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今からでも間に合う!自分に合った高専の選び方(+α)

※この記事には一部、相応しくない表現や若干キツい口調が見られます。あくまでもわかりやすくするためであって、悪意があるわけではないことをあらかじめご承知おきください。また、結構下調べ甘いので、訂正箇所、誤字脱字あればこそっと教えてほしいです…!


この記事を読んでほしい人間

〇高専に入りたいけど行きたい高専が決まってない
〇学びたい分野があるけどどの高専が良いかわからない
〇志望高専が決まっているけど本当にいいのか不安…
〇高専に入りたいけど、学びたい分野がわからない
〇高専に興味あるけど、正直高専ってどんなところなの?

はじめに

 はじめましての人ははじめまして。どうも、ド文系なのにド理系の高専に入ってしまって期末試験期間なのにのほほんとこんな駄文を書いているバカです。まあそんなくだらない書き出しは置いといて。
普通の中学はおそらく今週から夏休みでしょう…。私たち高専生は来週からの試験のために夏を満喫している中学生の同級生を尻目に悲鳴を上げながら公式を暗記したりしています。(笑)
さて、まだ志望高専が決まってない人も多いかと思います。本記事でいろいろな高専に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

そもそも高専とは

高専の基本的なこと

 高専というのは"高等専門学校"の略称です。
現在日本には国公私含めた57校の高専が存在します。
(内訳:国立51校、私立3校、公立3校)
詳しいことは下に記してますが、ここでは国立高専を前提として話を進めていきます。高専は独立行政法人国立高等専門学校機構によって設置されており、全国規模のネットワークで運営されています。そのため休業期間などもほぼ一緒です。大体の都道府県に存在しており、全国で約6万人の学生が高専に在学しています(R4年度)。普通科高校とは異なる点が多く、ある意味特色の強い学校だといえるでしょう。

普通科高校、工業高校との違い

高専と普通科高校の違い

 一番大きな違いは一般的な高校とは異なり、"高等教育機関"、つまり大学や短大などと同じ扱いだということです。高校は"中等教育機関"になります。高専は主に工業系の専門分野を低学年のうちから学んでいき、5年間(5年半の所もあります)の期間を経て「技術者」の育成をすることが目的です。そのため、大学受験を前提とした高校とは授業内容も大きく異なり、専門の勉強を見据えた科目なども多いです。さらに、卒業することで準学士の学位が得られます。これも普通高校とは大きな違いですね。 勉強面でもいろいろちがう部分はありますが、基本的な部分の違いはこんな感じでしょう。

 また、よく混同されがちな工業高校ですが、工業高校も結局"中等教育機関"であり、こう書いたら怒られるかもしれませんが、偏差値も違うし、授業レベルも高専と比較すると劣ります。工業高校が「就職目的」だとすれば、高専は「就職+研究+一部大学進学」というところでしょうか。

高専が向いている人

〇学びたい分野を持っている
〇普通高校の校風が苦手
〇自主的な勉強ができる

この3つのどれかが当てはまるなら向いています。(※あくまでも参考程度に思ってください。ここにあてはまらないからと言って高専に向いていない訳ではありません!!!)
 そもそも高専はかなり特殊な環境の学校です。そこに馴染めるかどうか…というのも大事だと思います。まあつまりかなりオタクっぽいです、言ってしまえば。普通高校だと「陰キャ」「オタク」呼ばわりされてしまう人間が多いので、かなり濃い世界です。
  
 ここで出てくるのが1個目です。専門分野、例えば回路とかプログラミングとか何かしらの好きなものを持っているのであれば、高専は天国です。同じような目標、学びたいことを持っている人が多くいますし、専門科目の先生から学ぶことも多いでしょう。自分の技術を高める、という点では普通高校に行くよりもずっといい選択です。

 2個目は、結構重要だと個人的に考えてます。高専自体かなり特殊な学校です。ゆえに、先生も生徒も特殊です。前述したとおり、オタクがかなり多いし、しかも理系で研究者気質の先生もかなりいます。正直気が楽です。普通高校のカースト制度的なのも無いし、皆仲いいです。上下関係も部活によるのでしょうけど、かなりゆるいと思います。人間関係でのトラブルはたぶん少ないです。いじめもあまり聞いたことないですし…。
 "普通"からボール一個分くらいズレた学校なので、"普通"が苦手な人にはお勧めですよ。

 また、3個目ですが、高専は基本的に放任主義です。そのため自主性がかなり重要視されます。自分から動けない人は勉強に置いて行かれるでしょう…。なので、自分から勉強できるような(まあ、これは入学してからでも鍛えられますがあらかじめあったほうが楽です)環境を作れる人は成績面でもすこし有利になるし、高専で生き残れます。

え、もしかして高専向いてない…?って思っても大丈夫!

