外出できない日は”プロフェッショナル 仕事の流儀”を観てみませんか?
こんばんは。
本日、明日は外出しないようにとのお達しが出ておりますので、好きな特集をご紹介したいと思います。
今回はNHKの”プロフェッショナル 仕事の流儀” で特集されていた三重県の山奥で家電修理をされている今井和美さんのことについてです。
今井さんは家電のお医者さんと呼ばれておりメーカーや修理店が直せないとサジを投げた故障家電を親切丁寧に修理しています。
持ち込まれるものには、修理部品となるものや設計書などがないもの。
また、そのほとんどは「修理不可」と断られたもの。
しかし、修理成功率は驚異の9割5分
通常は6割直れば上々と言われている中で驚異的な数字だそうです。
どんな方におすすめ?
・自分の仕事にこだわりを持って取り組んでいるが、うまくいっていない
・お客様に心から喜んでもらいたいと日々思っている
・何のために仕事をしているかわからない
上記3つのことを感じている人向けにまとめてみました。
きっかけは小学4年生の時に出会ったラジオ
はじめて見たラジオの真空管がピカーと光るのをみて「神秘的」だなと、
興味を持ち始めたのが「家電」に興味を持ったきっかけだと語る今井さん
お小遣いを貯めて専門誌を購入、独学で「家電」が動く原理を学び自身で「家電」を創り始めていきます。
転機が訪れたのは近所の方のミシンを直したことだったそうです。
その近所の方がすごく喜んでくれた姿を見て、「こんないい仕事はない」と感じてもっと難しいものを直したいと思うようになったそうです。
冒頭からとても印象に残ったことは、今井さんの表情の明るさ
仕事をしている時も、お客様と接している時もいつも笑顔で心の底から本当に仕事を楽しんでいるなとすごく感じました。
今井さん自身もお客様も笑顔(満足)になれる理由を自分なりに考えてみました。
①これまでやったことのないものから優先的に直す
②蓄積されたデータと経験値
③次の修理に繋がるかもしれない部品は残しておく
④修理するかしないかは「お客様判断」
⑤予防修理
①これまでやったことのないものから優先的に直す
今井さんはできる限り、これまで取り組んだことのない修理にチャレンジすることを心がけているそうです。
今井さんご自身でも「効率は良くない」ということはおっしゃっていましたが、直せるものだけ直していても面白くないとも言っていました。
自分自身も、仕事を始めてから自分の考え方が一番変わったのが「効率性」を考えることだと感じています。
何をするにも「これって効率いいんだっけ?」「こんなに時間かけるべき?」とか自然と考えてしまうと思っています。
しかし、今井さんはなんの迷いも無く 『毎日同じものをやっていると効率は良いが、それだと誰でもできる仕事に変わっていってしまう』 とお話しされていました。
ここは人によって感じ方あるかと思いますが、自分は色々と考えさせられるシーンになりました。
②蓄積されたデータと経験値
今井さんは半世紀 修理し続けています。
さすがですが、これまでの修理のデータは全て保管しており、その保管データを新しいチャレンジ(修理)をする時に全面的に活用しているそうです。
修理シーンの中で印象的だったのは、修理の際に該当部品が消耗していて
型番を判別できなかった時でした。
今井さんの知識とこれまでの経験をフル活用して周囲のパーツ情報を
見極め、必要な部品を推測していました。
もちろん修理実績はピカイチなので、もともと素質があったのは大前提ですが大切なお客様の家電修理の精度を上げるためコツコツとデータを集計している今井さんを見て、基本の大切さと継続する力の大切さを再認識することができました。
③次の修理に繋がるかもしれない部品は残しておく
冒頭お話した通り、今井さんのもとに運び込まれるものは「修理を断られた」ものがほとんどです。
既にメーカでの部品供給は終了しており、故障要因を判別できても部品がないということは日常茶飯事。
※この段階で一般的な修理業者は修理を断念するそうです。
そこで、今井さんは珍しい家電やパーツを見つけた場合いつかの修理時の為に保管しているそうです。
こうした部分も通常だとあまり考えられないのではないでしょうか。
何事も最適化、効率化されている時代ですが、今井さんはお客様の大切な
家電を直してあげたい!という観点で物事を考えているのがすごく伝わります。
『毎日のように新製品が生まれ、消費されては捨てられていく。その命が尽きるまで、伴走する人が1人はいてもいいのでは。』と、今井さんが語るシーンがあります。
今井さんの仕事に対する気持ちがかなりこもった心からの言葉だな。と、自分は感じました。
私たち一人ひとり得意なことも、個性も異なるので、皆んなと同じことをしないといけないこともないですよね。
自分にしかできないことや、やりがいを見つけて、極めている今井さんのような生き方って素敵だし、応援したいと心から思いました。
④修理するかしないかは「お客様判断」
