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【あっさじーん伝記】お悩み相談 9/25

前回の話

    9月末。

 前回の飲み会であさちゃんがドタキャン、というか連絡なしキャンセルをしたことに気を揉んでいた幹事のTさん(女性)から連絡が来ます。

T 「あさじんさんを中華料理のお店に誘ったら、10月はもうすべて予定が埋まっているから行けないと断られてしまいました。これって完全に拒絶されているということなんでしょうか?」

 どうやら来られなかったあさちゃんに気を使って、前回と同じような面子での飲み会を開いてあげようと思ったようです。とても優しい心の持ち主だと思います。

私 「それは10月の空いている休みが真ゼロってことですか?」
T 「はい、そういうことみたいです。りょうさんも誘って一緒にどうですか、と声をかけたのですが・・・」


 もしもこのやりとりが事実ならとんでもないことです。あさちゃんに限って、翌月の休日の予定がすべて埋まっているなんてことがあるはずがありませんから。

私 「とりあえず様子を見てみましょう。このまま突発的なフリーや映画のツイートをしなければ、本当に予定が埋まっているのかもしれません」

T 「ありがとうございます。このまま静観します」


 こうしてTさんはあさちゃんへの接触をやめ、しばらく遠くから見てみることにしました。

 10月1日、あさちゃんは挨拶代わりの殺人予告からはじめます。

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 1日目からトップギアで全開です
 需要があるかないかで言えば、個人的には非常に興味深いと思います。ただ、女流プロの方の立場で考えてみれば恐い以外の感想はないでしょう。

 以前、ある女流プロの方がお客さんからぬいぐるみのプレゼントをもらうと、その内部に盗聴器が仕込まれていたという裏話もありました。そういったこともあって、自分を追っかけしている人からのプレゼントには敏感になりがちです。

 あさちゃんはM瀬プロをはじめとした数人からブロックされています。確かに外見だけで判断するといかにもなにか危害を加えそうなオーラは出ていますが、中身はいたってピュア。意図的に他人に害を与えようだなんて考えない人物であることは私がよくわかっています。

 結局、たくさんの心ある方々からリプライが来てこの計画は未遂に終わりました。


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 このツイートを見た知人から「俺がコカイン手配するからあさじんさんにコーラ作らせようよ」と恐ろしい提案が来ました。さまざまな方面から注目されているのは彼が魅力的である証拠です。機会があればコーラを造らせてみようと思っています。


 10月2日。息をするように自己紹介をはじめます。

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 完全にアンストッパブル、ブレーキを知らない暴走機関車です。これには良心的なフォロワーの方々からも「お前が言うな」のリプライが大量につきました。


 その後も彼のギアは怒張したままです。

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 本当はもう少し盛って書きたいとこですが、彼の挙動が異彩すぎて話を盛れたことはありません。ちなみに丸山さんはずっと眼鏡で出演しています。


 10月12日。

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 もう普通に休みと認めています。Tさんは落ち込んでいました。


 10月14日。

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 「10月の予定が埋まっている」発言が完全に嘘であることが判明したため、静観はここまでになりました。

 頭の悪い人の特徴として、自分がとっさについた嘘を忘れてしまうということがあります。すべて真実であれば矛盾は生じませんが、彼のような嘘まみれでは自分のついた嘘はすぐ忘れ、バッタでもわかるような矛盾が大量発生します。

 彼へのアドバイスとしては、自分が脊椎反射的についた嘘は紙に書いて部屋に貼りまくり、さらにスマホのメモ帳にも嘘をついた相手と時刻をきちんと記しておくといいと思います。
 それでも彼ならすぐ矛盾を生みだすと思いますが・・・。



 こちらも9月末のある日。

 あさちゃんの雇い主である澤田さんから連絡が入ります。

澤田 「実はあさじんくんと親睦を深める意味も込めて、一緒に釣りに行きたいと思ってるんだよね。でも彼は魚苦手でしょ?誘ったらまた怒るかな?」

私 「誘うことには問題ないと思いますよ。生魚を食べるわけではありませんし、釣りそのものも楽しいですからね」

澤田 「ありがとう、誘ってみます」


 少し経ってLINEグループ『ASA-GSOMIA』に澤田さんからの電話が鳴り、「こんな感じで否定してばかりなんだけど、脈なしかな?」とさらなるお悩み相談が来ました。

