MSX40周年記念イラスト解説

今年でMSX発売から40周年ということで記念イラストを描きました。緑のミッキーマウス以外はMSXのVDPであるTMS9918の仕様通り固定16色、横8ドット中2色で描いたので見た目以上に大変でしたが、愛を込めて頑張りました。


当時家にあったソフトからキャラクターを抜粋したのでMSXと言えば真っ先に浮かぶグラディウス2やメタルギアなどが無い妙なラインナップに見えるかもしれませんが、これが私のMSXだったのです。MSX2以降のソフトがないのも、本体がMSX1しかなかった為です。

ラフを描いた時点でカシオ率の高さが面白かったので折角ならクイズにしようと思って意図的にマイナーと思われるキャラも混ぜました。ここでは答え合わせをしていきたいと思います。


コナミ・ハイパーラリー(1985年 コナミ)

シンプルな内容ながら飽きさせない作りはさすがのコナミ大明神。難易度が高くキッズの私は5面までしか行けませんでしたが、2面のトンネルや3面の雪原、ラリーならではの時間経過の表現といったビジュアルの多彩さで先を見るのが楽しみなゲームでした。


シャロム 魔城伝説III 完結編(1987年 コナミ)

初めて遊んだアドベンチャーゲームです。主人公とブタ子の軽快な掛け合いが好き。後に友達の家でドラクエを見た時にシャロムと同じようなゲームを想像したため、RPGのレベル上げが理解できず苦痛だった覚えがあります。

「MSX本体にリセットがかかる罠」「オーマンの湖」「セーブを司るNPCの名前が当時の西武ライオンズの選手」と当時ならではの自由奔放さも魅力。


FORCE BLADE(1988年 YAX-Zip)

『MSX・FAN 1988年12月号』掲載の投稿プログラム。投稿プログラムはどれを入れようか悩んだのですが偽ミッキーのインパクトが強かったのでこれに。

昔はバチグソ貧乏だったので投稿プログラムにはかなり楽しませていただきました。MSXのBASICはかなり遅く、普通に作ると1秒間に2、3コマくらいに処理落ちするのですが、マシン語で書かれて市販ゲームと遜色ない速度で動くFORCE BLADEを見た時は未知の衝撃を受けました。

あとイラストに描いたらまさかの作者さまに捕捉されて嬉しかったです。ウン十年後に本人に感想を伝えられることなんてある…?


ミッドナイトブラザーズ(1986年 SONY)

1Pのジェイクと2Pのエルウッドが警備員の目を掻い潜りながら協力してアイテムを集め、ヘリコプターを見つけ脱出するのが目的のゲーム。

マッピング必須でアイテムの用途も不明なのでキッズ私にはルールが理解できませんでしたが、警備員との鬼ごっこ、捕まった仲間を助けに行くだけでも楽しかったです。何より音楽の雰囲気が良いので何度も遊びたくなるんだよね。


タコ・ベビーとトランポリン(1987年 西東社)

『MSXゲームプログラムの作り方 (大山 昇 著)』掲載のプログラム。おそらく大多数の人が何のゲームか分からなかったと思いますが、個人的に思い入れがあるので描きました。ポンにドットイート、ブロック崩しにインベーダーゲームと黎明期のジャンルが網羅されていてBASICを学ぶにももってこいの良著だと思います。

ブロック崩しをタコの赤ちゃんがプランクトンを食べるという設定にするセンスがかわいい。


コンピューターオセロ(1983年 SONY)

何の変哲もないオセロゲームなので特に語ることも無いのですが、当時何度も遊んでいるうちにレベル1のハメパターンを見つけたので、この機会に動画にしました。


ヴァクソル(1987年 ハート電子産業)

数あるスペースハリアーフォロワーの中でもかなり出来の良いゲームだと思います。主人公ヴァクソル・ストーマ―は残エネルギーが多いほど強力な武器が使えるため、回復アイテムを拾いつつなるべくダメージは受けない戦い方が重要で、ただスペハリの真似をしただけではないゲームとなっています。

キーボードとジョイスティックを別方向に入れると画面外に移動できる裏技がありそれを使って遊んでいたのですが、3面クリアまでに一定のスコアがないと1面に戻されることを当時は知らず、何度も1~3面を繰り返してごくたまに4面に行ける…という塩梅でした。

