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俳句の時間 2022.01.19

朝はそれほどでもなかったのに、今日はどんどん積もりそう。
晴れ間がないこんな日は、すべてが白くて
山の姿も見えやしない。眠るどころかお隠れ遊ばしている。

風が吹くと雪が山のほうに行ってくれるんだけどね。

そう言う母と車で回った商店街も、水曜日の定休日で人影をほとんど見ない。雪で覆われた車が、単調な車間距離を取りながらそろそろと進む。
ちなみに雪の積もるような日は実は暖かいが運転は視界が悪い。
山に雪雲が走っていくような風の日は寒く凍てつき、スリップ事故が怖い。
どっちがまし?という究極の二択が雪国の日常なのだった。

こういう日に一番明るさを感じる時間帯は、実は暁のころかもしれない。

今日の季語は寒暁。
積もった雪の明かりで、庭の桜が寝室の障子に映る。
その様子をいつか句にしたいと思いながら、
雪・障子・寒暁という季語トリオをどう捌いたらいいか
さっぱり名案が浮かばない。連作するしかないか。
とりあえず直近の寒暁体験としては、

寒暁のフットライトを外しけり 要

窓からの雪明かりで十分明るい。
故郷を離れていたころ夢に見た明かり。
そういう景色の見え方を、10年ぶりに現実に味わって、
やっぱり美しいと思っている。


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