「女子座談会を見させられている男子たちの座談会」②
匠「おれにしてほしいこと?」
テレビ画面に映るモモに、匠は思わず真顔になる。
真「クリア判定の条件が気になるな。なんだろう」
コオリ「どーせロクでもねぇのだろ」
匠に他三人の視線が集まる。
匠はうなずき、「もちろん作る」と、重々しく一言。
真「今のがNG?」
コオリ「なんかいいコト言ってたっぽいのにな?」
匠「無礼なブザーだ」
涼馬「相手はあの鯖だからな……」
匠「……っ」
匠「(おもわずコタツに手をついて腰を浮かせ)おれが、モモの主に? そんな立場をわきまえんことは、」
匠「……!!」
ぴぽぴぽぴぽーん♪ とクリアの音。
真と涼馬、同情のまなざしで、顔をそむけた匠の真っ赤な耳をながめて。
真「クリア基準はこれか。なるほど」
涼馬「なるほど」
匠(腕で耳をこすり)「あの鯖……ッ」
コオリ「なんだよ?」(まだわかってない)
※
真「つぎはヒヨなのか」
涼馬「真さんは、あんまり顔色変わらなそうですね」
匠「真はいつも冷静だもんな」
真「……まぁ、そうかな。でも自信ない。すぐクリアになると思うよ」
コオリ「顔色の話なのか?」
真「……まぁ、そうだね」
真「……………………」
うつむいた真。
ぴぽぴぽぴぽーん♪とクリアの音。
三人「「「瞬殺」」」
真「……相手が、ヒヨだからだよ……(ぼそっ)」
二人たやすくノックアウトされたところで、次、難関の二人!?
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