おススメ図書📚
『スクールカウンセリングモデル100例
読み取る。支える。現場の工夫。』
昨今、深刻になりつつある子どもの問題。
様々な形で起こる、現場の問題事例にその事例概要と対処・経過等を
記し、精神科医である神田橋條治先生が卓越したコメントを付した一冊。
本の中に次の一節がある。
「犬小屋のひさしを避けて、茎をたわめたコスモスを切り取って室内で眺めると、茎の曲がったところは不自然である。
だから庭に戻して根からの連続性で眺めると、光を求める
一途さが透けて見えて美しく、いのちのありように感動さえ
生じる。いのちはその根底からたどったとき、
その本来の姿を表す」
私達、福祉職に忘れてはならない大切な事を示しているようで
驚かされる。コスモスは太陽に向かって伸びて行く。犬小屋のひさしの
せいで曲がってしまったが、それでもなお太陽に向かって伸びようと
しているコスモスの描写であるが日々ご利用者の支援にあたっていると
目の前の場面のみに捉われてしまうが、犬小屋のひさしのような様々な
アクシデントに見舞われようとも毎日を精一杯生きようとしている
ご利用者の姿勢に学ぶことが多いと改めて感じる。