見出し画像

服を着るという事

衣服を纏うのは肌・皮膚という臓器を労る事でもあると最近やっと気が付きました。色で心を元気にして、素材による着心地で皮膚を元気にする!

着心地がいいとそれだけで気分が良く、逆に着心地が悪いとそれだけでもうストレスになり、一日中ゴロゴロしているだけで、一歩も外に出なくても42.195㎞走りきったくらい疲れています。

「服は好き」

そう言い切れるくらいには好きです。タンスの肥やしにするよりは纏うのが好きなので、収集するだけではなく、着るのが目的なので、まずはブランド名や周りからの評価よりも、着心地がいいかどうか、それが最優先です。

着るものだから当たり前かもしれませんが、収集するのが好きな人もいて買って終わり、と言う人もいます、うちの父です、はい。

わたしは服が好きと言うとおしゃれに思われて、気恥ずかしく、さも興味ありません、と言う顔をしています、が

嘘です、本当はかなりこだわっています。

それは結構なこだわりようで、㎜単位の許容範囲しかもっておらず、宮沢賢治の注文の多い料理店並みにうるさいです。

衣食住の「衣」に僅かでも関心があるならば、一度はやった事がある、もしくは聞いた事があるパーソナルカラーでは、イエベの秋でした。

似合うと言われる色は、好きな色ばかりなのですが、美容師からは「年寄りの色」とグサリと言われてしまい、顔と心がけいれんを起こしました。

そんなにバッサリと言い切らなくても・・・。

それはさておき、服は着心地と同じくらいに色にもこだわっています。合う色と好きな色、これが一致したときはとても嬉しいです、テンションが右肩上がりでスカイツリー近くまで上昇します(通常比)。血圧だったらとんでもない事になりますね。

それとは逆に、好きな色なのに似合わない、合う色だけど好きになれない時は、とてももどかしくなります。好きなのに合わない色の時はハンカチや小物などに取り入れています。気分転換に眺めるだけでもほっとします。


合うけど好きになれない色は、そもそも取り入れない事を選びます。合う色なのに好きになれないのは、何か理由があるはずといつものように難癖をつけて、着ない。

そんな感じなのでいつも同じ色ばかりになっていますが、イメージカラーと思って、好きな色だけを着ると決めています。

自分では青ばかり着ていたし、てっきりその色の物静かなイメージだとばかり思っていましたが、青と黄色、どちらが似合うかと問うと、5人中5人が黄色と答えて、開いた口が塞がりませんでした。

黄色ってあの陽気な色ですよ?よく言えば無邪気・明るい、悪く言えば子どもっぽい・奇抜(品がないとも言える)などのイメージを持つ色です。

そんなに子どもっぽい?もしくは明るい?誰からも陰気と言われているのに?人の目は不思議です。わたし自身は子どもの頃から黄色は大好きな色で、トップ3には必ず出てくる色なんですが。

色はその時の心の状態をよく反映しているとつくづく思います。身につけるものは、内面を映す、人は人を映す鏡とも言いますが、創作するものと身に纏うものはその時の気持ちがどうなっているのか、推し量るパロメーターにもなっているとクローゼットの中を見て実感します。

子どもの時に母のリラックスパンツ、通称リラパンに目をつけ勝手に履いてからわたしの脱力系ファッション道がスタートしたような気がして仕方がないです。

おしゃれ養生!見た目が変われば心も変わる、これを実行しその顛末はどうなったかというと、効果ありです。抜群に効果ありです。今落ち込んでいる人は今すぐにでも装ってみるのをオススメします。

今まで着なかったデザインや色を取り入れる、少しだけ足してみる等をしてみました。

ボタンを留めるのが面倒でシャツやブラウスはほとんど着なくなり、ゴロゴロしている時にはボタンが食い込んでしまうから、という怠惰を露呈したかのようなロンTばかり着るようになったのが、数年前です。

それだと首が寒いのでバンダナを巻きました。本当はスカーフにする予定でしたが売っていない!正確にはわたしのわがままな注文に適うスカーフを見つけられなかったのですが。

楽天市場を室内でさまよい歩き、大きなバンダナを見つけ「綿100% 大判 日本製」というワードにつられ、金額が送料込みの1000円以下でも散々悩み、やっと購入に踏み切りました。

これは買って大正解で、バンバン使って汗と皮脂とほこりと紫外線を吸い、日々の記憶にどんどん居着いています。

あと触り心地が良いので、首に巻いてもチクチクせずむしろ巻いていた方が、守られている感じもして安心出来ます。

服を着るという事は、体を労り、心を満足させる事。装うことはまずは自分のためで、着飾ると健康に一役買いますよ。

高い服を買うのではなく、自分が好きなもの、手作りでもいいし一点何か身につけるだけ。

服を着る事で、生地で皮膚を保護し労り、色と着心地で心を満足させる。それで日々を少しでも楽しく過ごせるから、服を纏うのは楽しいし「探すのに苦労しても、苦労した甲斐があった」と言えるならいいのかもしれません。一時の苦労のお陰でその後何年も(!)心身が喜んでいられるならいいか。


いただいたサポートでジェットストリームとお塩を買います!