バイエルンのスローガン「Mia san Mia(ミア ザン ミア)」
みなさん、こんにちは。
渡邉 旭(わたなべ あさひ)です。
今回はバイエルンのスローガンである「Mia san Mia(ミア ザン ミア)」についてご紹介します。
ただこれは奥が深く、僕の解釈も十分含まれていますので、あくまでバイエルンファン歴10年の僕が思う「Mia san Mia」だと思ってください。
1.はじめに
はじめにバイエルンのレジェンド、フランク・リベリー選手の退団挨拶を見てください
。
「Mia san Mia」の印象的なシーンと言えばこれを思い浮かべる人が多いと思います。
バイエルンのスローガンはずっと「Mia san Mia」です。
毎年、ユニフォームの首元に「Mia san Mia」の文字がプリントされています。
これはバイエルンだけではなく、ファンにとっても大切な言葉です。
クラブが何度も口にしたり、ユニフォームだけではなく「Mia san Mia」タオルマフラーやTシャツを売っているのを何年も見ると、自然とファンにまで浸透します。
このnoteのキーヴィジュアルにも「Mia san Mia」が描かれていますが、これは僕が編集したものではありません。
バイエルンの公式ツイッターが投稿した画像を僕がそのまま保存したものです。
クリエイティブにも反映させることでぶれない軸ができています。
Mia san MiaについてはサッカーキングのYouTubeでも触れています。
丁度Mia san Miaの話のところから再生されるようにリンクを貼っているので、ぜひ見てみてください。
2.Mia san Miaとは?
Mia san Miaとはバイエルン地方の方言で、直訳すると「俺たちは俺たちだ」です。
よく"Mia san 〇〇"と言葉を変えることがあります。
Mia san TrebleやMia san Meister。
Trebleは3つという意味で、3冠達成を意味します。
Meisterはブンデスリーガ王者を表します。ブンデスリーガの優勝チームにはマイスターシャーレと言われる優勝シャーレが渡されます。そのマイスターをとっています。
また、過去にカール=ハインツ・ルンメニゲCEOが「Mia san mia」についてコメントしていました。
3.Mia san Miaの解釈
「2.Mia san Miaとは?」を見ても、「?」と思う人もいると思います。
2章は公式サイトに書いてあることをそのまま引っ張りましたが、ここからは僕の解釈で記載します。
Mia san Miaとは、俺たちは俺たちだ。
つまり、俺たちはバイエルンミュンヘンだ。
俺たちは(伝統のある)バイエルンミュンヘンだ。
俺たちは(最強の)バイエルンミュンヘンだ。
俺たちは(ファミリーを大切にする)バイエルンミュンヘンだ。
…など、バイエルンミュンヘンの前に、様々な意味を持つ()を入れる事ができます。
これは様々な場面で想定されます。
例えば試合中。
自分たちより強い相手と試合するときでも、俺たちは最強のバイエルンミュンヘンだからビビる必要はないし、勝つに決まっている。だからいつも通り堂々としていればいい。
試合に負けていても、俺たちは最強のバイエルンミュンヘンだから逆転できるはず。最後まで諦めなければ必ず勝てる。
こういう意味があると思っています。
これはバイエルンファミリー(選手、スタッフ、OB、アカデミー選手、ファン、その他全ての関係者)に当てはまります。
たとえばスタッフに対しては、俺たちは伝統のあるバイエルンミュンヘンだ。バイエルンに関わる仕事には自信と誇りを持って望んでほしいと。
他にもバイエルンファンの僕が何かの壁にぶつかった時、俺たちは最強のバイエルンミュンヘンだ。そんな壁乗り越えられないわけがない。ともに戦おう、とも僕は捉えています。
自分たちバイエルンに自信と誇りを持って様々な困難に立ち向かう姿勢が「Mia san Mia」だと解釈しています。
それにたいしてクラブは最大限サポートするし、バイエルンファミリー全員にもサポートしてほしい、そんな意味が込められた「スローガン」を超えた「クラブ哲学」です。
2章のルンメニゲCEOのセリフ「『Mia san mia』は責任、サポートと支援ならびに強いファミリーのように団結することにおいても必要なこと。」も、この解釈でスッキリしたのではありませんか?
4.Mia san Miaの16のルール
クラブの哲学でもある「Mia san Mia」は、2010年のバイエルン110周年記念の際に、16の「ゴールデンルール」が生み出されました。ここではそれを紹介します。
5.Mia san Miaにまつわる小ネタ
バイエルンミュンヘンは昔、ユリアンブラント選手(現在ドルトムント所属)を注目していました。
理由は移籍させるためです。
しかし、それが実現することはありませんでした。
その理由は、バイエルンのスカウティングの結果、ブラント選手には「Mia san Mia」の精神がないからというもの。
クラブ哲学は、選手獲得の際の判断軸にもなっているようです。
また、「Mia san Mia」の歌もあります。
6.おわりに
いかがでしたか?
バイエルンのスローガンであり、アイデンティティであり、哲学でもある「Mia san Mia」の理解が深まったのではないでしょうか?
僕は高校生の頃のメアドをMia san Miaにしたり、SNSでMia san Miaと投稿したりして「Mia san Mia」が浸透しています。
バイエルンと同じように、他のクラブにもスローガンや哲学があると思いますが、バイエルン程浸透していくクラブはないのではないでしょうか?
試しに、Twitterでバイエルンファンを見つけて聞いてみてください。
おそらく答えられるはずです。
最後に、Mia san Miaの歌がダウンロードできるので載せます!
ぜひ聴いてください!
公式サイトからダウンロードする場合はここをクリック!
それでは今日はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございました。