バンギャのなみちゃんのはなし #スナック麻子
スナック麻子へようこそ。
9月を目前に控えた月曜日、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
麻子ママはかつての職場の頼れるヤングとランチでした。
以前の投稿で話題にした、苦い苦い失敗(誤発注)のときに支えてくれたなみちゃん(仮名)。客先への出荷担当として煩雑な調整や、データ抽出、全オーダーの納品まで責任をもってフォローしてくれました。
ピンチを一緒に乗り越えてくれたなみちゃん(仮)。職場を離れてからも定期的に逢っていて自宅にもいっぺん来てくれた。リアルなスナック麻子のお客様のひとりでもあります。
そんな彼女とイトウバル。ここはランチのドリンクとアラ汁が飲み放題。白米か胚芽米か選べる魚の定食に小さなサラダがついて1,000円。ボリュームは多め。食いしん坊さん集合です。ちなみにパスタもあるよ。
ちょうどなみちゃん(仮)は人生の転機にいて「やりつくした、とおもえるほどやりこんだことにはもう未練がない」ときっぱり言い切っていました。
関ジャニとGLAYに魂を奪われ、仕事以外の時間をすべて追っかけとライブ活動にささげていたのに「バンギャ」を引退するのだという。一緒に働いていた頃はライブ遠征のたびに、あたかもバンドのメンバーの一員であるかのようについてまわっていたなみちゃん(仮)。各地から朝到着の帰京便でトランクをガラガラひっぱって出社していたのに。
やりきったんだね。
バンギャ活動でなみちゃん(仮)は仲間をつくって、よくおそろいの格好でいろいろな場所で集まって楽しそうな写真をSNSにあげていた。手先が器用なのを活かして手作りで応援グッズや揃いのアクセサリーをつくって持参し、ライブチケットをとるための時間管理や各地へむかう交通機関、宿や旅程、お金の捻出など完璧にツアーを組み立てていたものだった。
その細やかさは仕事にもいきていて、彼女がチームにいるとほっとしたものだった。気が利くし、変化に強いし、誰よりも熱狂するし、基本的に足りないものは仕組みでもルールでもなんでもつくってしまう(!)のでみんなから頼りにされていた。
ちなみにわたしの周りのバンギャなヤングたちは大なり小なりおなじようなところがある。ライブに行くために鍛えたのであろうスケジュール管理やコンディショニングからはじまり、定時でダッシュ退社するために生産性が高い仕事をしてくれる。動画をすりきれるほど何度もみては「何分何秒のこのショットがたまらない」だの、「何年の何月のどこそこのライブのときのだれそれがこんなことをしたエピソードが」と延々に熱く説明してくれるたびにその記憶力と解像度の高さに「バンギャ=優秀」説は年々、強固になるばかりです。
・・・話を戻しましょう。
バンギャを引退するなみちゃん(仮)に少しだけ自分の話をすると「えー、山田さんそれ絶対いいですよ!いい、いい!やったほうがいい!!わたしもやりたいくらいです!!うらやましい!!」と大きな目をキラキラさせて笑顔でエールをくれた。
まっすぐな好意がうれしかった。関ジャニやGLAYもこんな気持ちなのかしらと不遜(ふそん)なことを考えたりもしました。
バンギャをやめても、きっと彼女は好きなものややりたいことにまっすぐに取り組むとおもうし、まわりを巻き込んでポジティブな空気をつくってくれるとおもう。
来月のランチの約束をして散会。
ありがとうね。
かしこ。