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第二十回書き出し祭り:タイあら感想

おはこんばにちは。蟬時雨あさぎです。
始まりましたね、第二十回書き出し祭り。少々多忙ではあるのですが、以前から気になっておりせっかく参加したため、タイトル+あらすじの内容について感想依頼というものをやらせていただきました。
募集に応募してくださった方、誠に有難うございました。適宜更新という形で掲載して参りますので、よろしくお願いいたします。
なお内容は自身の読書経験と知識量から行われる推論を含みますので、予想外な話があってもなんかとんちんかんなこと言ってら、と作者の皆様方は寛大な御心にて受け止めていただきますようお願い致します。

3−3の作品名および感想に関するお詫び

第二十回書き出し祭りのタイトルあらすじ感想のご依頼をお受けした作品である「3−3:灯りの家へおかえり。-ある日、魔女は少女を拾った-」について、タイトルの一部分のみをタイトル全文であると誤って認識しておりました。
作者様に置かれましてはご不快な思いになりうるような事態を生じさせてしまいましたこと、誠に申し訳ございません。謹んでお詫び申し上げます。
書き手としても読み手としてもあるまじき行為であり、今後同様の事態が起こらぬよう対策を心がけて参ります。

T-12の作品名および感想に関するお詫び

第二十回書き出し祭りのタイトルあらすじ感想のご依頼をお受けした作品である「T−12:祟られ内裏の香術妃 〜かりそめ女御は後宮の謎を香りで暴く~」について、タイトルの一部分のみをタイトル全文であると誤って認識しておりました。
昨日の3-3の掲載ミスがあったにも関わらず、掲載内容のチェック漏れがありましたことお詫び申し上げます。作者様方に置かれましてはさらにご不快な思いになりうるような事態を生じさせてしまいましたこと、誠に申し訳ございませんでした。
書き手としても読み手としてもあるまじき行為であり、作品に対する杜撰な扱いが不信感を抱かせてしまうと考えられ、今後はこういった活動を控えさせていただこうと存じます。

更新歴

2023年12月17日
:「かんたん」コースの感想および「しっかり」コースのタイトル感想を掲載
2023年12月21日
:3−3のタイトル掲載ミスに関するお詫びおよびタイトル感想の再掲載
2023年12月23日
:「それなり」コースの感想を掲載
:第二会場までの「しっかり」コースのあらすじ感想を掲載
:T-2のタイトル掲載ミスに関するお詫びおよびタイトル感想の再掲載
:「しっかり」コースのすべてのあらすじ感想を掲載


感想の書き方について

タイトル+あらすじの感想の書き方は、三つの種類に分けております。

「かんたん」コース

タイトルのみを拝見し、そこから読み取れる作品の内容についてお伝えします。

「それなり」コース

タイトルとあらすじを拝見し、そこから読み取れる作品の内容についてお伝えします。

「しっかり」コース

タイトルとあらすじをそれぞれ拝見し、そこから読み取れる作品の内容について比較したものをお伝えします。

キーワードについては太字は確信度が高いものとなっています。それ以外はあるかも?ぐらいの気持ちで挙げております。
以降、ご依頼いただいた作品の感想となります。
なお長文となっておりますため、適宜目次をご活用ください

1-1:私、言うとおりにはなりません!〜じゃじゃ馬令嬢の手綱捌き〜

「しっかり」コースでご依頼をお受けしております。

タイトルのみを拝見した感想

異世界ファンタジーらしさとラブロマンス、あるいはラブコメディを感じさせるタイトルですね。
反骨精神があるタイプのご令嬢ということで、親類あるいは周囲、婚約者の言いなりにはならないようにがんばる、という応援したくなるような話な気がします。じゃじゃ馬ということでコメディ感も出つつ、令嬢のワードがラブロマンスを予感させますね。手綱捌き、のあたりから強かな女性になりたい、あるいは強かな女性像も見えてきており、周囲を見返すようなざまあ要素などもゆくゆくは入りそうだと感じました。

