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ネタバレ感想「Unnamed Memory」4巻(著:古宮九時 電撃の新文芸)

電撃の新文芸「Unnamed Memory」全6巻本編完結(勝手に)記念!ついに後半戦に突入です!!ここから1~3巻までとは異なる1年が始まります。どういうこと?と思われる方はぜひ1巻から読んでみてくださいね!!

<※注意>
・考察じゃなくてあくまで無駄に長い感想です。語彙力などない。
・書籍化部分(「Unnamed Memory」全6巻&「Babel」3巻まで)のネタバレには配慮していません。かつWEB既読組なので古宮先生の個人サイトおよび投稿サイトに掲載されている全作品および同人誌についても、匂わせたり触れてることもあると思いますのでご注意ください。
・でも、大体全部読んでるはずなのによく色々忘れてるので的外れなこと言ってることも多々あると思います。伏線とかは信用してはいけません。間違ってても優しく見守ってください(笑)。

表紙・口絵

お衣装替えですよーーー!!な4巻!オスカーの上着とマントの色反転させててすごい……chibi先生天才かな?!背表紙の色も1~3巻までと4~6巻までが反転してるの、デザインすごい素敵ですよね……/// ティナーシャも黒の魔法着ではなく、白の、ちょっとドレスちっくな魔法着でめちゃくちゃかわいい!!顔立ちにも魔女の時より少し幼さが残ってる感じですよね……。ところでティナーシャ様噴水の縁に立っててオスカーとの身長差を埋めてます?w あとこっそり?ナークがいるんですよ!!かわいい~~~///
表紙口絵ともにトゥルダール(ですよね?)の街並みを背景しててすごく美しい/// でもなんだか今までで一番ふたりの距離が遠いような気がするのはどうしてなんですかね……親密さが低いというか……くぅ……。添えられた文章にも切なさがこみ上げますね……。でもそう、新しい幕開けでもあるのです。ランプみたいな青い花が印象的ですが、該当しそうなのは見つけられなかったのでオリジナルのお花かな??
そしてミラとナークがめちゃめちゃ可愛い!!!ミラは少女みたいな外見だけど瞳に力があるので完全に幼くは見えないところがまたいいですね/// そしてナークですよナーク!!!え、かわいい……火吹いてるじゃん?!/// ミラに喉辺り撫でられて気持ちいいのかな~表情が可愛いかわいい~~~すき……///
そして大陸地図が……塔がない……トゥルダールが存在しているよ……。

1.無言歌

初っ端からトラヴィスのひとでなし加減が底を知らない……w 「面白そうだから」で殺そうとしないでくれます?!しかも「もっと楽しませろ」って瀕死の相手に対して何要求してんだよぉぉ!?!じ、自分勝手~~~!オーレリアに言いつけてやりたい!!w
ティナーシャが自分の死を予期した時、思わず呼ぶのがオスカーの名前なのが、もう……。まぁそのおかげでトラヴィスの興味も引けて命拾いしたと思えば、ここでもオスカーがティナーシャを救った、とも言えるのかもしれないですね……。
魔法大国トゥルダールが、独特の発展を遂げてて、まじすごい……。ドアンがトゥルダールに留学してたりとかも、当然だけどこの歴史じゃないとあり得ない変化ですよね……。
魔女は3人だけ、か……。でも残った3人って比較的大人しい(?)気がするんだけど、畏れられてるのは変わらないんだね。
精霊の間の奥、オスカーだけが入れるってそれだけでテンションが上がりますね!!!そして、そしてぇぇ巨大な赤いドラゴン!!えーーかわいい!可愛い!!オスカー見て小さくなって猫みたいに懐くドラゴン可愛すぎでは///肩乗りナークの挿絵も最高ですね///
と、ナークについてはしゃいでないで肝心のティナーシャとの『再会』については、もうなんていうか……。こう、本当眠り姫みたいですよね、まさに御伽噺っぽいというか。ティナーシャがオスカーの名前を呼ぶのも、それに対して何故知っているのかとオスカーが問うのも、その後ティナーシャが改めて名乗るのも、あぁ、もう、本当に、ここがはじめましてなんだなっていう……。ティナーシャはティナーシャで自分の知るオスカーじゃないことに切なさを覚えるでしょうけれど、読者の切なさも相当ですよ……。でもそれでも、なんか、ふたり微笑み合う姿を見ると、嬉しくなります……。
ここでストレートにお嫁さんに貰えることになるIFが「時の夢Ⅱ」に収録されてますねw そうなっても可愛くて平和で良かったかもしれませんが……その代わり他の色んな事が解決しない……(苦笑)。
「魔女殺しの女王と同名ですね」本人ですからね(笑)。ラザルは歴史の勉強をしましょうw 子どもの頃オスカーと一緒に学んでたり、とかは……しないのかなやっぱり、幼馴染とは言え王と臣下の子では。
カルステ王、ここでティナーシャに王位を押し付ける場面でしかほとんど出てこないので少々印象が悪い(笑)。まぁ結局ティナーシャと結婚して欲しいと言っていた自分の息子(レジス)にも反抗されるんで若干いい気味ですがw
「彼自身の運命を覗きこむ物語」は一幕の「彼女自身の運命を覗きこむ物語」と対だと注釈を読んで初めて意識したんですが、オスカーの過去が明かされるのが、そもそも恐らく二幕だけ、っていうのも、二幕の特異性を表してるというか……。
オスカーの着せ替え欲は健在(笑)だけど、他国の王女だから勝手は出来ないので内心で残念がってるというw
「殿下」と呼ばれるのが好きではない、という冗談のような台詞の意味が、半人前だと思い出させるからだと語られてますが、それとは別に、王族のような身分で呼ばれることがほとんどである彼にとって名を呼び捨てにされるのってやっぱり特別感がある気はしますね。ラザルも幼い頃は名前で呼んでたんだよな~とか。
それはティナーシャにとってもそうかもしれませんが、なんか魔女の頃のティナーシャの「名前を呼ばれることが滅多にないので」を思い出しちゃいました……。ところでオスカーさん、この時点ではまだティナーシャの名前呼んでなくないです??
「結婚しよう」「しない」が逆になったのが、なんていうかもう……。……すごく、すっごく、めちゃめちゃ切ない、筈なのにティナーシャの思考がぶっ飛んでて私もびっくりするわw なんでそう繋がったのww
トラヴィスの悪行に対して特にフォローする気はないんですが、オスカーを追えばいいと言ってくれたことに関してだけは、ありがたい……。んですけど、そう言うのもちょっと複雑ですね……。
結婚できない(かもしれない)ことに落胆を覚えつつ、オスカーに会えただけでいいというティナーシャ。ミラに「欲がない!」と言われてますが、その辺はやっぱり、過去に出会ったオスカー対する感情って恋愛感情とはちょっと違うから、なんじゃないかなぁとか……。
「王と五番目の魔女の物語」は、もうどこにも存在しなくても、読者とナーク(とヴァルト)だけは知ってるんですよぉぉぉ。