 例えば私は専門分野に全く興味がありませんでした。これはいつか記事を書きたいと思ってるんですが、高専の校風が自分の肌に合ってると感じて、特に専門に詳しくないまま入学しました。でも実際今ちゃんと生きてるし、前期中間では赤点とってません。
 なので結局入ってから自分がどのように動くかです。さっきのもあくまでも私の独断と偏見で書いたものなので…。高専は入ったら結構染まりやすいので、あまり考えすぎないでください。でも勉強が大変なのは事実なので、そこは覚悟したほうがいいです。上級生になる程、専門科目の勉強が増えてくるので(高専によりますが、弊校ではそういうカリキュラムです)、それが苦手だと落単して最悪留年なんてことも…。
 専門科目とどれだけうまく付き合えるかがキーポイントですね。でもこればっかりは実際に学んでみないとわからないものなので、「高専向いてないなら入らないほうがいいかな…」と深く考えないほうがいいです。

はっきり書きます、こういう人は高専に来ないほうがいい。

 何回も書きましたが、いろいろな意味で濃い学校なので肌に合わないとつまらないと思います。とくに「校則緩いから」とか「青春したい」っていう軽い理由で高専を志望している人はおとなしく普通高校に行くべきです。高専でも、もちろん(しようと思えば)青春はできますし、化粧、髪を染めることも大っぴらにできます。しかしはっきり言ってしまいましょう、そんな甘い理由で入ると勉強面で後悔します。もちろん勉強をしっかりやれる!って人なら全然いいと思いますが、勉強に耐えられないのであれば、校則の緩さだけで決めないほうがいいです。まあ、そんな人あまりいないだろうけど、一応書いておきました。

高専の選び方

 さて。そろそろ本題に入っていきましょう。高専は全国に国公私立で57校あります。しかもそのほぼすべてに学生寮(※一部、女子寮が存在しない高専もあります)が設立されています。ぜひ、家から近いという安直な理由ではなく、寮があることを最大限に活かして、自分の本当に行きたい高専を志望しましょう。私の場合高専をあまり調べずに今の高専に入学しましたが、今いろいろな高専を知って「あー…受験生の時にもっと調べとくんだったなぁ」と後悔しています…。一度きりの人生です。どうせなら自分の行きたい高専で充実した5年間のキャンパスライフを送りましょう…!

ざっくりと学科を分けてみる

高専には様々な学科、系があります。このサイトにすべてまとめられていますが、多すぎるので私のほうでもすこし分けてみました。(あくまでも一部です。参考程度にしてください…)

主な系と関係する学科(一部)

こんな感じです。自分で学びたいものが分かっている人は、系から辿って学科を探すといいでしょう。国立だけでなく、私立、公立の高専にも面白い学科が存在したりするのでぜひ探してみてください。
実際に高専のHPに飛ぶと、その学科がどのようなことをしているのか、授業のカリキュラムなども見れるので、気になった学科があればぜひHPに飛んでみましょう。

複合系学科という選択~やりたいことが決まってない人へ~

 さて、少し特殊なカリキュラムを持つ複合系学科について書いていきましょう。最近多くなってきたシステムで、採用している高専に仙台高専、都産技などが挙げられます。では、複合系学科とはなにか。
 複合系学科は、入学した時に専門を選ぶのではなく、ある一定の期間を経てから選べるシステムを持っています。高専にもよりますが、大体1年~3年までにまんべんなくすべてのコースを勉強し、そこから自分に合ったコースを選択するのが主な流れです。ゆえに、
「高専に入りたいけど何を学べばいいのかわからない…」
「学びたいことがたくさんあるけど、どれが自分に合うのかわからない…」
「学びたいことは決まってるけど、他のことも少しかじっておきたい!」
といった人におすすめです。
また、複合系学科をもつ高専は少し特殊なコースを持ってたりもします。
ですので、もし学びたいことが決まっていてもぜひ調べてみてください。普通の高専ではあまり見られないようなコースに出会えると思います。

学校見学は積極的に行こう!

 夏休みは、どこの学校もオープンキャンパス、体験入学祭りです。ぜひ積極的に足を運んでみてください。校風などはどうしても現地に行かないとわかりません。せっかくの長い夏休み。勉強も大いに結構ですが、この時間をフルに活用して、自分に合った学科や高専を探してみましょう。
 5年間過ごす場所です。入ってから後悔しないためにも、自分の目で、肌で触れて、判断して、最高の5年間にしてください!

〈参考にしたHPなど〉

文部科学省公式サイト
高専の学科一覧
独立行政法人 国立高等専門学校機構公式サイト

文系で高専に興味がある人へ(おまけ)

文系で高専に興味がある人もいると思います。
で、たぶんこう思うでしょう…。
「え、理系の高校なのに文系が行っちゃって大丈夫なの?」
私はド文系ですが、生きてます。大丈夫です。意外と数学苦手な人も多いので、文系だからという理由であきらめないでください。(いつかこれに関しては記事を出したいと思ってます)とりあえずいろいろ調べてみましょう。興味がある学科があるなら体験入学に行ってみて、まだないのならオープンキャンパスに。文系だろうが理系だろうが、高専はすべての人間にチャンスをくれる学校です。深いことはあまり考えずに(まあ適度に考えたほうがいいけど)、自分のやりたいことをとことん追求していってください!!

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