あらすじを拝見した感想

あらすじの予想がおおよそ当たりつつも、ラブロマンス要素が補強されたように感じました。
まず、サザ嬢が貴族令嬢として“お転婆”というだけでなく、馬のお世話に傾倒しているというところもあってのじゃじゃ馬令嬢なのだなと。お相手についても、王太子が弟にいる兄王子がオーギュストさんということから、国が実力主義なのか、よほどの変わり者なのか人物像が楽しみになってきます。
それに加えて一匙の嘘がスパイスとなる恋模様と、無理難題とも思える隣国の馬百匹連れてこいという国王からのお題。おそらく西洋舞台となれば騎馬隊って戦いの主戦力な気がするのですが、国家転覆でもさせる気なんでしょうか。令嬢に。思惑を感じさせますね。
サザ令嬢とオーギュスト王子の恋路と、国を巻き込んでいくような陰謀の気配が気になる内容です。

読み取れる内容について

ジャンル:恋愛(異世界ファンタジー)
キーワードになりそうな要素
ータイトルのみー
女主人公恋愛ラブコメ・婚約破棄・ざまあ・西洋風
ーあらすじありー
女主人公恋愛・政略結婚・両片想い・じれじれ・陰謀・西洋風

1-04:満ちる世界で、君との奇跡がかけていく

「しっかり」コースでご依頼をお受けしております。

タイトルのみを拝見した感想

どことなく文学的であり、青春小説のイメージを持たせるタイトルですね。
満ちる、というのは様々なものを連想させます。月の満ち欠け、潮の満ち引き、盃が満ちる、時が満ちるなど、何かしらが満ち足りており、対照的に今までは満ちていなかったことも考えられます。世界というワードについては、言葉通り世界である場合と、手が届く範囲であったり、身の回りであったりといった自信が生活する空間を総じて”世界“と称しているのかも?と思ったりしました。
そして君との奇跡というところから、暫定的に僕と称しますが、まあ主人公が今まで一人では成し得なかったことが君の存在によって奇跡と相なる、その過程が主題のように感じます。
ただ、かけていく、が平仮名であるところが奥行きというか、様々な解釈を呼び起こします。欠けていく、駆けていく、懸ける、賭ける、架けるとダブルミーニングが隠されているようなタイトルかなと感じられました。

あらすじを拝見した感想

青春のイメージに加えて登場人物が明らかになったことで、お話の方向性が定まったように感じました。
主人公は人間の少女、女の子ですね。そしてもう一人は人魚の青年。種族の違いがあるなかで、概念的に閉じた空間であるとある島を舞台とした二人の物語、というのが明確になりました。
また、泡になって消えてしまう、という概念が存在していることが考えると、そういったルールが敷かれている異世界か、あるいは人魚姫の話がある現代に実際に人魚がいた、の現代ファンタジーかなということも思わせます。
かけていく、が平仮名になっている理由もあらすじの言葉遊びの中でそこはかとなく感じさせられたため、作者さまはこの辺りも物語の中に含めているのではないかな、と内容が期待させられる作品です。

読み取れる内容について

ジャンル:現代ファンタジー
キーワードになりそうな要素
ータイトルのみー
女主人公青春・切ない・日常
ーあらすじありー
女主人公青春・切ない・恋愛・ボーイミーツガール・異種族

1-10:この聖女は元暗殺者ですが、本当に宜しいのでしょうか?

「かんたん」コースでご依頼をお受けしております。

タイトルのみを拝見した感想

異世界ファンタジーみのあるタイトルですね。
また元暗殺者、というところから聖女へのジョブチェンジか、あるいは現世界や前世が暗殺者で……という異世界転移・転生要素もあるのかな?と感じさせられます。
本当に宜しいのでしょうか?と尋ねているあたり、良心があるのかあるいは判断を疑っているのか……ほんまにええんか?の気持ちが垣間見えます。元暗殺者のワードを考えるとちょっと殺伐としそうではありますが、何かしらの問題を解決に導いていく話な気がします。また、暗殺者⇆聖女間のギャップに翻弄されるであったり、"力"で解決する系聖女であったりコメディ感もあるのでは、と想像が膨らむタイトルだと感じられました。

