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美しき志摩の風景

17日は午後7時45分より志摩市和具漁港にて潮かけ祭り前夜祭にライヴ出演させて頂きました。潮かけ祭りは780年の歴史を誇る志摩の奇祭で、年に一度海の安全を守る女神市岐島姫命が和具の八雲神社から沖2.5kmの大島の祠に里帰りする事を祝う祭りです。

四年ぶりの開催ということもあり、大変賑わった祭りとなりましたが、和具は「手こね寿司」発祥の地でもあり、海を背に夕涼みの時間でもあり心地よく務めさせて頂く事が出来ました。皆様ありがとうございます。

安乗埼灯台(登録文化財) 300円で内部も見学可能です

今回志摩市初出演ということもあり、長い間待望であった灯台・岬めぐりを道中で存分に満喫させて頂きました。
安乗崎は志摩三崎と呼ばれた航海の難所であり江戸時代に既に灯台の前身灯明台が置かれたところであり、1949年建設の登録文化財安乗埼灯台は1957年若山彰氏の主題歌も印象的な木下恵介監督の「喜びも悲しみも幾年月」の舞台としてよく知らせております。灯台周辺には緑地が広がり、休息しながら海を観る人々が何人もいました。

安乗崎

近隣に鎮座する安乗神社境内は安乗城の址であり、鉄製砲身は市指定文化財です。

大王崎

旧大王町波切にある大王崎は熊野灘と遠州灘を分ける岬であり、こちらも江戸時代航海の難所として知られていました。
大王観光駐車場に駐車後、灯台方向に向かえばすぐにある仙遊寺には九鬼水軍で知られる波切九鬼家五代の五輪塔(市指定文化財)が残されています。
海沿いを登れば1927年建設の大王埼灯台(登録文化財)に至ります。

大王埼灯台

こちらは小野竹喬、藤島武二や地元の平賀亀祐などの題材にもなる「絵かきの町」宣言がされており、三重県立美術館所蔵の大王岬に打ち寄せる怒濤」さながらの風景は感動を呼びます。また小津安二郎監督「浮草」などのロケ地でもあります。
こちらは残念ながら訪問しませんでしたが、灯台下の城山は九鬼家五代の居城となった波切城址です。

水からすぐ足下まで。波切

灯台や各所に案内があった地元片田出身でパリで活躍した洋画家平賀亀祐画伯を顕彰する記念館も訪問させて頂きました。

平賀亀祐画伯の生涯に触れる事が出来る平賀亀祐記念館

数点の作品、遺品の他ジョルジュ・ブラックとの交友が知れるブラックによる亀祐翁像などを観ることが出来ます。入館無料です。

麦崎

最後に円空がかつて滞在し聖観音像が残る三蔵寺もあり、19世紀以降米国に移住する人々が多かった片田集落南端にある麦崎灯台です。「残したい日本の音風景百選」に選ばれた海女の磯笛が聞こえる場所として知られておりますが、当日は夕日輝く中、岸に打ち寄せる荒波によりマイナスイオンがバンバン飛んできました。荒磯の岩上に釣り人さん1人だけだったこともあり、こっそりウォーミングアップさせて頂きました。

麦崎灯台

三重県民でありながら、これまで訪問する機会がなかった志摩市。海の魅力・歴史の魅力・大地に魅力に本当にやられました。
胸を張って皆様にお勧めできるスポットです。是非こちら方面にお越しの際は巡ってみてください。

潮かけ祭りでは海の皆様のパワー存分に頂きました。

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