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香港滞在記④

体調不良やライヴ準備があり、早くも帰国一カ月を迎えるころになりました。
記憶を手繰りつつ滞在4日目について。
前日の夜、シスターに「明日はマカオに」と言っていたものの雨降りもあり疲れがとれず午前中は半日休み….
そこへSr.エスターから「葬儀ミサから帰ってきたら香港中心部を案内します」と何よりのご提案。
早速教会前からミニバスに乗って(こちらのミニバス、地元の方向けで降りる時も「叫ば」なければならない)。元朗から電車に乗って(香港の電車は混雑しておりほぼほぼ座れない)まず連れて行って頂いたのは深水埗。地上に出たとたん広がるのは路上市!

深水埗の路上市、また行きたくなりこの後も2回も訪れる事に

早速サポートミュージシャンの方へサングラスを購入。数日前に誕生日を迎えられたシスターも買い物!
それから大沢たかおさん主演の「深夜特急」や様々なメディアが有名な香港一ディープな場として知られる「重慶大厦(Chungking Mansion)」へ。
こちらは外貨両替店が多数入り、一部の店は最もレートがよいらしいです。 そして….アラブ系の方の姿も多く拝見するようにA~E棟に分かれる5棟にはなんと800軒のゲストハウスがあるというバックパッカーらの聖地なのです。

香港で最も有名な場所の一つ重慶大厦(Chungking Mansion)

それからヴィクトリアハーバー方向にネイサンロードを下ると、ロジャームーアが主演を務めた「007黄金銃を持つ男」に登場する香港ペニンシュラホテル。1928年建設の植民地様式の本館はグレード1の香港歴史的建造物でもあります。向かいには球場の香港宇宙博物館、そして奥には香港美術館が。

香港美術館前にて

香港美術館では2回ロビーにて日本の古美術にも共通する掛け軸や絵画の修復作業の映像を興味深く見せて頂きました。常設展は無料です。
そして最大のお楽しみの一つ。筆舌尽くしがたい絶景のヴィクトリアハーバー。

ヴィクトリアハーバーから臨む香港島、中央やや右にあるのが香港で三番目に高い建物セントラルプラザ

ヴィクトリアハーバー沿いの手すりには香港を代表する映画人の手形(何人かは説明文のみですが….)が続くハリウッド栄光の歩道さながらのアベニュー・オブ・スターズが。有名な建築家ジェームズ・コナー設計で2015年移転開通しました。
中でも最大のスター、ブルース・リーとアニタ・ムイの銅像は最東部のスターバックス前に。

香港のアカデミー賞と呼ばれる香港電影金像奨(Hong Kong Film Award)の記念像

そして湾内には様々な遊覧船が! 西方向に向かうと九広鉄道尖沙咀駅で唯一残された建築物であり香港法定古蹟であるが。こちらは何と1916年完成。高さは44mです。
こちらを通り過ぎるとお待ちかねのスターフェリー乗り場へ。今では懐かしい響きとなったオクトパスカードでこちらも簡単に乗船。

1916年完成の尖沙咀鐘楼は香港を代表する建造物

かなり揺れましたが、水面も近く短時間というものの本当に絶景と共に楽しませて頂きました。
香港島へ着くと目前には大観覧車が。
広々したイベントスペースになっていました。
いつかはここで歌う事が出来たら…と秘かに夢見つつも。

スターフェリーからの夜景。左の高いビルは香港で二番目に高いビル(415m)の国際金融中心・第二期
香港島のランドマーク的存在香港摩天轮(香港観覧車)

イベントスペースを一周してから再びフェリーに。
シスターが「座りましょう」と言われると間もなく、香港島と九龍半島の高層ビル(なんと45棟)から発射される光線が香港フィルハーモニーの演奏とともに競演する"シンフォニー・オブ・ライツ"が!
こちらは毎夜午後8時から10分程度上演されるとのことです。

45棟の高層ビルから発射されるシンフォニー・オブ・ライツ

そして小雨がばらつく中、ネイサンロードを徒歩で北上し、連れて行ったもらったのが有名なテンプルストリートナイトマーケット(廟街夜市)。
やはり英国占領下の名残か、中華的名称の地名とAustin, Jordan, Prince Edwardとまさに英国調の地名が入り混じるあたりの妙も魅力的ですが。
廟街夜市は佐敦と表されるジョーダンにあります。こちらは再び最終日にも訪問しましたが、国定古蹟に指定されている油麻地天后廟の門前市。いわば東海地方でのおちょぼさんの門前街さながらなのです。

ジョーダンの廟街夜市。雨の景色も今思えば絵になりますね。

初日のホテルでの歌唱の動画を地元の方がSNSで送って下さいました。数日の滞在にも関わらずありがたいご縁、沢山頂けた事に心から感謝です。
台風や雨天もあり、思うように音楽活動は出来ませんが、見聞を広め全てを糧に今後に生かしていきたいと思っております。

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