FINALでも最後ではないもの
ここに一枚のDVDがある。
the FIELD OF VIEW FINAL LIVE
“Live Horizon-SUPERIOR 2002“ 〜Gift of Memories〜
フィールドオブビューは、そのファーストライブから観ることができた初めてのバンドである。
1996年10月9日 大阪厚生年金会館中ホール
テレビの中でしか見たことがなかったフィールドオブビューを実際に目の前で見ていること、その歌声や演奏を生で聞けていることが嬉しくてたまらなかった。
あっという間の時間だったと思う。
幸せな気持ちで会場をあとにしたとき、早くも「次のライブはいつだろう?」なんて考えていた。
それから何度彼らに会いに行っただろう。
ライブに参加することの楽しみと喜びを教えてくれたのは、
フィールドオブビューだった。
当時は遠征ということを考えたことがなく、大阪や神戸で開催されるライブに行っていた。
参加できるライブの数は少なかったけれど、じゅうぶん幸せだった。
ときは流れ。。。
ファーストライブから6年。
2002年11月16日 大阪厚生年金会館大ホール
“Live Horizon-SUPERIOR 2002“ 〜Gift of Memories〜
「これが最後なんだな」「もうフィールドオブビューを生で見ることはできないんだな」と思ったが、さびしいとか悲しいという気持ちはなかった。
つらいことがあってもフィールドオブビューの音楽を聴くと元気になれたこと。
ライブが開催されると知れば幸せな気持ちで日々を過ごせたこと。
日常をいろどり豊かなものに変えてくれたこと。
そして、彼らに出会えたこと。
それらすべてに対する感謝の気持ちを伝えたかった。
泣き顔を見せるより笑顔でライブを見ようと思った。
翌年にはDVDが発売されたようだが、私が購入したのは2014年10月。
解散から12年経っていた。
すぐに購入しなかったのは何故だろう。
未だに観ていないのは何故だろう。
わからないまま、ときは流れ。。。
先月13日、フィールドオブビューデビュー25周年記念ベストアルバムが発売された。
もしかして、この日を待っていたのだろうか?
いや、そうではない。
再びフィールドオブビューの新譜を手にすることができるなんて想像もしていなかったのだから。
では、なぜ?
答えが見つからないまま時はまた過ぎていく。