2.思いのない言葉

立場は変わっても淹れるお茶が美味しいティナーシャ様。「お前一人だけ暗黒時代に生きてるのか?」その通りですがなにか(笑)。
精霊術士に対する知識とかも一幕の時とは差があって、トゥルダールが存続してることの影響を至る所で感じますね。読者だけが。ティナーシャ自身の技術差もだいぶ大きいということが察せられますが、正解を一度見ているとは言えその正解に辿り着くのだって十分大変な作業ですよ。
ラザル君は女性に幽霊の話を聞かせる、ということよりも他国の人間に城の問題を聞かせる事の方に注意を払った方が良いのでは??でもオスカーもそこは気にしてないから良いのか???
「Babel」の頃には幽霊はいない、がある程度常識になっているようでしたけど、トゥルダールが存続しててもアンメモの時代ではまだそこまで広まっていないんですね。
子どもを産みますよ、と結婚してください、はイコールではないティナーシャ様……。
「王とは民の支えとなるべき国の象徴」だというオスカー。以前ティナーシャが「国や王は民の生活を守るための概念」だと語っていた場面がありますが、オスティナはふたりとも公人としての精神が根付いていますし、結構似た者同士ではありますが、若干スタンスが違うのはこの辺の考え方の違いの所為かもしれないですね。
魔法薬の制作者を割り出す魔法、二幕でも大活躍。いやかと思いきや実際に割り出せてはいなかったわけですがw トゥルダールがあんまりこれ広めなかったのはそれだけ有効性が高いから、って感じ?
他国の王位継承者を囮にするようなことを、王位継承権自らに勝手にされて(事後報告)、頭を抱えるの巻。オスカーがまだティナーシャの実力を把握してないからっていうのもあると思いますが(あと信用……)、それはそれとしてこれで何かあったらファルサスの責任問題になると思うんですけど分かってますティナーシャ様!?!ww
一幕にいなかった人はそれだけで大体怪しいということがよく分かるリタ。
ナーク!!ナーク可愛い!!!裏切ってないです主人の言うことちゃんと聞いてますイイコ!!!呼ばれたり労われたりして嬉しそうなナークも新旧主の間でおろおろしてるのも可愛すぎる///
「こうして女官の怪死事件は力でねじ伏せられた」って地の文おかしくないです??いやその通りなんですけど!!!ww
沈黙は金、ということで、似た者同士だと利口にも口に出さなかったドアンです。これがラザルならきっと言ってた(笑)。ティナーシャが絡むと普段のオスカーらしからぬことを正確に察するドアンは流石ですね。オスカーはオスカーで、ティナーシャに振り回されてる現状がなんとも不服なご様子。
400年前ティナーシャの生まれた頃は暗黒時代とは呼ばれてなかった、ってことで、2巻の感想で「リアルタイムで生きてる人たちが「~の時代」って名付けてるの珍しい」って書きましたけど、暗黒時代については現在と過去の比較によって名付けられたって感じで、魔女の時代については暗黒時代と比較して、っていう感じで名付けられた、ということでしょうか……。そういえば二幕って「魔女の時代」って呼ばれてない……?ヘルギニスの事件も起こらないし、なによりレオノーラがいないのが大きいのかな??
「将軍と黒猫」が発生しないので剣の腕前は低いティナーシャ様、大量出血したらミラに連絡が行くようにしたのは……、まぁいいんだけどまずはそうならないようにですね……お気を付けて頂ければと……。