タイトルから読み取れる内容について

ジャンル:異世界ファンタジー
キーワードになりそうな要素
女主人公聖女・チート・ジョブチェンジ・異世界転生/転移・ほんのりシリアス・コメディ

2-01:口無しのサナギとトリコは忘れない

「しっかり」コースでご依頼をお受けしております。

タイトルのみを拝見した感想

どことなく文学的な、あるいはホラーを感じさせるようなタイトルですね。
口無しということから物を言うことない、サナギは羽化する前の成長過程にいる何らかの存在でしょうか。口無しは梔子が連想されますが、梔子は「とても幸せです」といった花言葉を持ちます。どこか深いテーマが根底にありそうです。それにトリコが虜であるなら捕虜、虜囚、生捕りにされた敵が考えられます。どこかアンマッチな取り合わせがホラー感を強めつつ、忘れないというワードにノスタルジーや青春のようなものを思わせるタイトルかと感じられました。

あらすじを拝見した感想

あらすじの所感から外れることなく、内容が具体的になりよりホラー要素が増したように感じました。
おそらくは乃明くんと晴矢くんの二人がサナギとトリコのどちらかであるような気がします。家の内部における晴矢くんによって齎された太刀打ちできないような変化。それに対向すべく、家の外部の存在である結理さんに向けて乃明くんは助けを求めていく。部屋から出ることなくすべてが用意されているというのは、鳥籠のようにも見えながらある意味城砦のようでもあります。
さらに気になるのは、乃明くんのなまえであるノア。なんというかノアの方舟のように感じてしまい、ディストピア的な気配すらしてきたことで、さらに内容が気になりますね。

読み取れる内容について

ジャンル:ホラー(現代)
キーワードになりそうな要素
ータイトルのみー
ホラー・怪談・青春
ーあらすじありー
男主人公ホラー怪談・青春・ダーク・家族

2-16:酒呑童子の蔓延る夜

「しっかり」コースでご依頼をお受けしております。

タイトルのみを拝見した感想

がっつり和風ファンタジーなタイトルですね。特別枠作品たちへのバチバチな挑戦欲が感じられます。
さて、かの有名な大江山の酒呑童子ということで平安時代のお話でしょうか。陰陽師による妖退治的要素を感じます。
蔓延る夜という言葉がまた百鬼夜行を連想させますね。
酒呑童子というワードにフォーカスしますと、鬼であること、疫病の化身という一説などからホラー要素なども出てくるのではと考えさせられます。そこから広げ、退治される英雄譚か、あるいは鬼による救済というような様々な方向性のお話になれるタイトルだと感じられました。

あらすじを拝見した感想

ガチガチの平安ファンタジーかと思ったら現代ファンタジーだった、という、タイトルとあらすじの取り合わせでさらに興味を惹かれるなと感じました。
酒呑童子、という通り名の人物を巡る、スルリとサスペンダーならぬスリルとサスペンスを予見させられるあらすじです。
設楽さんと水瀬さんのバディによる酒呑童子を追いかけるのがストーリーラインとなりそうです。白米が美味しいですね。大家の伊良部さんが既に何かのフラグを立てつつ、陰謀渦巻く夜の世界が舞台となりそうです。謎の存在という都市伝説的な要素を帯びつつ、現代が舞台であるからこそのミステリー感や人の生き様が際立ちそうな予感がします。
昼と夜という時間帯の対比と、それに伴う同一人物のカオの対比が楽しみな、気になる作品となりそうです。

読み取れる内容について

ジャンル:歴史ファンタジー → 現代ドラマ
キーワードになりそうな要素
ータイトルのみー
和風・妖怪・ホラー
ーあらすじありー
男主人公・ダーク・陰謀バディサスペンス・ミステリー

3-3:灯りの家へおかえり。-ある日、魔女は少女を拾った-

「しっかり」コースでご依頼をお受けしております。

タイトルのみを拝見した感想

どこかほっこりハートフルな気配が漂うタイトルですね。これでどホラーだったらごめんなさい。
さて、灯りというのはどこか温かみを感じさせ、明るさや安心感を持たせるワードチョイスだと思われます。灯りの家、というのが何かしらの名称であるのか、あるいは安心できる場所、暖かな温もりのある場所、というようなイメージを感じさせます。
登場人物として魔女と少女の関係性が挙げられています。おそらくは異世界ファンタジーと思われますが、現代に生き残っている魔女、という舞台設定でも通用するかな、とも思われました。
魔女が少女を拾っていることから、「おかえり」というワードについて、魔女が少女を出迎えているということでしょう。魔女狩りといった世間から見た異端者という孤独を背負っている魔女と、拾われていることから年端も行かないのにも拘らず一人でいただろう少女。この二人の関わりの変化や心境の変化が主題となりそうなタイトルだと感じさせられました。

