俳句の時間 2022.02.25
11冊目の句帖は通算5918句目、裏季語の黄落で満了。表紙に貼られているのは、画伯(5歳)のオリジナルキャラクターのプリンちゃん。私が実家に引っ込んで割とすぐに貼られた。こんな紙切れだったり、甥っ子がお気に入りの宝物の中から「要ちゃん、選んでいいよ」と分けてくれた勾玉のストラップだったりが、本当に生き続けられるのか不安だった私を励ましつづけてくれた。
だいぶ回復したと自覚するのが、小説を読もうという気分になったことだ。このあいだ瀬戸内寂聴の番組をみて、翌日に井上荒野の「あちらにいる鬼」を買ってきた。そういえば、とある句友さんにも以前薦められた。日によって読めたり読めなかったりでまだ途中だけど、こういう本をもっと前から家に置いておけば、あの子も読んでいろいろ考えたかもしれない。夫婦の機微とか、外見と中身とか。
表季語が茂吉忌で、コリャお手上げと思いながらwikiで人物を調べたら、情熱的な内容に溢れていた。寂聴さんといい、茂吉さんといい、私には縁遠い世界の住人だというところが共通項か。例句は相馬遷子の
音立てゝ日輪燃ゆる茂吉の忌
日輪つながりで、
核融合めく恋情や茂吉の忌 要
うーん、即物と説明的のよい対比になってしまった。