3.硝子の羽化

夢の中で目を覚ます。彼が、何があっても守ってくれた、からこそ、今のティナーシャはひとり寝台で目を覚ますのだと思うと、胸が苦しい……。
レジス初登場ですよ~~~~。レジス……めちゃめちゃ好青年です、好き。
ナークは何も語らない。けど、どれほどオスティナを好いてくれてるかは伝わってくるのでもう……だいすき……。ティナーシャを支えてくれてありがとうナーク、そして400年の時を超えて、オスカーにまた会いに来てくれてありがとう。
オスカーは一幕よりもよく苛々してる姿を見る気がしますね?ティナーシャに対してだけ感情の制御が上手くいかない、っていうのは結局それだけ感情が動かされる存在だという証左でもあるのかなって思います。
ティナーシャとシルヴィアは二幕でも親しくなってとっても嬉しい可愛い!
ひとり憧憬の瞳で街を見ていたティナーシャを連れ出して、オスカーも少しだけ素直になって、さぁお祭りデート!……とならないところがですね、そう、ティナーシャ様の本当に残念なところだと思いますね、はい……w
魔女のティナーシャも街並みの灯りを愛おしそうに眺めていましたが、女王としての彼女は背負うものが違う所為か、その眼差しも少し違うように感じますね。オスカーに近いというか……。空中散歩は一幕でもあったのに、その時とはなんかこう緊張感が違うのはどうしてw
ナークが鍵開けてくれる!器用!!かわいい!!!
本当は信用してやりたいのに、させてくれる要素を与えてくれないからこその「嫌い」かな。ということで「魔女殺しの女王」本人であることが明かされました。まぁ普通そうは思わないですよ……。
そしてここ、めちゃめちゃ切ない……。「俺に頼っていいからな」という優しく甘やかす言葉に、400年前に出会ったオスカーを思い出したんでしょうからね、もうね……。いや、自分を通して他人(一幕のオスカー)を見られることへのオスカーの苛立ちもめちゃめちゃ分かるし、かと言ってティナーシャの、自分を救ってくれたオスカーがもう本当にどこにもいないのだと突きつけられることも、めちゃめちゃつらい……。
ぼろぼろ子どものように泣くティナーシャも、面倒くさいと思いつつ慰めてくれるオスカーも、一幕とは同じ人間だけど、違う人間、だから、関係性も当然異なってくる。王と五番目の魔女はもうどこにもいない、ここから新しく白紙のページを捲るのだから。
でも、それでもやっぱり、違うけど、同じ人間である、とも感じることが出来るのは読者の特権でもあると思うのです。
「あなたにあいに」はめちゃめちゃ殺し文句ですし、泣いちゃう。

4.聞こえない囁き

爪一本だけ切るのも悪いのでっていう理由で左手の爪全部揃えてくれたティナーシャですが、左右が違うのは、いいんですか??w というかオスカーがまじもう諦め放置モードなのがw
誰が呪ったのかも知らずに解呪の解析してたティナーシャ様。ティナーシャが一番新しい魔女だったのだから、沈黙の魔女のことは400年前に話に聞いたことあっても不思議じゃない、のかな。
イトが略奪をやめて平和に暮らしてて、代わりに滅んでるはずのサテルヌが滅んでないという歴史の変化。レグは魔獣戦争がなくても色々武勲を立てた王様だったんですね~。
シルヴィアはいつでもどこでもオスティナ推しなのでにこにこしちゃうありがとうかわいい!!いやまぁ現実問題としてはドアンの反応の方が正解だと思いますけれども、これはあれですよ恋する乙女の味方的なやつ。
ティナーシャの肌が焼けるのは気になるけど、頬は抓りたくなるオスカーさん(笑)。「貴方が相手ですし」は普通なら「貴方の事が好きだからOK」って意味でしょ……。いやそれも間違いではないんでしょうけど!!w
「一人でちゃんと視察に行けますか?」が完全に初めてのお使いに行く子ども扱いである(笑)。むしろオスカーからしたらひとりで留守番できるのか心配なくらいだし、案の定ちゃんとお留守番出来なくてさらわれちゃったティナーシャ様。色々裏目に出ちゃってオスカー内心落ち込んでそう……。
400年前の過去に遡って来たオスカーが、ティナーシャにただただ優しく甘かったのは、ティナーシャが子どもだったこともあるし、国とか民とか彼の背負うものがなくティナーシャだけを優先できたから、なんだろうなって。だけど今の彼はファルサスの王太子であり、互いに自国の次期王位継承者として接する彼は決してティナーシャに甘くなく、強く、そしてその強さゆえに手を伸ばしてくれる人で。過去の彼への想いとは別の感情がそうして芽生えていくのがなんだかうれしくて、見守りたい気持ち。なんだけど恋愛ポンコツだからなぁ……。それお風呂にのぼせたんじゃないですからね!w
猫が得物を飼い主に見せに来るかのように犯人をお土産に帰って来たミラw
「やれるかい?」「やれる」の親子のやりとりめちゃめちゃ好き……/// ここで譲位するのは、簡単に死なせないようにオスカーの重荷を増やしたって感じでしょうか、でも彼は元より全部背負っているんでしょうけれど。
オスカーが王位を継ぐ時期って一幕よりも早いよね?戦争時に継ぐっていうのは同じだけど一幕の時は出逢って半年後くらいで二幕だとまだ一か月後くらい?だから。二幕の方が若干圧縮されてるっていうか、一幕が一年+クスクル戦時に離れてた期間(確か二か月)(+婚姻後半年)なのに対して、二幕はほぼ一年間だから実際少し短いんだよね??

5.鏡の向こう

「一人で何でもやろうとしなーい」ってミラに叱られてるティナーシャ様。いいぞ、もっと言ってやって。
自動で勝手に相手を殺す結界とか実際出来るんですか?(笑) 一幕の守護結界と同じようでいて詠唱がちょっと異なるのは、二幕の方が魔法攻撃に対してだけなのでちょっと弱いんですよね。
一幕では簡略化した即位式、二幕ではちゃんとやります。互いにそれぞれレジスやネフェリィ王女と似合いに見える相手の姿を見て面白くない感情を持っても、オスカーは全く表に出さないし、逆にティナーシャは一幕とは違って感情の起伏によって魔力が不安定になってしまう辺りが、まだ中身19歳の女の子っていう感じで、それはそれで人間味があっていいなって思ったりもするんですが。というわけで、オスカーに冷たくトゥルダールに帰れと言われて、魔力暴走しそうになっちゃうわけでして……。
いやぁぁ本当ね、どっちの気持ちもわかるんだよなぁぁっていう……。400年の時を超えて来たティナーシャにとって『オスカーの力になること』は彼女を支える根っこの部分ですし、傍に置いて欲しいと願うのは、今のオスカーを好きになり始めているからこそ、余計強い感情だと思うのですが……。でもとにかく今のティナーシャあぶなっかしいですからねぇ……。自分の傍にいると危険だと思えばこそ、離して置きたいオスカーの気持ちもよく分かるというか……。他人行儀のふたりのやりとりが悲しい……。
ミラがティナーシャに容赦なくて笑ってしまうw 執着してるし重いし引かれたんだよww ひとりでなんとかしようとするのはお互いの悪い癖ですね。オスカーの突き放す態度こそが、期待、してもいい証でもあるのかもしれませんが、そんなこと恋愛ポンコツかつ精神年齢19歳のティナーシャが気付くはずもなく、ミラは精霊だから人間の感情にはそもそも理解が疎く、おそらく一番オスカーの気持ちを理解してるのは、同じ王族であり同じようにティナーシャに惹かれる男性であるレジスでなんでしょうね……。
気に入ってない、振り回されない、と自分に言い聞かせてるオスカーですが、こちらも珍しく年相応な一面のような気がします。公人としてティナーシャと共に在る未来は選べないのなら初めから手を離しておきたい、と思いながらも完全に感情を制御し切れてない感じが。
えー、「隣国の女王を手に入れるためにその国を滅ぼした王」が本当に終生女王に憎まれていたかどうかは、興味がおありでしたら古宮先生の個人サイトにある「Auratica」を読んでみて頂ければと思います……。発表されている作品(SS除く)の中では一番年代的に古い時代を書いたもので、水の魔女とも少々関係がある物語なのですが、個人的に興味深いのは大陸の歴史を違う視点から見れること、でもあるかなぁと思います、あの時代あの地域での魔法士への偏見が主人公であるアウラティカにとっても当然のこととして書かれてる点とかね……。

6.黒い溜息

イヌレード砦は囮になって跡形もなく消えちゃいました。取り壊す手間が省けたね!という問題ではない……w
ティナーシャ様こっそり助言くれてたりするの、まぁオスカーは当然気付いてるでしょうね、でもその程度なら許容範囲ってことかな。禁呪に対抗する知識を持つトゥルダールからの助力と割り切ってる、とか。
ナークが邪竜相手に大活躍しててかっこい~~かわいい~~~。
禁呪を剣で斬るとか普通に無理無茶無謀ですよオスカー!?いくらティナーシャの隠れた助力もあるとは言ってもそれをやってのけちゃうのが貴方のすごいところですが!!即位式で張った結界は実は解いてなかったし絶体絶命かと覚悟した際に現れるティナーシャ様好きーーありがとーーー!!!拗ねてツンツンなティナーシャ様可愛い~~/// 「歴史が変わっても、私は貴方の守護者」だという言葉に、ジーンと来てしまうし、なんかこう、やっぱりふたり一緒にいると本当無敵感が増し増しで大好きです///
ところでちゃんと頑張って踏ん張ってたお馬さんのことももっと褒めてあげたいありがとういいこね。
そして禁呪であろうとアカーシアで構成斬っちゃうと呆気ないほどに消えるのすごいな……。
ティナーシャの名乗りかっこい~~~!そして無慈悲。
魔法士たちでも気付かないくらいに姿を見えなくしていたティナーシャを勘で見つけるオスカーに、顔を顰めて口ではツンツンしながらも手招きに素直に応じる辺り、ティナーシャの嫌いも顔も見たくないも本心からの言葉じゃないのが丸分かりでなんとも微笑ましい/// 素直にお礼を言うオスカーに気まずくなってるのもめちゃめちゃ可愛いです///
拗ねてるティナーシャを自分の鞍の前に抱き取るのかさぁ~、普通に考えていちゃいちゃしてますよね??手に入らないと分かっていても、気に入ってしまった、と自分の気持ちを自覚し、覚悟したオスカー。
二幕のオスティナはお互いに振り回される感がありますねかわいいw

7.糸車の歌

相変わらず暑さに弱いティナーシャ様。アンメモ作中で暑い暑い言ってるのティナーシャだけなので、あんまり実感がないんですが実際ファルサス城都は暑いみたいですよね。でも暑くても熱いお茶が飲みたい時もあるよ!!
結婚する予定が(今のところ)ないのに子どもを産む(産んでもらう)ことに抵抗がなくなってるふたり、これまじ傍で聞いてるラザルがハラハラするやつw子どもは男女問わない。っていうのは性差の少ないファルサスらしいというか、実際に歴史上女王の時代もあったらしいので気になりますね……!でもオスカーとティナーシャの子どもが女の子だった場合、生まれながらの魔女に成ってしまうのは一幕よりもティナーシャの魔力が低い二幕でも同じ、なんですね?だから引き取るって話になるわけで。
怪しい宗教集団やだーー!滅びてーーーー!!!(過激)
レジスが23歳だってさらっと書かれてるけどここで初出では??オスカーより年上だった……(忘れてたw)。ドルーザの脅威がなくなったから譲位するつもりで話し進めてるって感じですよね。
ティナーシャ以外が飲めば死んでしまう毒を盛られても平然としてるから感覚が狂うけど全く良くないです!w 抱きしめたい代わりに頬をつねるオスカー意地悪かな!ww
危険だから利用されないよう記録に残さないか、教訓のためまたは史実を正確に伝えるために記録を残すか、は判断が難しいところではあるんでしょうけれど、同時に『都合が悪いから』記録に残されないものも、世には色々あるんだろうなぁと思ったりとか。
時間逆行は魔法法則に反するので本来であれば、ありえないこと、なんですよねぇ。ティナーシャがレジスに真実を話すのは、信頼の表れかな。「彼女が幸せそうに笑うならそれで構わない」って言うレジスいい男だよ……/// 
忠誠心を利用されたとあって可哀想ではあるんですけどね、王として許してはいけないラインっていうのはどうしてもある。
レナートだーー!!有能だって!!二幕でもティナーシャの信頼を得る君が好き!!!
はい!オスカーが読者に怒られそうな事案その3がやってまいりました!!まあ明らかにデリラ怪しいし(一幕に居なかったしね!w)、オスカーの様子も常とは違いますから罠張ってんだろうなっていうのはなんとなくは分かりますが……それはそれとして巻き込まれるドアンやアルスを始めとした部下たちが可哀想w
ロブロスが間抜けすぎるのでは??何がしかの不正の結果だとしても本当にこんなに間抜けでどうやって魔法士長にまでなれたの???お孫ちゃんもなんというか……子どもの癇癪というか……「毒にも薬にもなりませんから」が何気にめちゃめちゃ辛辣……w
人の出逢い、そのタイミングによって運命が枝分かれしていくのは、いくつもの消滅史を見ているとホントそうだなぁと思いますね……。二幕のふたりは王同士となるがゆえ埋められない距離がどうしても存在する、のは、一幕のふたりを知ってると少し淋しい気もするし、お互い王としてあるふたりの気高さも、好きだったりもする。
シルヴィアめっちゃ怒ってる……いや当然だと思うけど!!デリラは同性に嫌われるタイプでしょうねぇ、まぁ私も例にもれずってところですが……。ラザルにも色々言われるオスカー、ティナーシャは他国の女王になる方だから親しくなりすぎても困るけど良い人だから悲しませたり怒らせたりしないであげて欲しい、みたいな感じかなw
レナートは現在に至るまでの過程な意味では圧倒的に二幕の方が幸せな人のうちのひとりですよね……。お母さんと幸せに暮らせてるの本当に良かったなぁって思うし、思うからこそ、……うぅ。
ティナーシャは本当に色んな意味で革新的だと思う。良い意味でも悪い意味でも時代を動かすきっかけを作る人ですよね「変革」の属性。
オスカーはティナーシャ以外が傍にいると眠れないんですよ~~~ってこれ1巻の感想の時から当たり前の事実のように書いてましたが本文中の記述としてはここが初出だった?
これはシルヴィアはブチ切れていい。性差の少ない実力主義のファルサスで宮廷魔法士になれるだけの力を持つシルヴィアの矜持を傷付ける発言ですから。というか男にすり寄って地位を得てるのは今のお前だろって話である。いやしかしカーヴ肘打ちされて痛そうww
ドアンがめちゃくちゃ頑張って面倒事回避しようとしててお疲れ様w でも無理でした……。逃げ出したい気持ち分かるよ、ほんと……w
二幕の友人としての関係を築いてるシルヴィアとティナーシャも大好き。デリラへの痛烈な批判にもっと言っちゃってくださいティナーシャ様!!って気持ち。デリラに対し、女に甘くない、笑顔を見せないって態度のオスカーがティナーシャに笑いかけるの様子から気付けばいいのにね。いや気付かれたら罠としては駄目だけど!
談話室はわりとよく備品が尊い犠牲に(笑)。この場面でイイ笑顔で苛々してるティナーシャが、まさに一幕とは違う二幕の彼女らしい反応だなぁとしみじみ思います。魔女のティナーシャには嫉妬心がありませんからね……。
「愛して欲しくて来たわけではない」とは言うけれど、でもやっぱり一度でも愛情を受けた記憶があるならば、期待する心は当然のものだと思うんですよね……。二幕のティナーシャって魔女のティナーシャより子どもっぽいというか感情に素直じゃないですか。それはもちろん400年の差が一番大きいと思うんですけど、私、女王のティナーシャが子どもの頃オスカーに愛情を注いでもらったっていうのも結構影響しているのではないかなぁとぼんやり思っているんですよね……。愛された記憶があるのとないのとでは全然違ってくると思うのです……特に泣きじゃくったティナーシャを抱きしめてくれたのが、大きいのでは、と……。感情を曝け出しても受け入れてもらえた記憶って強いんじゃないかなって……思うんですよね。
トラヴィーーース!!!!(あまりの理不尽さに叫ぶしかないやつ)
感情で人を殺すのは人間だけですね、そうですね……魔族はなにがなくても殺したければ殺すんですもんね……。
そしてやっと尻尾を出しましたデリラさん、御退場です。ドアンやラザルは知らなかったってことは、アルスとクムと、あとはもしかしたらネサン辺りの上層部だけが罠張ってるの把握してた感じかな?
トラヴィス完全に遊んでますよね性格の悪い……まぁ彼なりにティナーシャに発破をかけ……に来たんだとしても、ティナーシャの為じゃなくて自分が楽しむためだろお前はそういうやつだよ……(信用ゼロ)。ティナーシャまた腹に穴開けてるし……。「まだ死にたくない」と誰かを(オスカー以外にありませんが)求めるように空に手を伸ばすティナーシャに胸がギュってなるし、この生かすも殺すも気分次第なところがまさに人外……。
ティナーシャぼろぼろにされて怒りを露わにするオスカー。そして何と引き換えにしてもオスカーを殺させまいとするティナーシャに、憐れみのような感情を向けて、トラヴィスはあっさり去っていきます。……オーレリアと出逢う前の彼だったら、もしかしたらここで退いてくれなかったかもしれないですね、なんて。
ティナーシャが純潔を失ったと誤解したオスカー、一足飛びで自分が娶るまで話を進めようとしますが、誤解です(笑)。よかったね!!そう見せかけたのはトラヴィスの嫌がらせもあるのかもしれないですが、トラヴィスの場合ほら、レオノーラという前科がね、ありますからね……あのひとでなし……。
脱がされてお風呂に入れられることには羞恥はないのに、罠を張っていたとは知らずにイラついて城を壊そうとしたことを恥じるティナーシャ。いやぁ後者も恥ずかしいの分かるけど、前者ももっと恥ずかしがりましょう……w
せっかく和やか(?)な空気に戻れたと思いきや、意地っ張りなティナーシャの発言でまたもや拗れてしまうふたりです……。
これ「鏡の向こう」の時と逆だなー!に、似た者同士めっ!!ティナーシャが意地を張ったのは、ついさっきまで怒ってたのですぐに素直になれなかった所為もあるかもしれませんが……。
ひとりでは、強く在れないことも、ふたりだからこそ、強く在れることも、あるんですよ……。
宝物庫に侵入されて、何を取られたのか何も取られなかったのかすらもわからないってどうよ……。この時にセクタ盗まれてるんですよね~~。
このまま、またしばらく拗れてしまうのかなぁと思いきや予想外のティナーシャの要望に気が削がれたらしいオスカー。なんというかイラついてるのも馬鹿らしくなってくるような無邪気さというか、可愛いですよね。ひとまず読者も気まずい空気が続かなくて一安心です!

