浅岡雄也Extra Rare BESTを聴く前に...
2020年11月4日に発売された、
浅岡雄也さんのアルバム『Extra Rare BEST』
年末年始の休みの間にCDデッキで聴きたいと思っていますが、その前に、
12月12日に開催されたリミスタでのインターネットサイン会で、浅岡さんが曲についてたくさんコメントしていらしたので、書き起こしてみたいと思いました。
聞き間違っている部分があるかもしれませんが、なるべく、話されたままの言葉で書いていきます。
そこまで書かなくてもという部分があるかもしれませんが、アルバム関連のお話として書いておこうと思います。
★DISC1★
【Re:start】
なつかしいねぇ。
【突然~2020~】
この「突然」似てますよね、すごく。95年のバージョンに。
【翌檜】
翌檜好きな人多いよね。
これ今回歌い直してないな。基本的に歌い直したのは、たしか「キボウノネイロ」(コトノハの言い間違い?)だけかな、あと新曲と、だけなんですけど。これ好きな人多いですよね。これね、良くできてる。歌詞がよくできている。
(ラストサビ)この転調のところいいよね。
【アシタガクルマデ アシタハクルカラ】
このリミックスもだいぶ良いでしょ。中野定博は知り合って、もう30年近く、にじゅう、、、30年近いなぁ。ネットで知り合ったんですけども、やっと仕事ができました。
『僕たちはなんのため生まれ~』ここのアレンジがいいのよ。いまどきのアレンジです。
【森羅の渦~花鳥風月~】
これもミックスを全部やり直したんですけど。
あぁこれはね、Karinさんの詞がきた瞬間からもうこれでいいやっていう。 もう、この詞は書けない。
これ、いつかやりたいですね、ライブで。 これ入れてもいいかなぁ? ライブどんな曲があってもいいかなって。でも、地味なんだよな、この曲。 ん~、考えます。
『たおやか』って言葉、知らなかったもんね。
「森羅の渦」は何を言っているかわかんないんだけど、雰囲気でなんかいいこと言ってる感じがすごいするんですよね。なんか妙に励まされるというか。
この曲はすごいミックスやったなぁ。 これテイク12ぐらいまでやったなぁ。どうも、この"和"の感じにどうしてもならなくて、小林さんに「すいません、もうちょっとコレこうしたいんですけど」みたいな話をさんざんしましたね。
【モドレナイダケナンダ】
これは、スタジオでの一発録りですね、たしか。なんか、河口湖のほうに行ったような気がするなぁ。もう、どんどん忘れていくなぁ(苦笑)
ちなみに、これはドラムのピッチを下げています。ドラムは、これ入ってるよね。。cherryさんのドラムがたぶん入っていると思うんですけど。あ、入ってねえか。(空を見て考えて)いや、入ってる、入ってる。入ってるはず。
【鐘の音】
これはホントに、前に言ったかもしれないですけど、エンジニアの小林さんは、基本的にディズニーランドとかディズニーシーのミックスをやってる方なんで、ディズニーランドよく行くみたいで。その時にちょっと「ディズニーの鐘の音をサンプリングしたよ」って話で、入れております。
【桜色】
これリリースしたのいつだっけ? 俺、これもっと売れると思ったんですよねぇ(笑)これ良い曲ですよねぇ。これ、でも、サブスク出してたらなんか当たらないかな、これ。 Tiktokとかにサビだけ使ってもらうとかね。そういうバズり方しないとだめなんでしょうね。
ここのね、ちょっと聞いてください、ここのBメロ。『花が咲くこの場所 出逢って』 次のコード!『思いを』これ、これ! ちょっと自分で天才と思ったんですよね(笑) それ、大事じゃないですか。そこにm7♭5持ってくるか?!みたいなところで。
あと、ここ!(サビ『桜色の~』)ここのコードもすっごいこだわったんだよな。 (しみじみと)あぁ、いい曲だな。、これ。
「桜色」ねぇ。。バースデーライブでやるにはちょっと早いんだよね。
【Show must go on】
これオープニングっぽいけど、エンディングっぽくもあるなぁ。
(1番終わり後の間奏)こういうブラスが入ってる曲をやるのは、ほんと僕めずらしくて。ブラスってほとんど使わないんですけども、めずらしくこのフレーズから思いついて作ったような気がしています。
★DISC2★
【あの日の少年】
カップリングだったんで、あんまり知らない人が多かったみたいなので入れましたけども、けっこういい歌ですね。 これ珍しく、少年時代の、野球少年が大きくなったときの歌を歌ってますけどね、コトをね。 野球の試合になぞって。こういうパターンの詞、あんまりないもんね。
【オレンジ】
(2番サビ終わり後の間奏が流れ)「オレンジ」のギターソロ、ちゃんと変わってるんですよ。気づいた?
