12月を振り返ったら、やっぱりまる子だった
12月は千葉県松戸市にある、PARADAISE AIRという場所で滞在をさせていただいていました。
とても素晴らしいレジデンスの場所です。
PARADAISE AIR
12月本当にたくさんのことがありました。振り返りをしたいと思います。
最終日なので思い出に浸ります。
ダンサーとしてどうやって過ごそう、本を読もう歴史やルーツを学ぼう、来年すぐにあるコンペの対策をしよう。そんな事を考えていたのに、何ひとつやれない時間となりました。ですが、本当に意味のある時間を2021年のラスト1ヶ月で過ごすことができたと思います。
滞在中、本当に本当にかなり千葉のみならずも東京や町をウロウロウロウロしていました。ほぼ外に出ておりました。そして、
知っている仲間や先輩の作品もあって本当に素晴らしかった。ちゃんとその方々が日々をしっかり向き合って制作されているのがヒシヒシと伝わりました。で、
この日の月は完璧だった。本当に本当に綺麗でした。海が光ってなんだかこのホテルがなくなってしまう事と私の記憶は関係ないけれど、ノスタルジックになったよ。
東京藝術大学大学院美術研究家博士審査展2021
にて展示されていた、今井さつきちゃんの作品に参加させてもらいに行きました。すごく素敵なパフォーマンスでした。素晴らしいよ。心が優しくなったし久しぶりの再開に本当にときめきました。嬉しいな。
とは言え、多くの時間は松戸市周辺のパン屋さんチェックと日々公園で踊っていました。
ここは ブーランジェリー・ラ・マシア さん本当にクロワッサンがうまくてそのほかのパンも可愛いし、店員さんも素敵で100点でした。
それ以外にも相当パン屋さんは行きました。
中でも TTAKKさん のパンは作品でした。店内がテクノだし、なんだかHIPHOP踊りながらパン屋を巡る自分を応援された気持ちになったよ(^ー^)店主さんもセンス最高な素敵ガールでした。またきっと会いにこう。
滞在中は松戸市のあちらこちらで踊ったり、町の景色をハントしたりして、パンに描いていました(^ー^)
でもね、そんな中、頑張っていたのだけど、前向きにいたのだけど一回、全くわからなくなってしまって、自分の踊りのことやこの先や何を世に生み出したいのかとか、と言うかそんなカッコつけたもんじゃなく、自分の踊りたい気持ちや武器としていたものが崩れた(風)に感じた。大事な人のおかげで、つまり心底をえぐられた感じで根元を見つめ直す時間にもなりました。
ちょっとどうにも息ができなくなってしまって、ダンスとか表現とかそんな抜きに幼稚で何もできない私を知ってくれている親友に会いに行ってきました。かねてから行きたかった蔵前にある FROM AFAR でお茶しに。
嗚呼、、本当に心が癒された。ほとんどが私はよくわからないがkpopとお笑いと私が吉本に入ったらどのように進んでいけばいいかという完全に謎の話し合いで爆笑し、店員さんかお静かにと前振りを貰いながらも長居しました。ケーキも空間も最高です。次は慎ましく行きます。
そうやって少しずつ元気を取り戻し(私の良し悪しは打たれ弱くすぐ泣くがすぐに立ち直り単純、褒められると世界いけるっしょくらいまで元気なる)
で、クリスマス前にはダンサーのAokidくんやmei nakayamaや後藤ゆうちゃんのダンスを観に割とずっとスパイラルにいたり、その間も色々な場所に展示や作品を観に行きました。松戸は都内へのアクセスも良く、またこうやって制作やダンサーとして過ごせる時間をもらっているということもあり1日は無限に時間がある。だから楽しい反面、同世代が活躍しているダンスばかり見ている自分が少し切なく悲しくもなる。と思ったけど、ある人から素敵な言葉も言われてそうでもないかなって思いました。色んな動きかたがあるから、私もきっと今必要な時間でこうやって仲間のダンスをお客さん側で見ているんだなぁと思えてきました。(弱いくせに猛烈な負けず嫌いだからね、謎に菅田将暉もライバルとか思っていたしね昔は笑)
で、クリスマスイヴ
今年のクリスマスイヴは凄かった。
滞在中の束の間だったけど本当に幸せな時間を過ごしました。