澤田 「◯◯くんと一緒に伊豆に釣りにいくんだけど、一緒に来ない?」
あさ 「交通費がないです」
澤田 「おれの車でいくから交通費は要らないよ」
あさ 「三鷹まで行く交通費がないです」
澤田 「静岡方面に行くから厚木で乗せてあげるよ」

森 「追い込み漁やん」

 そう、すでに釣りは始まっているのです。フィッシュあさじんの周りには澤田さんの敷き詰めた網が待ち構えており、どこに逃げようともそう簡単に脱出することはできません。

 追い込み漁はさらに続きます。

あさ 「いつですか」
澤田 「ちょくちょく行ってるから、キミの都合に合わせられるよ。夜に出て深夜に到着して、朝まで釣りをしてから帰るイメージで。」
あさ 「まだ来月のシフトが出てないです」
澤田 「じゃ、とりあえず行く方向という理解でいいかい?」
あさ 「いえ」

 「最後の『いえ』ってなんなんだよぉ!この流れで『いえ』ってことある??」澤田さんが発狂します。こんな優しい上司を発狂させるのはひどいことだと思います。


 なぜこんな頭の痛くなる会話になってしまったかと言うと、『頭の悪い人は断るのが下手だから』の一言に尽きます。

 相手の要望を断りたいのであれば、まず真っ先に、相手ができるだけ解消しにくい理由を述べればいいのです。

 たとえば、

「車酔いが激しいので、車で厚木から伊豆まで行けない」
「幼いころに海で溺れた経験があり、たとえ釣りするだけでも海が恐い」
「休みの日は家で仁王(ゲーム)をやりたいから釣りはまったく気が向かない」
休日に澤田と釣りなんてまっぴらごめんだ

 このような理由を提示すれば、相手も納得して諦めてくれます。
 では、彼の選んだ理由はどうだったでしょうか?

1発目 「交通費がないです」
 →澤田さんが誘ったのですから「俺が出すよ」 or 「車で行くよ」の一言で解消。

2発目 「三鷹までの交通費がないです」
 →厚木は三鷹と伊豆の間にあるので、1秒考えれば理由にすらなってないことがわかる。

3発目 「来月のシフトが出てないです」
 →休みの日ならOKと解釈される。

 どれもこれも解消できる理由ばかりです。普通の人だったら最初から行く気マンマンなのを隠して「仕方ない、そこまで言うなら行きましょう」というコントをやりそうなくらい浅い理由です。


私 「行きたくないなら最初から行きたくないと言え、解決できる理由から書くな、とお伝え下さい」
澤田 「わかりました」
森 「素晴らしい」

澤田 「返事きました」

澤田 「行きたくないなら最初から行きたくないと言え、解決できる理由から書くな」
あさ 「行きたいのですが、最近体調が悪いんです」
澤田 「じゃあ体調が良くなったら行こうよ」
あさ 「はい」

 追い込み漁は無事おわりました。「はい」と言ってしまったからにはもうキャンセルは効きません。どんなに体調が悪いフリをしても、仁王をプレイしまくったり、フリー雀荘へ遊びに行っていたらすぐに嘘だとバレてしまいます。
 次の澤田さんからの誘いをどう断るのか、フィッシュあさじんの逃げ足に期待です。


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澤田 「このADHDの人間ってのは僕を指しているのか?自分を指しているのか?どっちかな?」
私 「さすがに自身じゃないすか?」
森 「さすがに」
澤田 「リプでブチギレてみようか?」
森 「それはキレてください。いい加減にしろよてめぇっつって」

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私 「女性に誘われたらすぐこれ」
森 「スケベジジイやん」



その後、あさちゃんにこのnoteの下書きを見せてみると・・・。

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澤田 「あいつは絶対に許さない」




(終)


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フィリップ
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