【泡沫】
ちなみに、この「泡沫」めちゃめちゃ好きなんですけどね。こういう暗いよくわからない曲が好きなんです。
【らびゅう】
これはミックス変わって非常に良くなりましたね。当時も結構つめこんで良いミックスでしたけれども、今回また音源はほとんど何も手を加えずにミックスだけやり直したんですけども、相当良くなったと思います。
『本当は「正しい正しくない」どうでもよくて 僕だけを満たしてゆく何か』 ここ好きなんです。ここのフレーズすごい好きで。
(ラストサビ前の)このギターソロもなかなか良いっすよね。
【if】
この「if」なんですけど、これ島野聡先生にお願いしたんですけども。これ、原曲はファーストアルバムで安部潤くんがアレンジしてくれてますけどね。これのね、島野さんバージョンをどうしても聞きたいと思ったわけですよ、僕は。島野さんに歌だけ送って第一稿からこんな感じできたんですけど、もう、天才! ありがとうございます。
みんなこれ驚いてるよね。これ、歌、変えてないんですよ。2003年と全く同じもので。
歌い直そうとしたんですけど、歌い直さなかったし、島野さんに歌を送ったときに、「浅岡さん、どんなにフェーダーで音量下げても、歌が前にくるから困る」って言われて。すごい良いことなんですけど。「コーラスも全部はずして、歌だけでもっちゃうんで大丈夫です」って。これを全部。
で、ギターを伊藤ハルトシくんにお願いして、チェロとかもビオラとか全部いれてもらって、これはもう、すごく良くなりました。
【キボウノネイロ】
(歌が始まり)あぁ、これね。(黙考)あ、これ、一番最後のほうにミ"ックスしたなぁ。歌い直そうか、すごい迷った。
(I’ll be changing tiny world~』部分を聴いて)あ!これ自分でミックスしてるわ、そういや。
エンジニア小林さんにいろいろアドバイスをもらいつつ、ピアノと歌の関係がすごく難しかったんですけども、最終的に「これは素晴らしいミックスだ」というお墨付きをいただいたんで。あと、これなんだっけな。
あ、ストリングス全部やり直してるんだ、俺。その2004年か5年ぐらいに作ったコンピューターのストリングス音源と、今の音源、全然レベルが違うんで、新しいのを買って、それを試したくて、それで作った(笑)
このタイプの曲って、あんまりないですよねぇ。
この曲は、終わったと見せかけて終わらないところが、いいところです。
【キミガセカイヲカエテユク】
作ったのは93年とか、サビだけとか作ってあって。Viewでやろうかなと思ったんだけど、いや、これはいつかくるソロのためにとっとこうと思ったような気もするなぁ。
たしか「ウタハトビラヲアケテユク」のサビは、「ドキッ」のときに一緒に作った気がするけれど、これはとっといたような気がします。
【Life Goes On ~2020~】
UYAXバージョン、2020年バージョンですかね、これ、ドラム全部やり直しました。あと、ベースも全部差し替えて。歌い直しはしてないです。
あと、ギターを、もとにあったものから、馬場君に「デスメタルなギターいれて」みたいな、めちゃめちゃなことを無茶振りして。
もとのギターと馬場さんの新しいストロと、音、混じっております。
ドラムは、今回、バスドラ、スネアとか全部、実機使いました。TR-909っていう、ちゃんとEDM用の実機つかって、スネアをTR-808で使って。そんなね、ほんとどうでもいいこだわりをいっぱいやってるんですよ(苦笑) でも相当これEDMに寄せたらだいぶかっこよくなったんで、いっぱい聞いてください。
ちなみに、この「Life goes on」の最後のアウトロの一番ギター消えるところのギターのエディット、僕がやってるんですけども。切り刻んでガシガシしてるところ。ここをね、ずっとみんな聴いてください。
(最後まで聴き終わって)このエンディング決めるのに三日ぐらい悩みましたからね。
【コトノハ】
(イントロが流れ)あぁ、これか。 今回のこのExtra Rare BESTで歌い直している曲というのは、新曲以外では、この「コトノハ」だけですね。このアルバムの中で。
これ、なんで歌い直したかというと、単純にデータが壊れていて、歌のデータが全部無くなっていました。この当時っていうのは、アルバムタイトル曲は、自分で作詞・作曲・ミックス・アレンジ全部やるっていうのを決めていて、ちょうど「ウタノチカラ」とか、その当時のデータとかきちっと残っていたんですけど、いろいろprotoolsの仕様とか変わって再生ができないとかいろいろあったんですけども、この曲だけ、どうしても歌がサルベージできなくて、「じゃあ、歌えばいいや」って。本格的なマイクでちゃんとして歌ったんですけど、そうしたら、良くなくて、どうでもいいマイクを適当にセッティングして歌ったら、すごい良かったんで。 これ、歌とか、テイク一発録りくらいだと思います。あたまからケツまで全部きちんと歌って、直さないっていう。そんなことやったのがコレですね。