ストレートで4面に行くには結構ガチで点数稼ぎをしないといけなくて、1面の破壊不能の岩で打ち込み点を稼ぐといった遊び方になります。

ちなみに最近話題の3Dのエッチなゲームを作っているイリュージョンは元々ハート電子産業の別ブランドだったそうです。昔から技術力に定評があったということなんでしょうか。


ガルフォース カオスの攻防(1986年 SONY)

7種類の自機がそれぞれ20段階のパワーアップをする驚異のボリュームの良作STG。ただ、パワーアップのネタ切れなのか弾が前に飛ばない自機がまあまあ混じって緊張感が生まれているのが面白いです。細かい内容は配信アーカイブを見てね(宣伝)

原作にわか勢なのでイラストを描くにあたり画像検索を参考にしたのですが、ゲームに出てくるラビィではなく、ガルフォース 地球章に登場する見た目がそっくりのサンディを描いてしまいました。

私の知識はというとお盆に親戚一同が集まった際、レンタルビデオ屋さんで借りたOVAを居間で見ていたらエッチなシーンがあって非常に気まずい空気が流れたことが強く記憶に残っていることくらいなので申し訳ない…。もう下手に園田健一好きとか言えないね…。

ファミコンでもガルフォースのSTGが出ていますが、MSX版の方が面白いと思います。


魔法使いウィズ(1986年 SONY)

なぜかMSXだけに移植されているアーケードゲームがいくつかあり、ウィズもその1つです。原作は全く見たことがなかったのですが2020年にアーケードアーカイブスで初めて遊ぶことができました。

思い出と言えばこのゲーム、他のゲームより音がでかいのでスタートジングルでびっくりしてテレビの音量を下げるのが恒例でした。あとキーボードのどれかのキーを押しながら起動するとアイテムがすべて使える裏技があるのですが、どのキーか分からないので両手両膝で全部のキーを押して起動していました。体重でMSX壊れちゃう。

お供のミクラスは雷電の隠しアイテムやライデンファイターズJETの機体の方を知っている方が多いかもしれませんね。


妖怪屋敷(1986年 カシオ)

何かに似ていて馬鹿にされがちなカシオのゲームですが、我が家のMSXはカシオ率が高かったので思い入れも強いです。ちなみにうちの妖怪屋敷は100円の値札が付いています(ワゴンで買ったらしい)

子供の頃は1面ボスの倒し方が分からずクリアはできなかったのですが、井戸のワープで先の面に行けるので結構楽しんでいました。

ファミコンでも同名のゲームが出ていますが、MSX版の方が面白いと思います。


モアイの秘宝(1986年 カシオ)

足場を作ってゴールを目指すアクションパズル。細かい内容は配信アーカイブを見てね(宣伝)

難易度が高くクリアはしたことはないのですがかわいくて好きなゲームです。F1キーで一時停止するとおでん屋に入るのがかわいい。カシオのゲームはどれも一時停止中の小ネタがあったような。

ネットにもクリア動画はなさそうなのでエンディングが気になります。


一寸法師のどんなもんだい(1987年 カシオ)

道中で打ち出の小槌を集め、ボス戦では小槌の無敵時間を使って鬼を退治するという流れのゲームです。画面が色鮮やか。

キーボードのどれかのキーを押しながら起動すると無敵になる裏技があるのですが、どのキーか分からないので両手両膝で全部のキーを押して起動していました。体重でMSX壊れち(ry

小槌の効果時間が不明瞭で鬼を全然倒せなかったのですが、裏技で無敵になればクリアできたのでお気に入りでした。


グラフィックマスターラボ(1985年 SONY)

お絵描きソフト。今まで気にしてなかったのですがサンプルROMですねこれ…。マウスが無い時代にキーボードでお絵描きするのは至難の業で、大抵のユーザーは直線ツールを駆使していたと思うのですが、このソフトはRPGツクールのようにプリセットのチップをペタペタと並べることができたので子供でも良い感じの絵が作れるのが好きでした。

作った絵を保存する手段が(おそらく)なかったためビデオデッキに繋いで録画したのは良い思い出です。

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