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8/23 賭博介護録ふぃりかす

直近のお話

 ある夜、あさじんさんからLINEが届きました。

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 なんの脈絡もなく、一週間も前のセットでのレート決めについて尋問を受けました。
 もう何度も経験しているのでわかりますが、このように過去を掘り返すときは、彼が思い出しギレをしているときです。


 思い出しギレというのは、その出来事が起こった当時にキレるのではなく、数日経って脳が整理されてきたときや、生活が苦しくなってなにかのせいにしたいときに衝動的に起こる、彼オリジナルの症状です。もしかすると、すでに何か別の名称が付いている可能性はあります。

 彼の尋問に対する返答ですが、私にとっては1点0円も50円も大して変わらず、その場にいたかもしん氏とは40円くらいで行なってきたので、だいたいその半分くらいが良いのかなと20円を提案しました。結果的に「いや10円だ!」と彼が10円にこだわったので、10円と20円の違いがまったくわからない私は「それじゃ10円にしましょう」ということになったのです。

 私の返答には何のリアクションもせず、彼は次の尋問に移ります。

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 私は彼を脅したりロープで縛って強制的に参加させたりなどは一切していません。
 ただ日本語で「場代はパック料金の先払いなので、終了時刻まで3時間を残してやめるのは "期待値的に損ですよ"」と誘導したところ、彼は納得して続行してくれました。
 また、お気持ちの表明は数ヶ月かかってもいいという彼を安心させる言葉も、続行を後押ししたのかもしれません。

 上記のことを丁寧に説明し、同席していたかもしん氏に裏を取ってもらっても良いと伝えると、あさじんさんが怒っていると思われる原因の一部が徐々にわかってきました。

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 先ほども書いたように、もちろん私は彼を脅して強制的に博打させたわけではありませんし、暴力を行使してカツアゲをしたわけでもありません。麻雀で勝って「金を取りすぎだ」と言われたのはこのときが初めてです。

 実は、彼がレートやルールに対して事後にクレームをつけるのは今回が初めてではありません。私の記憶では半年ぶり5度目です。

 なぜ彼が一週間も経ってからこんなことを言い出すのか、その理由は明らかです。なにも考えず浪費を続けた結果、彼はどうやら次回の給料日まで金が保たないことに気づきます。その原因として最近一番お金を失った出来事である麻雀セットに怒りの矛先が向いたのです

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 このメッセージを見て、私の脳内にはマクロスFの『ライオン』が流れました。

” 生き残りたい ”
” 生き残りたい ”
” まだ生きていたくなる ”

 前回のnoteでも書いたように、彼のマイナス23,000に場代1,700を足して表明残高は24,700。
 そのうち、彼は10,000だけ精算しました。今すぐ払わなくていいと伝えましたが、彼は「いや、これはいま払っておく」と大人の余裕を見せます。そのとき私はカッコイイなと思いましたが、その反動がここで返ってくることになるとは夢にも思いませんでした。

 脳内で流れるライオンを一時停止させ、脳を動かしてみると、ある疑問が浮かびました。給料日までおそらくあと3週間程度。彼は10,000しか表明していないので、前回のセットがなかったとしても生活の困窮度は大して変わらないのではないかと。

 私は大好きなダンガンロンパのようにコトダマを突きつけます。

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 厳しいことをいうようですが、成人していて金がないのは100%自己責任だと思います。よく金がない理由を政治や環境のせいにしている人がいますが、本人の努力が足りないのです。


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 彼が怒っていないとしたら有史以来この世に怒っている人は存在しないと思います。

    さらに言えば、セット後に牛カツとビールで4000円ほどご馳走した私がなぜこんなにブチギレられているのか意味不明です。

 ここまで来て、彼はさらにレートの話をぶり返します。

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 何度も言うように、私は50円以下は全部同じなので5円と10円の差はわかりません。セットが10円になったのは、私の「20円くらいかな?」に対してあさじんさんが「いやそれは無理です!無理無理無理無理!!10円!10円!!」とハンチョウのような気合いの入ったゴリ押しを披露して楽しませてくれたからです。彼がノーカンノーカン言ってる間、「5円がいい」とはもちろん一言も口にしていません。

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 仮に前回のセットを5円で行なったとすると、彼の表明は13,200。
 彼は10,000しか精算していないので、レートが半分だったとしても彼の現在の手持ちはまったく変わっていないのですが、私も鬼ではないのでそこまでは追求しません。

 私の目的は彼のトリップを観察することであって、彼の少ない手持ちを奪い取ることではないからです。


 そしていま、私の楽しみはトリップの他にもう一つ増えました。それはもちろん、彼の料理配信です。

 いくら麻雀の勝ち負けとはいえ、無理やり精算させて材料費がなくなり、この配信が無になることだけは避けねばなりません。


次の給料日まで生き残れない」とまで言ったあさじんさん。そんな彼が魂をのせて作る餃子配信。面白くないはずがありません。
 もしひどく失敗してしまったら、ガチで生き残れないからです。

    もう少し彼を生き延びさせてやろう、神様もそう思ったのか、なんとあさじんさんのツイキャス収益化申請が通ることになりました。直近3ヶ月で100時間再生。彼の場合は約10日での条件クリアです。

あさ  「フィリアさん!運営から収益化OKの返事がありましたよ!」

    さっきまでの発狂はどこへいったのか、嬉々として私に報告してくれました。別人格に入れ替わったのでしょう。

 ぜひ余裕のある皆様には「お茶」アイテムを投げていただきたい。

 無料のお茶を投げれば泣いて喜び、
 有料のお茶を投げれば彼の収益になって料理配信の予算が増えることでしょう。


あさ  「どんなに金がなかったとしても、配信自体は行なうつもりです。僕も視聴者の方を楽しませたいですから」

 

   そう宣言する彼の姿は完全にエンターテイナーでした。そんな彼に感動した私は、彼の誕生日プレゼント兼 料理配信資金として、paypayで4200円を送ることにしました。なぜ4200なのかは想像におまかせします。

あさ 「ありがとうございます!では、とりあえず配信の前日に1200円だけいただきます」
私 「4200円すべてお送りしますよ」
あさ 「いえ、直前で大丈夫です」
私 「え?なぜ?」

あさ 「万が一使い込むとまずい」

私 「 灰 」



これを使い込んだらもう人としてグチャグチャです。



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フィリップ
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