(ブックレットを見つつ)あぁ、よくできてる。 あっ!聞き入っちゃった(笑)
これ、意外と、この曲、ピアノが田辺トシノで、ピアノのリードソロ、エレピのソロは安部潤だったりして、で、ベースがセキタくんかな? まぁ、クレジット書いてあるんで見てください。
(2番サビ後の間奏)これね、安部潤のピアノソロ。音は変えたけど。 このソロ良いんですよ。 これは、一生懸命、、いっぱい聞いてください。
(ラストサビ前)お、転調するのか。(転調)あ、転調した。これ弾き語りでよくやることが多いんですけども、転調しないのは、転調するとギターを間違えるからです(笑)あそこのポジションが一個ずれると「あっ!!」てなっちゃうから転調しないんです(笑)
ケツのほうにちゃんとスタジオの音(戸?)を閉める音を入れてあるんですけども、「Dear old days」とかぶるようにと思って。
【永遠のメロディー】
(イントロが流れ)あ、これ何だっけ? あぁ!今回の新曲か! なんだっけって、まずいですね(笑) (歌が始まりしばし聴く)あぁ、、これ、最近の若手なんですよね。若手にやっていただきましたね。若手は、若手のやりかたがあるんですね、アレンジの仕方が。
(1番終わり後の間奏)いま聞くと、ちょっとまだアメリカンだったな、ギターが。
(『もう止まらないよ 遥かなこの道を 僕らは 世界の一部だ』)ここの詞好きだったな。
(ブックレットを眺めつつ)あぁ。。『もう一度 世界を始めよう』…いいな。
【ウタノチカラ】
(イントロ流れ)最後の曲になった。
ピアノ、吉野ユウヤ君に、ちょっと全部弾き直してもらったんですけども。最初にオーダー出した時に、これファーストアルバムの最後の曲だったじゃないですか。僕がピアノ弾いているんですけど、このへたくそなピアノがだんだんプロの演奏家になっていく感じでやってくれって言ったら、そうやってしてくれたので、「また、天才発見!」と思いましたね。 天才しかいないので、周りに。
(『「汚れた」未来だと~』)ほんと、『汚れた未来だと 諦めない勇気を』ってのは、すごくいいフレーズですね。
『過去の足跡に希望探すより 今から』(大きくうなずき)ほんと、今からだね。
★その他★
だいぶ進化した感じで。 進化というか、あの当時できなかったものを、今ならこうやるっていう形でやったんで、けっこう悔いなくできたと思っております。
まぁ、ベスト盤、年に2枚出るってあまりないですよね、確かに。おかげで抜け殻です。
自分の脳内から始まったものが、みんなん家に届いて、ありがたいって言われてるのは、こちらこそありがたい。
基本的に、作ってきたもの、リリースしてきたものは、全部いいと思います。
実際、これの選曲の時からずっといろいろ自分のを聞き直してきて、もちろん、やり直したいなぁっとかっていうものはたくさんあったんですけども、基本的には、「あっ、間違ったものをリリースしてきてないな」ということがすごく多くて。
あとは、一応、自分が年とってもちゃんと聞けるものを作ろうと思ってたんで。20代作ったもの、30代か、30代作ったものを50代で聞いてもそんなに違和感がなかったので、そこはいいことかなと思っております。
とのことでした。
専門用語でわからないものは調べて書いていますが、もし違っているようでしたらすいません。 補足がいるかなと思った部分については、かっこ書き( )にしました。
--------------------------------------------------------------------
【休憩中に流れていた曲】
・ripple
・Planet ~生命の惑星で~
・風花
・君の翼で
・アナタトミライヲ
・スパイス
-------------------------------------------------------------------
【これから】は、カラオケ(第一興商系)に入っているので、「第一興商で歌うように(笑)」とコメントされていました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?