わたしたちは自由だ
四角大輔さんの著書「人生やらなくていいリスト」。
読み始めて知りました、同世代の四角さん。学生時代、就職時代、音楽を取り巻く環境。わたしは新卒でCM制作会社に勤務していたのですが、あの当時の記憶が蘇りました。
あなたにとっての「絶対的個性」とは何か(P26)
個性はつくるものでなく、「すでに自分のなかにあるもの」。うまく見つけられないときは自分との対話が足りていないだけ。誰もがもっているから心配しなくていい。
人間は行動に制限がかけられると、自分がやりたかったことに気付く(P59)
不自由さや規制がなくまるっきりの自由な環境で、さあ好きにやってごらん!と言われるより、逆境の中だからこそ「掴みたい」と飢えた欲求を感じることができる。
わたし自身、決して順風満帆とはいえない人生でしたが、だからこそ「ここにいく」「これをする」という、本能に近い感情にただただ忠実にがむしゃらにむかえている気がします。
どん底を知っている人間は強いです、あとは上がるだけだから。「底辺」って何かを揶揄する言葉にも使われますが、わたしはむしろ大歓迎です。
「毎日、顔を見せる」というシンプルな行いが、もっとも人の心をつかめる(P178)
ご自身の体験に基づいて書かれたエピソード。プエルトリコでの野球のくだりもそうでしたが、「自分にしか描けない、あの瞬間」を紡ぎだすから四角さんの文章に体温を感じるのだとおもいます。
ちょうど先日、とあるプレゼンの場で数字や具体的なデータを提示した担当者に対し、「事実はわかった、今後の施策もわかった。君はどう感じたのかをわたしは聴きたい」と問いかけた執行役員がいました。
本文に戻ります。
なぜ、毎日顔を見せたのか。
なぜ、人の心をつかむのか。
(存じ上げないどなたかのツイートに答えがある気がしています)
そう。会うことは、五感で相手を感じること。
「自分にできることだけ」をただひたすらやり続けた(P183)
いいときもあれば、うまくいかないときもある。運不運の波があるときこそくさらずにおごらずに、地道に毎日やることに淡々とむかっていく。
習慣は強い。積み重ねは裏切らない。
とはいえ気持ちがうまく向かえないこともあります。
自分の中の情熱が弱いなと感じたときに、わたしは積極的に種火をもらいに外にでるようにしています。
企画でもプロジェクトでも、日常の小さなイベントだとしても。
会いたい人に会いに行く。
(こちらはすこし前のもの、やはり存じ上げないどなたかのツイート)
SNS含め、オンラインでたくさんの情報が受け取れるからこそ、誰に会うか、どこに行きたいか、そして「どんな場にいるか」を自由に選ぶことができる。
わたしたちに等しく与えられた24時間。
使い道は、無限にあります。
わたしたちは自由だ。
トリスと金麦と一人娘(2023 春から大学生になり、巣立ちます)をこよなく愛する48歳。ぜひどこかで一緒に飲みたいですね。