あらすじを拝見した感想

タイトルからの印象をそのままにしつつ、あらすじで話の本筋についてが明確となったように感じました。
魔女と少女の出会い、そして生活と別離という生活全体を通した二人の関係性を追いかけるお話しということで、よりほっこり度合いというか、暖色灯のようなイメージを抱かせます。一見、邪険に少女を扱っていそうな魔女と、おそらくはかなり幼い少女。そしてその二人を見つめる黒猫ちゃん。ねこちゃんかわいいねかわいいね……。
さて。ささやかで、ありふれて、それでいてこの二人と一匹だからこそ満ち足りているというような。少女がいない空間に対する魔女の独り言から予見される、ハートフルなお話が気になる作品です。

読み取れる内容について

ジャンル:異世界ファンタジー
キーワードになりそうな要素
ータイトルのみー
家族・ほっこり魔女・ファンタジー
ーあらすじありー
女主人公家族ほっこり・スローライフ・ファンタジー

3-05:風呂を沸かせばオケアが助かる

「しっかり」コースでご依頼をお受けしております。

タイトルのみを拝見した感想

ぱっとコメディやギャグ要素を感じさせるタイトルかなと。
「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺(?)から語のリズムをとってきておりキャッチーですね。風呂とオケアの関係性は一見無関係ではありますが実は、という話の流れになるのでしょうか。オケアと言われて某大型家具メーカーを連想しましたが、風呂を沸かすというワードチョイスから異世界転移・転生要素ありの異世界ファンタジーかなと推測しました。現代ファンタジーでダンジョン系というケースももしかしたらあるかも?とは思いましたが、可能性は低そうです。
そして助かるというところもどこか問題解決的な、英雄譚的な要素を含むのかなというタイトルだと感じさせられました。

あらすじを拝見した感想

異世界転移した桶谷さんによる風呂沸かし一大スペクタクルファンタジーなんだなと感じられました。
実験的なあらすじとマシュマロに書いていただいていたのですが、すべてが終わった後での番外編的な内容のようですね。オケア、というのが桶谷さんの名前をしっかり発音できなかった異世界の人による偶然の産物だったということで、某大手家具メーカーとの関係はなさそうです。すったもんだの後で沸いた風呂は格別でしょう、入浴させてもらえる感じはしませんが……。
主人公の桶谷さんの人柄や、ほかの登場人物、また話の大筋もわかることからあらすじとして機能していると思います。桶谷さんが言及する、大変だった旅路がどのように語られるのかが気になる作品です。

読み取れる内容について

ジャンル:異世界ファンタジー
キーワードになりそうな要素
ータイトルのみー
ファンタジーコメディ・風呂
ーあらすじありー
男主人公ファンタジー・異世界転移/転生・コメディ・ギャグ・冒険・風呂

3-07:嘲笑された令嬢と王子の婚約〜王太子の座、奪い返してみせましょう〜

「しっかり」コースでご依頼をお受けしております。

タイトルのみを拝見した感想

ざまあ系ラブロマンスハッピーエンドなタイトルですね。そうであってほしい。
嘲笑された令嬢、ということでドアマットヒロイン(※意味を取り違えている可能性はあります)というものでしょうか。シンデレラ的な、今まで蔑ろにされていた令嬢が王子と婚約し周りを見返していきそうです。王太子の座を奪われた王子ということでこちらも訳ありそうですね。ところで王子も嘲笑されていたのでしょうか?ここは少し引っかかりますが、奪われている点で何らかの欠点をお持ちということは窺えます。あるいは、婚約そのものが嘲笑されているのでしょうか。はたして奪え返せるのかということを焦点に、成りあがり活劇的な要素もあるタイトルだなと感じさせられました。