8.答えの無い祈り

オスカーがオスカーに文句を言ってるの図がおかしいティナーシャ様。やっぱり流派というか国特有の剣の型みたいなのもあるんですかね?
神出鬼没の魔王様、これ完全に遊び相手としてティナーシャのことターゲティングしてるでしょ?ねぇ??
ヴァルト視点でミラリスのこと語る時の「己の少女」って表現がなんかこう、好きですね……。
オスカーはティナーシャを着飾りたい欲を我慢しなくなりました!(笑)オスカーにからかわれてぷんすこするくらいで封飾具5つもつけなきゃいけないほどなのはさすがに短気が過ぎませんかティナーシャ様w
地下迷宮に興味深々なティナーシャ可愛いです!でもあるのはファルサス宝物庫の地下だし、それを作ったのはファルサスの王族です(笑)。変わり者の祖父ーー!!w まぁレグの息子でケヴィンの親ですから……変わり者の血筋だわ……ww
「私が怪談です」にちょっと笑うw そやな!!ww
ティナーシャがもういいって言ってるのに地下迷宮に無理やり連れてくことにしたオスカーどんどん遠慮がなくなってないです?w とりあえず部下の心労がティナーシャが他国の王族な分余計に増えてるような気がしますね!みんながんばれ!!
たぶんちょっとの冒険心もあって地下迷宮に潜ってみたら「無言の湖」に辿り着きましたとさ。この歴史でだけ掘り当てられた「無言の湖」ですが、ここでふたりが辿り着いていたからこそのちのちに繋がっていくこともあったりするわけなので、お祖父さん何気にお手柄です?
イソギンチャクのでっかいのってこれか!?っていうか無言の湖って生物棲めるんですね?!ただでさえ泳げないのに魔法士が無言の湖に落ちるって最悪な気分でしょうね……。
というわけでお祖父さまの隠れ家に到着しました(笑)。なにやってんだファルサス王家ww 女性用のドレスもあるってことは、当時の王妃様もここに来てたんですかね……w
ティナーシャの危機感の無さが……、オスカーめちゃめちゃ頑張ったよさすが鋼の理性……。魔女のティナーシャとはまた次元の違う警戒心の無さですよねぇ……。
オスカーが魔法視を身に付けたら魔法士相手には完全に天敵であるという。自分の可能性を自覚しながらも「どれほど個人が強大でも、世界からは点の一つに過ぎない」というオスカーの考えが好きですし、彼がそういう人間だからこそ、それこそ世界征服ぐらいやってしまえそうな力を持っていたとしても、行使せずにいられるんですよね……その精神力に心からの敬意を。
「無言の湖」の水はちゃっかり汲んでおきましたw
「いなくならないで」がほんと~~~~に切ない、せつない……。宥めても脅しても、って脅したんですかオスカー……いや聞き出したい気持ちもわかるけど……。結局熱に浮かされながら探してる魔法球がトゥルダールにもあること、それが過去を改竄出来る力を持つこと、そしてそれを使用した人物に子どもの頃助けてもらったことを打ち明けるティナーシャ。その助けてくれた人物をオスカーだとは明言しなかったティナーシャですが、まぁ材料が揃いも揃ってるのでオスカーも気付きますよねっていう……。
たぶん王家の紋章が刻まれていた扉は王族しか開けられなさそうな気がするので、つまり侵入者はぐるぐる出られないようになってた、と。うわぁお。
母の形見だという失言も、すでに辿り着いていた答えを補強するものでしかないというか。

「ティナーシャ――俺は何も知らない。知るつもりもない。
 (中略)
 全て俺が選んでやってることだ。不満はないし後悔もない。
 それは、いつどこでした選択であっても同じだ」
「だからもう、気にするな」

めちゃめちゃ優しい言葉だなって思うんです、泣いちゃう……。
過去に飛んだオスカーと今のオスカーは別の人間で、でも同じ人間だから、彼だけがティナーシャに告げてあげることが出来る言葉ですよね。今に繋がるその選択に不満も後悔もない、だから今を生きろ、という。
ティナーシャが、幸せそうに笑ってくれるのがうれしくて、でも「これで充分」だという彼女がとっても切なくて。立場は変えられない、でも想いは変わらない。だからといってそれを哀しいものにはしないティナーシャが、好きだけど、大好きだけど、でももっと望んで欲しいと願うのは、わがままでしょうか……。
ティナーシャに充てられてオスカー置いてきぼりです。わかる。あの衝撃からはなかなか抜け出せないと思う……。