自然派ワインを扱う、お洒落飲みの聖地と言われているお店だよ。予約不可だからOPENから並んで念願にも入ることができました。私にはだいぶ贅沢だけど本当に味も空間も接客も完璧なお店です。また行きたいな。
私にとってクリスマスやお正月はずっと大っ嫌いでした。家族の象徴みたいな感じがして、鼻で笑っていたし、町の煌めきが台本みたいで嘘っぽいと思っていました。そういう人だったんですけど、でも良く考えると小さい頃は誰よりも大好きだったはずです。お料理は率先して手伝って、家族や親戚でやるクリスマスパーティはいつも模様しものやビンゴ大会を企画し景品も買いに行くのが私が自分で決めた役割でした。誰よりもそういう時間が大好きでつくりたかったはずです。小学校高学年からそんな自分は消えて行ったし、その間にもときめきの日々はあったけど、上手にこの季節を私は演じてきた気がします。でも今年はなんだか、急にチキンに赤いリボンを巻いたり、ビンゴの景品の一等賞を考えていた自分を思い出しました。
温かい時間を過ごすことができました。感謝しなきゃならないですね。
ちなみに私が好きな歌はチキンライス、ユーミンの恋人はサンタクロースも好き。でもまっちゃんのこの歌はすごく暖かくて強い。
さて、もうラストです。
私がPARADAISE AIRに滞在させて頂き、ずっと向き合って来たことが
【それでもやっぱり踊ること】
です。いろんな理由やスタイルを考えて企画書を作ったりしたけど、これまでも一生懸命に嘘はないけど、少しだけ作品をちゃんと作ることを学べるスタートラインに立てそうです。私には知識が足りない。だから世の中が怖い。だから繕ったり、雰囲気を作ることが上手くなっていきましたね。
でも自分ごととして社会の中に自分の踊りや作品が存在できるようになりたい。そう考えた時に、今の私にはこれしか踊れなかったし、これがやるべきダンスでした。
町が起きる前に、 呼吸の練習1 / asamicro
パフォーマンス ・ 映像作品: 約20分
展示期間:12月28日(火) 午前4:10~12月29日(水) 午前4:10
私はレッスンやリハーサルで酸欠になり、よく呼吸が浅いと注意をされることがありました。
このパフォーマンスは、日常生活における呼吸を見直し、平等に吸う権利のある空気(酸素)を上手に摂取することができない
身体に対して、どのような動きをしたら多くの酸素を身体の中へ運ぶことができるのか、吐き出す動きは吸うことを求めるのかを
踊りを通して実験しています。
ピンク色のカーテンはasamicroにとって、世間の視線から自身を守るフィルターとして位置付けてあリ、空気中の飛沫感染の予
防として装着するマスクの様に、心のマスクでもあります。世の中のマスクの安全性と守られる事で生まれる足かせ(行動の妨げ)
について問いをもち、動きを確認してゆきます。パフォーマンス中に身体からカーテンを徐々に切り離してゆくことで場所の空気と
自身のコネクトを試みます。
最終的に町にカーテンを設置することで空間に窓のようなスポットをつくり、心の換気の重要性について問いを持ちかけます。
松戸駅にて始発前にパフォーマンスを行いました。
展示していた動画を約1ヶ月、2022年1月23日頃までこのまま公開しようと思います。是非見ていただけたら嬉しいです。
【町が起きる前に、呼吸の練習1】
パフォーマンス、映像
パフォーマンス:asamicro
サポート: PARADAISE AIR
映像撮影:Isao Kanemaki、森純平
現場管理:宮武亜季
写真撮影: 前谷開
カーテンデザイン: 庄司はるか
許可:松戸市文化観光国際化
今年も残りわずかになりました、結構十分に2021年を過ごしたと思います。
だから今日と30日と31日は穏やかに優しく、少し怠けながらゆっくりと目の前の人たちのことを考え、1日を重ねようと思います。
興味を持って見てくださった方ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。また踊らせてください。
良いお年をお迎えください!!
asamicro
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