あらすじを拝見した感想

タイトルの印象を補強しつつ、話の大筋について提示をすることでより興味を引くようになっていると感じました。
『星読みの魔女』という伯爵令嬢のスピカさんの境遇を見る限り、ドアマットヒロイン感が強いですね。どうして魔女なのか、なぜ陰陽術を会得しているのか、という点も何かしら理由がありそうです。冷遇されている第一王子のアルバスさんも引きこもりで醜いという”噂”であり、策略を感じさせます。
スピカさんしか感じ取れない王国の異変と、伯爵令嬢であるからこそのノブレスオブリージュ、そして政略とはいえ婚約者となったアルバス王子との闘い。半年、というタイムリミットの中、二人がどのように国の未来をつかみ取るのかが気になる作品となりそうです。

読み取れる内容について

ジャンル:恋愛(異世界ファンタジー)
キーワードになりそうな要素
ータイトルのみー
女主人公恋愛・ハッピーエンド・ざまあ
ーあらすじありー
女主人公恋愛ファンタジー・陰謀・救国・政略結婚・ざまあ

3-16:I.D.E.A

「それなり」コースでご依頼をお受けしております。

タイトルとあらすじを拝見した感想

SFチックでありながら文学的な空気さえ醸し出す作品のように見受けられます。
アイデア、と読みたいところですがもしかしてイデアの方じゃないかなと思う逆張り太郎です。というのもあらすじを読んで思ったことですが。
あらすじの一文目は何らかの比喩ではないかと思います。金魚は生命、水槽は世界、絵の具は外部からもたらされた変化なのかなと。世界にもたらされた変化の中における魂や理念といったテーマがありそうです。またタイトルが何らかの略称・アクロニムであるのなら、プラトン哲学における絶対的な存在としての対比もありえると考えました。
とやかく言っていますが全ハズシの可能性が高いですね。何はともあれ、内容が気になる作品です。

読み取れる内容について

ジャンル:SF
キーワードになりそうな要素
女主人公・ポストアポカリプス・近未来・天災・人工知能・シリアス

3-18:悪徳祓魔師・羽々木音依の巡礼

「それなり」コースでご依頼をお受けしております。

タイトルとあらすじを拝見した感想

そこはかとなくダークでアクションもありそうな作品に見受けられます。
悪徳と巡礼という、一見反対の方向を向いた言葉の取り合わせが興味を引き立てますね。羽々木さんかおそらくは主人公でしょう。となるとあらすじは祓魔される側の視点であり、人外を恐れる人と人(祓魔師)を恐れる人外という、この世界における人と人外の関係性のようなものが見てとれます。
一番個人的に好みなのは、人感センサがヒトと人外とを識別している、というフレーズ。霊的な場のチカラが強いところだと、人の目には見えなくてもカメラにオーブが映るとかそういうのが心霊番組とかで放映されたりしていると思います。我々の瞳自体、認知するものとしていないもの(あるいはしてはいけないもの)を無意識にフィルタリングしていて、機械の瞳こそが平等に全てを映しているような、そういった表面には出てこないけれど人々が感じている不思議が滲み出ているようで、好みのフレーズですね。着眼点も踏まえ、メカニックと祓魔がどのように関わってくるのか、内容が気になる作品です。

読み取れる内容について

ジャンル:現代ファンタジー
キーワードになりそうな要素
女主人公職業もの人外・ロボット・アクション・ダーク

T-2:代替品の花嫁と狼な御曹司

「しっかり」でご依頼をお受けしております。

タイトルのみを拝見した感想

身代わり系ラブロマンスのタイトルですね。
要素がしっかり表れているように感じます。ヒロインは代替品、誰かの代わりとして花嫁になるようです。対するヒーローは狼な御曹司、とりあえずお金は持ってそうです。狼、というと送り狼のような性格的な形容詞であるのか、あるいは獣人のような種族的なものなのかは不明ですが、どことなくカッコ良さそうです。役得ならぬ言葉得ですね。ハッピーエンドであるならば、代替品であるという蟠りを乗り越え、夫婦として心が通じ合うようなタイトルかなと感じられました。ところで和風要素はどう効いてくるんでしょう、楽しみですね。