9.見えない貌

オスカーの魔力視の訓練、実践とは言っても光球が当たるだけで怪我するわけじゃないですから、魔女の時より優しい、のはお互いの立場の違いもあるでしょうね。怪我させたら外交問題w
自分の視覚を通してしか世界を見ることが出来ないのだから差異は当然、という話題は「Babel」でも似たような話をしていたことがありますね(あちらでは加えて同じ言葉でも同じものを指しているとは限らない、という話でしたが)。魔力視ってどういう感じなのかな~コミカライズで描かれるのを楽しみにしていることの一つです。
ドアンとレナートが仲が良さそうなのがとても良い~~~!禁帯出の本を外側だけ置いて来たからバレないとかしれっと言うなよ(笑)。人の日記を勝手に読んじゃ駄目ですよオスカー!でも身長差カップルのお約束みたいなシーンで可愛いですね!!!(ティナーシャ浮くから差がなくなるけどw)
「俺たちはそういう人種だからな」にあぁぁぁってなるやつ……。これな、傍で見守ってるラザル自身も、心の内ではオスティナの幸福を願っていたとしても、彼らに公人としての立場を求めなければならない立場、でもあるんだよなぁぁというのが……なんかつらい……。
テミスとフューラ結婚おめでとう~~~~~!!!!/// 一幕があの結末なだけにこのふたりが幸せそうに結婚式を迎えられてめちゃめちゃ嬉しいですよね……。そしてお城で祝宴開いてくれるってめちゃめちゃ良い職場だ……。
シルヴィアお酒に酔ってるからか、いつもは多少ある遠慮が取り払われている感(笑)。そしてへべれけティナーシャ様の出来上がりですww 酔っ払いの相手は大変だよねでもへべれけティナーシャ様がまためちゃめちゃ可愛いんだな~~!!今まで散々巻き込まれて来たドアンがさっさと席を立つのが面白いww 挿絵も最高ですよね/// かわいい/// 転移して取り寄せた物がちゃんと描かれてるのがまたw ところでこの猫の置物ってもしかして5巻の表紙に描かれてるのと同じ?
例え酔ってても自分と結婚して欲しいとは言わないティナーシャと、解呪さえ不可能になれば彼女を手に入れられると分かっていても、結局それをすることはしないオスカーが、本当は思い合っているのにままならなくて、そのままならなさを、ふたりともが受け入れてしまっていることが、とても、とても、もどかしい。
外見がめちゃくちゃ目立つ所為で聞き込みには向かないティナーシャ様。レナートが付いて来てくれて良かったね!
そんな人目を引く外見を「中身が強烈だからあまり気にならない」っていうオスカーがすごい、すき。爆発玉であるのは否定できないけどw
シルヴィア好きだー!!こう、オスティナ推し仲間みたいな親近感が湧くっていうか(笑)。隣接する二国の国主の両親が同じ、なのはまあ不可能じゃないですよね、うん。時代的には後世のことになりますがそんなことする王が居るって私知ってる!!(笑)
「それくらい私もちゃんとわかってます」わかって!ない!!
ナーク可愛いよ~~/// 大体眠ってるっていうけど、普通動物は安全な場所でしか眠らないと思うのでオスカーの傍が心地良いのではないかなぁって。そしてティナーシャにじゃれつくナーク可愛い/// 林檎丸々口に入るドラゴンなんだけどね、ただひたすら可愛いの権化。
お互い公人と決して交わらない道を歩んでいることを、その孤独を、ふたりでいる時の方が強く感じるっていうのが、なんとも切なく……。
ティナーシャ様ぁぁぁ、無防備!無邪気!!オスカー頑張ってる!!!
治せるているのだと思ってたのに実は痣だらけにしてたと知ればそりゃぁ気分も沈むというもの……ティナーシャ様全然わかってないw
婚姻を政治の手段の一つとして語る辺りが王族らしくもあるのでしょうが。「失敗しないのか」は冗談のような本音のような。興味がないように見せかけておいて、彼女からの執着は欲しいんだとすればなんとも罪深い。そしてティナーシャはティナーシャでオスカーが公人としてヤルダの王女を娶ることより私人としてネフェリィ王女と親しく見える方が気に入らないという。
はいトラヴィスは悪魔の誘惑しない!!国を獲って喜ぶような相手じゃないでしょうに、オーレリアは。「誰を殺したって、人の心なんて手に入りませんよ」でトラヴィスが押し黙るのは痛いところを突かれた、って感じかな。
ゲートの気持ちも分からなくもないけど、正直あの場で情に訴えるような発言するのはどうかなぁと思ってしまうのは、オスカーにしてもティナーシャにしても情を切り離して公人として在るからこそお互いの手を取れないでいる現状を見ているからこそ、余計うーんって感じてしまうのかも。
ところでしれっと入り込んでるヴァルトくん。彼は彼なりにティナーシャの幸せを願っているんだろうなぁというのもわかるし、オスカーが誰を娶っても相応に幸せになれる、のは公人としては、ってことなわけで……。
「自由」ってなんだろうね……。オスカーもティナーシャもお互いに「囚われている」のだとしても、もしかしたら実際にふたりは結婚しない方が平穏に過ごせるのかもしれなくても、それは、例えば「最上の幸福を得る代わりに短命」か「最上の幸福は絶対に手に入らない代わりに長命」か、みたいな究極の選択の話になっちゃうんじゃないかなぁ……。
ティナーシャが歌ったら呪歌を疑いましょう(笑)。入れ替わりだー!ヴァルトが即座にティナーシャの命令に「かしこまりました」っていうの、なんかこう、なんか、……すき。
なんで!魔法を!!使わないの!!!ティナーシャ様はも~~~~っ!お、お馬さんが犠牲に……。ヴァルトぉぉ~~!オスカー召喚してくれてありがとねぇぇ~~~~。でもヴァルトが禁呪の種の情報を詳細に持ってることに対して、もう少し疑問に思っても良かったんじゃないかと思わなくもない。
ヤルダの国内情勢も一幕とは色々違うとはいえ、ジシスの印象とかも結構変わりますよね。どちらの場合もティナーシャに諭されるサヴァス王子、レジスに牽制されましたw
ネフェリィ王女は偉いですね。ゲートからの懇願の時はうーんって思ったけど、今回はちゃんと自分の口から、勇気出しての発言ですし、そして遠回しに断れても、胸を張って前を向いて歩いていく姿に好感が持てます。
自分の贈ったドレスを着て年に一度会いに来て欲しいって、もう告白なのでは?ねぇ……??なんだよその七夕みたいな慎ましやかな願い……。
ドアン優秀!この時点じゃヴァルトの目的がさっぱり分からないから不気味なすっきりしなさを残し、ティナーシャの即位まで、あともう少し――。

おまけ

ティナーシャを着飾りたいオスカーと、その意図を全く理解してないティナーシャの残念なやりとり。可愛い。可愛いけど本当に色々残念w

はい、4巻感想終わりです!お疲れ様でしたーー!長かった!!お付き合いいただきありがとうございました!!
二幕からは分量が多いのもあるし、ちょっとペースは遅くなるかもですが、アンメモ全巻感想書き終ったら「Babel」のネタバレ感想も書きたいなぁという野望を秘めつつ、また次は5巻の感想でお目にかかれたら幸いです!
ありがとうございましたーー!!

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