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『書けないんじゃない、考えてないだけ』というう文章術の本を読んだんだが……

一言で感想を言うと「面白い本だった」。けど、文章術の本じゃなくね?という感じがした。


この本を真似してみたいけど、無理!

この本の特徴は著者であるかんそうさんのブログから記事が多く引用されていることだと思う。

トップブロガーの書く記事を引用し、どういう意図でその記事が書かれたのかという解説が書かれている。
とても、面白い。
私は、このかんそうさんのブログを知らなかったのだけれども、一瞬で引き込まれる「読ませる」文章が詰まっているようで、とても面白かった。

ムチャクチャ面白い文章を書く人なんだなぁ、と思った。
こういったライティングやブログ系の文章術を書かれている方のなかで、初めて「真似してみたい!」と思った人である。

私の書く文章は、硬い。
そして、面白みにかける。

かんそうさんの文章は親しみやすく、肩の力を抜いて読むことができる。
まさに、エンタメ。といった雰囲気の文章を書かれる方だと思う。

真似してみたいと思ったのはいいものの真似できるものでもないなぁと思った。
だって、私はこんなに面白みのある人間じゃないもの。
堅苦しくて、つまらない人間なので。

となるとこの「真似してみたい!」と言う思いも、そのままそっくり自分自身に取り入れるわけにはいかない。
この本に書かれている「エッセンス」とは何か。
それを自分のやり方に取り入れるには何か。
そいったことを考えたいなぁ。

だって、せっかく「この人の文章すごい!」「私もここまではっちゃけてみたい!」と思ったのに、私には無理だし………と諦めたら、もったいないものね。

心に秋元康を飼えと言うけれど

この本を買った最大のキーポイントは、帯に書かれていた「心に秋元康を飼え」と言う一言だった。

この作者は何を言いたいのだろうか、この一言で気になって購入したわけだ。
立ち読みでも、いいかな? と思わなくも無かったけど、私は立ち読みが苦手なので。
自分の本を見る目を信じて買ってみたわけ。

そして、本文をじっくりと読んでみたわけだけど、でも、まぁ、最初からわかっていた通り、心に秋元康は飼えないわ。

だって、キモいじゃないですか。
本の中でも言及されているのですが。
いや、本の中で説明されている「秋元康のキモさについて」を読んでみると「あ、キモいな」って思ってしまって……

それまで、私は、秋元康って「たくさん、作曲しているな〜」と認識しているくらいだったわけです。

それが、この本の説明を読んで「あ、マジでキモいな」に認識が変化してしまった……。
これでは、心に秋元康は飼えません。
ちょっと無理です。ごめんなさい。

でも、この本の「心に秋元康を飼え」という部分で言いたいことは「常識のリミッターを外して心のままに感想を書いてみてほしい」と言うことだと思います。
なので、なるべく、自分に素直になることにしてみました。

それが、この文章です。
今までは、よそゆきの澄ました自分を装って文章を書いていました。

この本の言いたいことはタイトルに凝縮されていると思う

この本で言いたいことはそのままずばり、タイトルでしょう。
『書けないんじゃない、考えてないだけ』

さまざまにブログからの記事を引用している。
そして、解説を加えている。

でも、言いたいことはただ一つだと感じられます。
手を変え、品を変え。繰り返し、同じことを書かれているんだなという印象です。

つまり「考えろ」と。

考えて、考えて。
書きたい内容を見つけて、どう書いたら面白いかを考えて、句読点の使い方を考えて。
そうやって、面白い文章。読まれる文章は書けるんだぞ。
と、繰り返し訴えている本。

こうして、感想を書き出してみると自分がいかに文章を書くことに対して、気を抜いていたのかがわかる。

私は今まで「文書を書きたいと思っていた」
そう、思っていただけだったんです。

考えていなかった。
私は文章に対して「何を書くべきかと考えて」向き合うべきだったんです。

私は、ただ単に「何か書きたいなぁ」「どうしたら文章が書けるかな」と思っているだけだった。
本当に文章を書いていきたいのであれば「何を書くべきか」と考えるべきでした。

これが、私がこの本を読んで一番に心に刺さった部分でした。
甘かったですね。

かんそうさんの書かれているブログ記事って

引用されているブログ記事しか読んでいないんです。
でも、一つ一つの記事のテーマって些細なことだと思うんです。

特別なテーマを扱っているわけではない。
大きな出来事について語っているわけでもない。

小さな、些細な内容について「考えて」書いているわけです。
そして、それが面白い読み物になっている。

気軽に読めて「あー、面白かった」と思わせる文章に仕上げられている。
それって、すごいことですよね。

私もこういう感性の持ち主になりたかった。
羨ましい。

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