あらすじを拝見した感想

あらすじを補強しつつ、話の大筋を提示している形で魅力を感じさせる作品と感じられます。
姉の責任を取らされるだけでなく、姉と許嫁が駆け落ちまでしていました。その上で、代わりとばかりに姉の結婚相手に嫁がされてしまう妹君、千景さんが主人公のようですね。
姉が好き合って元許嫁といなくなってしまった対比に、引き合わされた御曹司は友好的ではなく、形だけの夫婦になることを宣言されてしまっています。拒絶の理由がわからないまま日々を過ごしていく中で、ある日狼の姿をした夫を見つけて……という引きで、そこから二人の関係性の変化が話の大筋であるということを予見させます。
許嫁がいることから良い所のお嬢さんであるだろう千景さんと、そのお相手である御曹司に加え、そこはかとなく気配を感じさせるお姉さんと駆け落ち相手の元許嫁、これら四人の関係が気になる作品です。

読み取れた内容について

ジャンル:恋愛(ファンタジー)
キーワードになりそうな要素
ータイトルのみー
女主人公恋愛・獣人・ファンタジー
ーあらすじありー
女主人公恋愛ファンタジー・陰謀・獣人・すれ違い

T-12:祟られ内裏の香術妃 〜かりそめ女御は後宮の謎を香りで暴く〜

「しっかり」コースでご依頼をお受けしております。

タイトルのみを拝見した感想

シリアスな和風ファンタジーでラブロマンスがスパイスなタイトルですね。
内裏、というところ和風かつ大奥的な、いわゆる後宮もののイメージが出てきます。妖跋扈する平安時代を思わせ、祟られというワードが権謀術数ひしめく陰謀を予想させます。香術、というのはおそらく造語だと思われますが、平安時代には手紙や部屋に四季折々の香を焚きしめていた気がします。主人公であるだろう女御は、かりそめというところから本当の妃としてきたわけではないことが分かります。その上で、危うい立場や訳ありであろう彼女が、時に呪術的な意味を持つこれらの要素をもとに、謎やらを解き明かすようなタイトルかと感じさせられました。

あらすじを拝見した感想

タイトル通りのイメージを保ちつつ、話の詳細を補強され興味を惹かれるようになっていると感じました。
主人公の香術妃であるアカシさんは女香師であり、藤原冬親さんが帝の命で連れてこられている。そして帝の内裏、宮中は奇病や怪現象が蔓延っており、それを解き明かしていく内に――という流れが読み取れる。行き着くさきには宮中の秘密、月人の祟りが。
そして冬親さんが連れてくるはずの女香師の九十九髪さんではなく、そこにいた女であるアカシさんが連れてこられている点も何かしらの謎が残っており、物語の奥行きを感じさせます。
アカシがその才覚を以て、冬親さんや帝、そして内裏を取り巻く何かを解き明かしていくミステリー要素が中心となりつつ、これらの人物とのラブロマンスが気になる作品です。

読み取れた内容について

ジャンル:恋愛(ファンタジー)
キーワードになりそうな要素
ータイトルのみー
女主人公謎解き・陰謀・和風
ーあらすじありー
女主人公謎解き陰謀和風・後宮もの・呪い・ミステリー

T-13:女飛脚と切腹侍 東海道五十三次幽状伝

「それなり」コースでご依頼をお受けしております。

タイトルとあらすじを拝見した感想

江戸が舞台のほんのりダークな冒険活劇な気配がする作品に見受けられます。
飛脚の女と切腹しがちな侍という二人組が主人公格であるというがわかりやすいタイトルです。成仏できずに彷徨う幽鬼という存在と、それに怯えながらも生を営んでいる人間たちの対立構造があらすじからも見てとれます。さらに、津々浦々を騒がせる幽鬼たちの一幽一魂のシステムから、おそらくは黒幕がいるだろうことも感じさせます。
蘭丸さんと山南さんのお名前を聞くと心が騒つく人類最後のマスターなのですが、私情は捨て置いて、兄を亡くした韋駄天方術を扱う飛脚たる蘭丸さんは勿論のこと、腹切りがちな山南さんも訳ありな空気を醸し出しています。特に切腹は侍にとっての名誉を守るための死に方だったような気がしますが、それを何度もとなるとどこか背負う業の深さを予感させます。バックグラウンドにどこか仄暗さのある登場人物たちの、行く末が気になる作品です。

