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「いつかすべての恋が思い出になる」
はあちゅうさん(作家・ブロガー)の
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やったあ!!
いつかすべての恋が思い出になる (角川文庫) 文庫 – 2018/2/24
(予約注文受付中)
あとがきで「文庫版が出るにあたり本書を読み返してみたら、私の20代後半がぎゅうぎゅうに詰まっていて、なんだか切なくなってしまいました」とありましたが、アラサー女子の本音コラムにうっかりアラフォーのわたしもセンチメンタルの嵐に見舞われています。
わたしのまわりのシングル女子連は、「仕事でヤングに追い抜かされる問題」「家はどうするのか問題」「親の介護はどうするのか問題」に。既婚女子連とて「子どもはどうするのか問題」「パートや仕事と家庭は両立するのか問題」「PTAや地域コミュニティとのつきあいはつらいよ問題」で、もはや恋とか愛とかぜいたく品になってしまっていて、豪快な武勇伝を日々更新してはお互いに「老後はともに過ごそうぜよ」協定を確認しあっております。
だからこそ、このアラサー女子の、現場感しかない恋愛コラムに、しまっておいた日記帳や写真をみつけたときのような、はげしい郷愁におそわれました。かつて自分もいた、恋愛市場での不安やあきらめや葛藤。なにより、喜び。
本著でわたしが好きなくだりをいくつかご紹介します。
「元彼への敗北宣言」
・一緒の道は歩めなくても、相手の生き方が覗ける距離にいたい。幸せでいてほしいけれど、胸の奥がきゅっと痛む感触。これぞ恋。
「アラサー女子が53歳以上と付き合えないとある理由」
・全く同じ真理に20代前半で気づきました。これ逆もあり(女性側)で、どれだけ現役感を出していても悲しいかな肉体は裏切るんですよね(涙)
「アラサー恋愛で必要なのは”絞る”勇気と”切る”勇気」
エジソンや松下幸之助さんの名言まで引用され、とにかく成功するまで何度でも挑戦すること、期限を設けること(3ヶ月以上付き合い、半年以内で見極めて結論を出す)。ぐずぐずしているとあっという間に年をとっちゃうもんなあ。しみじみ。
「”異性”のゲートは一瞬しか開かない」
この人!とおもったら短期間で距離をつめていく。「異性」として意識していたのに気が付いたら「ともだち」に変わってしまった機会損失のケースを具体例とともに書いてくださっています。さみしい。。。
さらに本著後半には、はあちゅうさんがTwitterに投稿された恋愛にまつわる名言が収められていまして、気に入ったものをシェアします。
「自分から誘うのは勇気がいるのですが、相手のことを深く知っていたほうがコミュニケーションはとりやすいので、仕入れられるだけの情報は見ていきますね。SNS一通り見ていきます。」
「恋愛の仕方と仕事の仕方はとてもよく似ている」ともありますが、完全同意。事前準備、大事!
最後に。表紙があまりに美しい。2013年にはじまった「SHY FLOWER PROJECT」という、きれいなまま捨なければならなかった”廃棄花”をクリエイティブに再生し、価値を変えるアートプロジェクトだそう。今回はじめてしりました。
アラサーのみならず、すべての「恋をする世代」に向けられたコラム。
本発売、楽しみです!
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