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岩手南部鉄器の思い出と意外な役割


先日のNHK「家族に乾杯」が盛岡。私のルーツは岩手。南部鉄器は身近な存在


親が岩手市出身なので、普通に南部鉄器があった家だった。
すき焼きをする時、主役はキッチンの奥から登場する「黒い南部鉄器のすき焼き鍋」
普段は、隠れているが、圧倒的インパクト。
残念ながら壊れて処分してしまったが、鍋の縁に模様があって、かっこ良かった。
他にも、汁物鍋、急須、などがあった。
こたつに入りながら、ネルの生地で包んだクルミで南部鉄の急須を磨いた記憶は今でもよく覚えている。

その頃の私は、「南部鉄器、超重いだけ」
良さなんて何もわからず、以降、南部鉄器のことは興味が薄れていた。

海外で南部鉄器に触れる。私の前に、南部鉄器がちらほら現れ始めた


仕事で行ったL.Aのレストランにて、南部鉄器の急須に入ってきたハーブティー。
ROSE BAKERY(ローズ ベーカリー)で南部鉄器でサービスされるお茶。
南仏に行った際にあった南部鉄器の専門店。
海外で人気という話は本当だった。
ただ、違うのは、黒い鉄色ではなく、内側がホーロー加工され、外側は色が施されているもの。私が知っている南部鉄器ではなかった。
見た目は、かわいいくてオシャレだが「そうじゃないんだよな」と、
小さい頃の記憶が蘇ってきた。

鉄瓶を使い始めたきっかけは貧血

以前から、就寝時に起こる下肢の不快に悩んでいた。
毎日ではなく、1ケ月に数回起こるだけなので我慢出来たが、
ある時期から症状が酷くなり就寝時以外、特に高温多湿の時季、日中デスクワークをしている時にも表れるようになった。
「脚が内側からむずむずして、落ち着かなくて動かしたい。熟睡出来なくなった」と人に説明しても、笑われるので、自分だけなのかな?と悩んでいた。
自分で対策していたのは眠剤を飲むくらい。
何気なく病院を検索していたら、全く同じ症状が出てきてびっくりした。

「気のせいではなかったんだ。やっと、解決できる!」と嬉しくなり、予約をとり病院へ。医師からは、
「それは、レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome:RLS)」所謂、“むずむず脚症候群”だと思います。貧血が原因のひとつなので、血液検査をやりましょう」と、その日は血をとって終わり。
私は、ヘモグロビン値は正常で献血もしていたし、今まで貧血とは言われたことが無かつたので「それは無いだろうな」と思っていた。

一週間後「血清フェリチン値(貯蔵鉄)が低いです。原因はこれだと思います」との診断が下り、鉄剤を飲むことになった。
この話を実家の母にしたところ「南部鉄器使ったら?」とのアドバイスをきっかけに、南部鉄器を購入することにした。

愛用している南部鉄器

今使用しているのは、 岩手県奥州及富(大谷翔平選手がInstagramさんので紹介されていた会社)の南部鉄器 鉄瓶 スワローポット
ホーローなしでIHでも使える。※ホーロー加工していると鉄が摂取できない。

鈴木盛久工房の南部鉄器 の鉄小物

家族に乾杯に出演していた、鈴木盛久工房

南部鉄器は、残念ながら既に実家には無い。
年齢と共に重い南部鉄器を使わなくなるのは、かわいそうなので、
「日常使う南部鉄器」をモットーに、我が家の南部鉄器は盛岡へ行く度に増えている。


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