読み取れる内容について

ジャンル:歴史ファンタジー
キーワードになりそうな要素
女主人公・和風人外バディもの・アクション・時代小説

T-24:どこまで行っても消えない業を、俺は斬る

「しっかり」 コースでご依頼をお受けしております。

タイトルのみ拝見した感想

シリアス感のあるファンタジーを思わせるタイトルですね。
どこまで行っても、という点から国を跨ごうが、海を越えようが、輪廻転生しても、というようなスケールの大きさを感じます。消えない業、というワードに何かしらの重さがあり、シリアス感を醸し出します。俺は斬る、ということで概念的なものを斬る、というようなファンタジーなお話であるのがわかります。業、という言葉が和風感を持たせますが、異世界転移・転生系の気配もしそうです。
また宿命であったり運命であったりというものが関わってきそうなものであり、困難に立ち向かう主人公の姿を想起させるタイトルだと感じられました。

あらすじを拝見した感想

タイトルからの印象をそのままに、話の流れを予感させるような補強がなされていると感じました。
タイトルに登場している俺というが、おそらくは海斗くんなのでしょう。回顧している中で塵となって消えてしまった彼女は、人ならざるものだろうことが窺えます。
また大きな斬り傷がある彼女ですが、それは海斗くんが付けたものでありながら、刀傷ではないということから海斗くんもなにか訳ありだろうという推測ができそうです。
死の淵にいるだろう海斗くんが願う、侍みたいに戦いたいという欲望。それに呼応する形で、どこかで新たに目を覚ました彼がどう生きていくのかというのが気になる作品ですね。

読み取れる内容について

ジャンル:異世界ファンタジー(和風)
キーワードになりそうな要素
ータイトルのみー
男主人公・アクション・
ーあらすじありー
男主人公・アクション・異世界転生/転移・冒険・シリアス

T-25:【鬼姫と冴えない陰陽師】の -都(みやこ)救済日記-

「しっかり」コースでご依頼をお受けしております。

タイトルのみを拝見した感想

敵対しているはずの存在が手を取り合うタイプの和風ファンタジーなタイトルですね。
鬼姫、ということで女性型の鬼と、冴えない陰陽師ということでおそらく時代からして男性なのではという予想です。男女バディという(※ただの予想)だけで白米が食べれますね。種族を越えたロマンス要素も含まれていれば三杯は食べられることでしょう。
都を救済ということから、都は何かしらの異変や災いに見舞われていそうです。陰陽師だけでは対処できないようなものか、あるいは物の怪たち鬼姫サイドすらも害を被っているのか。これを解決するというのがお話の筋になりそうです。
日記、というワードからは、一人称視点での進行が中心となるのだろうかという推測も立てられますね。ただ、言葉のチョイスからそこはかとなくダークな、シリアス感のある物語を予見させるタイトルだなと感じさせられました。

あらすじを拝見した感想

タイトルを補強しつつ、キャラクターの人柄を提示する形で興味を惹くような形となっていると感じました。
まず、蝶ノ森家の生き残りである綾姫ちゃんがいわゆる鬼姫であり、冴えない陰陽師が永浬くんということがわかります。人殺しをたくさんしていたうつくしい鬼がいたようですが、それが本当に綾姫ちゃんなのか、それとも人違いなのか。鬼になってでも、というところから、彼女がもしかしたら人なのか、その物語の始まりにも秘密がありそうです。
また、永浬くんが朱雀の陰陽師であるのに対して、青龍の陰陽師が対抗としており、彼の陰謀についても言及されています。白虎や玄武の陰陽師の気配もしてきそうだなと思いつつ、この陰謀に対峙する綾姫ちゃん、永浬くんのバディの活躍が気になる作品です。

読み取れる内容について

ジャンル:歴史ファンタジー
キーワードになりそうな要素
ータイトルのみー
和風陰陽師人外・アクション・バディ
ーあらすじありー
和風陰陽師人外・陰謀・復讐・アクションバディ

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