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「難有り有難し」~不都合な出来事こそ、感謝の心を育むとき~


人生の荒波

この世に生きていれば、誰しも不愉快なこと、嫌なこと、困難なことに
遭遇するものです。それはまるで、人生という大海原を航海する船が、
嵐や荒波に翻弄されるかのようです。

しかし、よく考えてみれば、それらの不都合な出来事は、過去の自分の
想念や行動が、時を経て形となって現れたものに過ぎません。まるで、
かつて蒔いた種が、芽を出し、花を咲かせ、そして実を結ぶように。

他の誰かを責めることも、運命を嘆くことも、もはや意味のないことです。すべては自己が引き寄せたものであり、究極的には自分の責任と
いえるでしょう。

起こってしまったことは、もはや変えようのない事実です。それはそれで「起り済み」であり、過去の業が消えて無くなった証でもあります。
過ぎ去ったことに心を煩わせる必要はありません。

ところが、私たちはとかく、不都合な現象に対して、不満や怒り、
悲しみといったネガティブな感情を抱いてしまいがちです。それはまるで、嵐の中で舵を失い、荒波に呑み込まれていく船のようです。

ネガティブな感情は、新たな災いの種を蒔くことになります。その結果、
不快な出来事が続けて起こり、「泣きっ面に蜂」の状態に陥ってしまうの
です。

難有り有難し

かつて、黒住教の教祖・黒住宗忠は、困難や難儀な出来事が起こってきた
時に、「難有り」を「有難し」と読み替えて、感謝したといいます。

困難や不幸な出来事は、過去の業が形に現れて消えつつあることの証で
あり、今後必ず良いことがやってくると信じて、未来を祝福したのです。

この教祖の態度は、私たちにとって大きな教訓となるのではないで
しょうか。

感謝の習慣

不都合なことが起こった時こそ、「難有り有難し」と唱え、感謝の言葉を
口にする習慣を身につけるべきです。

「ありがとうございます」「ありがとうございます」と、心の底から感謝の言葉を繰り返すことで、心は静まり、穏やかな光に満たされていきます。

すると、不思議なことに、本当にありがたいことが次々と起こってくる
ようになるのです。

「難有り有難し」

この言葉には、深い味わいが込められています。それは、人生の苦難を
乗り越え、真の幸福へと至るための、大切な鍵となる言葉なのかも
しれません。

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