、我がバイエルン。
1対1で迎えた後半43分。レヴァンドフスキ選手がファウルをし、バイエルンのフリーキックに。
そのフリーキックからロッベン選手が決勝点を決め、バイエルンが優勝をつかみ取りました。
※試合後、悲しみに暮れるレヴァンドフスキ選手
そんな過去があったため、当時を知るドルトムントサポーターも今回のバイエルンの優勝、そしてレヴァンドフスキの喜びを嬉しく思う人が多かったです。
※2013年に決勝点を決めたロッベン選手と比較される画像
バイエルンの中でも特にプロ意識が強いレヴァンドフスキ選手が報われ、とても嬉しかったです。
ティアゴ・アルカンタラ選手(背番号6)
ゲームメイカーのティアゴ・アルカンタラ選手。
バイエルンファンは何度も彼に魅せられました。
トリッキーなパス、美しいボールコントロール、華麗なワンタッチ、彼のプレーにワクワクした人は少なくないでしょう。
CLの決勝点の起点になったのも、ティアゴ選手の縦パスから。
※ティアゴ選手の名シーン集
彼は2017年にバイエルンとの契約を延長した時、"CLで優勝するまでバイエルンに残る"と公言してくれました。
加入当初は不用意なミスが目立ちましたが今ではほとんどなくなり、得意のテクニックに磨きをかけ最高のプレイヤーになりました。
彼は、(決勝戦のずっと前から)移籍の噂があります。
2020年9月現在、彼は29歳です。新天地でチャレンジをするとしたら、年齢的にも今がラストチャンスです。
バイエルンが嫌というより、新たな環境にチャレンジしてみたいという思いから、移籍したいと公言しています。
バイエルンの監督やフロントも容認しており、妥当なオファーがあれば許可すると公言しています。
今後、移籍するのかチームに残るのかわかりませんが、少なくともファンとの約束を守ってくれました。
これはCL優勝後の様子です。
ステージに上る赤いシャツを着た選手がティアゴ選手です。
(ティアゴ選手とハグをするのがレヴァンドフスキ選手)
これが最後のお別れのようで、嬉しいはずの優勝後の大騒ぎが少し悲しくもありました。
他の選手にも全員ストーリーがありますが、特に紹介したかったのがこの2人。
他の人のストーリーも聞きたい、知っているけど語り合いたい!という人は、このnoteにコメントか、僕のTwitterに連絡ください!
正直2人だけじゃ書き足りません!!!!!!!!笑
Story2.チームを救った監督
欧州サッカーを少し知っている方は、こう思っていませんか?
「バイエルンはタレントいるし、強いし、CL優勝なんて当たり前だよなー」
「ブンデスリーガはまたバイエルンの優勝かよ」などと。
全然違います。
僕たちは、今年は捨てシーズンだと思っていました。
CLの優勝どころかブンデスリーガも優勝できないかもと覚悟していました。
これもすべてハンス=ディーター・フリック監督(以下ハンジさん)のおかげです。
これは、今季14節終了時と31節終了時の画像(全34節)です。
例年シーズンずっと首位に居続け、悪くても3~4位でしたが、画像の通り、半分が終わった時点では7位でした。
10節でフランクフルトに1対5で敗戦し当時監督だったニコ・コバチ監督を解任しました。そして、アシスタントコーチであったハンジさんを監督にしました。
※ビッグイヤーを掲げるハンジさん
この時、"全然勝てない"、"試合内容も良くない"、"途中就任じゃ準備期間がないから監督変わっても難しいだろう"、"来年に期待しよう"という雰囲気がありました。
しかし監督就任後4連勝し、その後2連敗しますが、その後の12月11日から30試合無敗です。(そのうち引き分けはたった1試合のみ)
どん底のバイエルンがリーグ優勝するだけでも奇跡のシーズンでしたが、まさかCLを優勝するとは思っていませんでした。
なので、今年の優勝はとてもすごいことなのです。
4月にはハンジさんの成績を讃え、シーズン終了(2020年6月30日)までの契約でしたが、2023年6月まで契約延長しました。
絶不調のシーズンに優勝を味わわせてくれたハンジさんには頭が上がりません。
ちなみにですが、ハンジさんは2014年までドイツ代表のアシスタントコーチを勤めていました。
2014年といえば、ドイツ代表がワールドカップで優勝した年。
ハンジさんがいない、2018年のワールドカップではドイツ代表は予選敗退。
ドイツ代表の衰退にハンジさんが影響しているかしていないか…
最後に
今紹介したのは、氷山の一角です。
ですがたった2つでも、僕らの想いは伝わったと思います。
そして、他の全クラブに同じ様なストーリーがあります。
1人でもサッカーに熱中する理由が伝わればこのnoteを書いてよかったなと思います。
海外でも国内でも応援するクラブがあると、楽しいですよ!
一緒にサッカーライフを楽しみましょう!