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アトピー性皮膚炎寛解録

自身、齢40を超えた頃より以前の恥じらいがなくなり、自身の経験談が社会のお役に立てばと思うようになりました。
Facebookにこの件について投稿したところ、予想外!の好評頂きましたので一部訂正・加筆しつつこちらにも投稿させて頂きます。

細江大三氏撮影。2014年頃

今は元気じるしの自身だが、20代後半でうつ、30代中盤でアトピー性皮膚炎を患いました。

中学高校時代によく顔が火照ることがありましたが、当時思春期でにきびだらけの友人などもいたためさして気にもとめていなかったものの、同級生の女子がアトピー性皮膚炎で半年以上欠席し、温泉療法を受けている事を耳にし、これで初めて「アトピー」という名を知りました。また従妹の子供らが2人ともそば殻まくらで大変な事になる重度のアトピーということもありましたが、自身の問題としては全く気に留めていませんでした。
我が家には大正と昭和4年生まれの養父母がおり、今の子のようなデリケートな対処法を行うことなく、幼少期から「風が吹けば治ってく」「子供は風の子」的対処でずっときていました。

20代後半に当時の家族(妻)に「あんた顔色変やで」といわれたことがありましたが、遺伝的に皮膚が弱い家系だからな...程度に思っていました。

やっと薄着に自身が持てるようになった頃。それでも深酒の翌日は傷跡が….

その後も皮膚の不調の度に「じんましん」「あせも」「かみそりまけ」程度に考えオイラックスやムヒソフトなどの市販薬でしのいできました。

それが30代前半に頭皮の生え際の皮膚が黄色く膿んで、数日で瘡蓋化することがあり、その後も大きな水膨れができるなどあったものの、従来の医者嫌いもあり、市販薬でしのいできました。

その後かかりつけ医の指示で市内の山田クリニックではじめて皮膚科診断。「あまりよい状態ではない」「アトピーの可能性が高い」ということでステロイド剤の薬(ストロング系)をもらい、電気をあてたり、ステロイドの点滴を受けたりするも、一進一退、年間通じ寛解には程遠い悪い状態の日が多かったですね。海外に行く際にも薬は常に持参状態でした。

養父が死去した半年後、祖母が不養生もあり褥瘡で入院した頃、顔がいわばいちじくの皮のような色になり、周囲に心配されながらも養母が入院し、日々の疲れもあり激悪化。背中の皮膚までただれ、病院駐車場の入場券も痛みを抑えながら、養母入院の際には病院に通った。正直このころは音楽どころではなかったですね….。いわば自らの中での出口の見えない地獄の日々でした。

2014年六鹿苑にて。西陣織織元のモデル時代も不安で一杯でした….

ついに山田クリニックの女医から「市立病院に紹介状書くから入院を」といわれたが、家族は「そんなおおげさな。そもそも皮膚科で入院ってないやろ」といわれ、自身も楽観的に考えていたものの、昼間となりの鈴鹿市にドライブするだけで、30分ほどの仮眠と休息が必要になるほど、毎日3,4時間しか睡眠できず、朝起きるたびにまるで獣に襲われたほどの腕がひっかききず、真っ赤な血がダラダラ垂れ、シーツも真っ赤っ赤....

ついに市内で名医として知られた市立四日市病院の谷口医師の診断を受け当日にはじめて聴く「教育入院」なる入院を10日することになりました。(後にしった)中高の先輩にあたる女医らの検診を毎日うけ、空き時間にはこそッと筋トレ。数日である程度治癒したものの、足の甲や手の甲は水膨れでボコボコ状態でしたね….。

四日市市の楠緑地公園での撮影。右手甲には大きな傷が….

その後もかなり状態はよくなったものの、コンサート出演の前日や当時モデルを務めたいた某クラブの撮影会前日は寝ているうちに傷ができないか不安な日が続きました。

その後2015年養母も亡くなり、翌年にCD制作、同年中に渡米活動。これで劇的に体調が変わりました。2013年より知人の招待でSNSを初め、劇的にそれまで養父母つながりの高齢者ばかりの周囲から人間関係が増えたことも要因の一つだと思います。

それまでははっきりいって「あがり症」であったが、いつの間にやら気持ちがかわり、皮膚の状態も寛解。現在では通院も薬も使っていない(たまに使う保湿剤のみ)。

やっぱりそれまでは何事もマイナス思考、疑り深い性格であった。そして古臭い価値観の権化であったと今客観的に思えますね。

今自身は各所で「体の健康はメンタルの健康あってこそ」と訴えさせて頂いておりますが、私の歌が少しでも心病める人のメンタル面の癒しになれば...と何よりも日々願っています。

昨年某女史に出会って2度目にも関わらず「旭さん、あなた言いたい事いってるように見えるけど、いがいに気を使っているのよく解るわ」と言って頂いた。バレたか(笑)。

最後に結びとして….今も滅茶へこむ事も多い人生歩いていますが….おかげさまで昔より圧倒的によいご縁頂ける事が多くなりました。オカルト・自己啓発系はあまり好まない自身ですが「気持ちの切り替えでアトピーは寛解した」。これだけは実体験でいえる気がします。
「私は良い事ばっかり授かる」というのは全くの偽りで、山あり谷ありの人生ですが、自らの力で微力ながらお役に立てれば幸いです。

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