ここは当たり前かもしれませんが、今井さんの強い思いが溢れていたので
念のため書き残しました。
家電によっては修理部品はまだ存在しているが、修理するとかえって高くなったりどうしても修理ができないものもあるそうです。
そんな時は、今井さんからお客様に素直に状況をお伝えし、どうするかの判断をお客様に委ねていました。
とあるお客様から、修理ではなく「今回は買い替えにします」と修理キャンセルの連絡を受けた時の今井さんの寂しそうな姿もとても印象に残っています。
キャンセル品を送り返す前にも「本当にこれ以上何もできないのか、もう一度だけ見てみよう」と何度もチェックする今井さんの姿がありました。
日々たくさんの修理を引き受けていて、本当に忙しいのにも関わらず、最後の最後までなんとか直せないかと諦めない姿がお客様は見えないですが、そんな一生懸命さはどこかでお客様に伝わり、リピーターに繋がるのではないかと個人的には思いました。
⑤予防修理
これは今井さん自身が名付けたもので、
今井さんがずっと大切にしているモットーだそうです。
②で紹介した "蓄積されたデータと経験値" にも通じますが、これまでの経験から、家電の利用期間から家電のそれぞれの使用部品の寿命なども感覚でわかるそうです。
ここが家電のお医者さんと言われる極意だと思いますが、今井さんは故障箇所だけでなく、今後故障が起こりそうな部分も同時に修理・点検をしていました。
ここは今井さん自身が言わない限り、お客様には絶対に伝わらない部分ですしもしも効率性を考えるのであれば、故障箇所を修理して、動作確認できればOKとなるのではないでしょうか?
しかし、今井さんは 「お客様にとって家電は大切な家族」と表現しており、
この先もずっと使い続けていって欲しいと心から思っているようでした。
『その時(修理時だけ)動けば良いのではなく、修理をした時から
ずっと使い続けていく先を見据えてしっかり直す』
誰になんと言われようがこういったこだわりを貫いてきたからこそ、
なかなか成果が出ない中でも、自分を信じて家電修理を半世紀も続けて
こられたんじゃないかと思います。
まとめ
今回、今井さんのことを書こうと思ったきっかけは先輩が最近始めた
週間(習慣)DNEWSを読んで、共通点を感じた部分があったからです。
DNEWS Flexibility ←これがきっかけとなった note です。
大事なことばかりが書かれているなー。自分も働き方見直さないとなー。
と、思っていた時に今井さんの特集が頭に浮かんで書いてみようと思いました。
50分という短い時間ですが、自分は主に3つのことを学べたと思います。
①仕事に対する姿勢(自分の軸をズラさない)
>どんなにうまくいかなくても、自分の大切だと思うことは絶対に曲げない。
人がまだやっていないことでも、大切だと思えばそこに価値を自分自身で
価値を創っていく。
②おもいやりの心
>仕事はもちろんですが、コミュニケーションも相手があって成立します。
小さい時に教えてもらった「来た時よりも美しく」じゃないですが、相手がいることを常に考えて、おもいやりをもって行動する。
③継続することの大切さ
>簡単そうに見えて一番難しいのが継続することなのではないでしょうか。
やらない理由を勝手に作ったり、他人のせいにしてやらなくなってしまうこともこれまで数えきれないほどありました。
でも、本当に自分がやりたいことなら、「自分がこう生きる!」と決めてそればかりのことを考えてやっていればいずれできるようになってくる。と今井さんも言っていたので、諦めず継続していくことがやはり大切なんだと思います。
長くなってしまいましたが、今井さんの素敵なお話が50分にまとまっているので興味が出た方は是非ご覧になってみて下さい。
※NHKオンデマンドで見放題 月額1,000円と少々高い?ですが、
本当にたくさんの優良コンテンツが特集されています。
自分はなんとしても元を取るために、徹底的に観ていこうと思います。
※単品だと200円だそうです。。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/284/1669542/index.html
最後に
冒頭に書きました「どんな方におすすめ?」の3点ですが、書いてみて気がついたのはこれはまさしく自分のことでした。
日々業務に追われる中で、「ここだけは曲げたくない」といってうまく業務を進められなかったり、この仕事は何に繋がっているのか。。
と悩むことも多々あります。
しかし、一つだけはっきりしていることは「お客様に心から喜んでもらいたい」というのが、自分の軸だということです。
この軸はズレることはないだろう!!とかなり自信ありますが、いつか見えなくなる時も来るかもしれないので、その時はこのnoteに戻ってきて気がつけるように書き残しておこうと思います。
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