下村一喜・著書『美女の正体』
好きな写真家の一人に下村一喜さんという写真家がいます。
下村さんの撮る写真はまさに『美』を追求したようなものです。
少しだけ映像でポートレートの撮影風景を見たことがあるが、人を美しく撮ることに全身全霊を捧げているんだと思わされました。
そんな下村さんが書かれた本『美女の正体』について紹介していきます。
下村一喜
1973年、兵庫県生まれ。
多摩美術大学在学中、21歳より写真家として活動を開始。
同大学卒業。2001年、渡仏。
半年後にフランス「madame FIGARO」誌と契約。
国内外の広告、雑誌、CDジャケットのスチール撮影から、CM、MVなどの映像ディレクションも手掛けている。
美女の正体
下村さんは美に上下関係なんてないと書かれています。
一般的には頂点にカリスマ的存在の絶世の美女がいて、その下にはいわゆる美人がいる。その下にはそこそこの容姿の女性たちがいると思われています。
そして頂点にいく(美人である)ほど幸せな人生を送れているとも無意識に思っています。
しかし下村さんの考えは違っていて、女性として生きるのはそんなに簡単なものではないと言います。
その代わりに美の判断基準として<美女のグラデーション>が存在していると考えています。
美しさを基準に、端から端まで流れていく横に長い帯状のグラフです。
そこには頂点も底辺もありません。
美女だからといって幸せになるとも限らないし、美女じゃないからといって不幸とは言えない。
美女であることと幸せであることは全く無関係なことです。
そんな美女という正解の無い概念をトップモデル、女優などを例えにしながら様々な視点から考察しています。
外見だけでなく内面からも美女になるためのヒントが書かれているので女性の方からしたら何かしらの気付きを得られると思います。
男性が読んでも、なぜ美女に心惹かれるのかという答えの無い感情の正体を知ることができるはずです。