20240803 G×Ys感想
※心の澱みを整理させるために書いています。本当に取り止めのない文章です。
とにかく無事でいてほしい。本当にそれしか感想がない。
自宅でのテレビ観戦だったが、チーム随一のタフさを誇る選手が耐えきれずに崩れ落ちる様は今思い出しても辛い。一度、必死に立ちあがろうとしてもがいているような動きがあって、本当にお願いだから今すぐ病院に行ってほしい。
あと前提としておきたいのは、一介のヤクルトファンの個人的な意見として、打ったほうの中山選手のことは一切恨んでいない。中山選手だってプロとして必死にやったプレーの結果だし、センター方向を意識した素晴らしいバッティングだった。彼の心にしこりのようなものが残るのは本意ではない。
一つだけ、しこりのようにずっと思い出している言葉がある。
「それだけ中山選手の打球速度が早かったからだと〜」
木澤投手が苦しんでいるときに、実況アナウンサーが言った言葉だ。
正直第一印象として素直にムカついた。次に虚無感で全身の力が抜けた。同じ感覚を共有できる可能性を感じられなくて、その虚しさでいっぱいになった。
率直に言うと、木澤投手のあの苦しんでいる様子を「巨人の選手すごい」マスターベーションに使われたと感じたのだ。ヤクルトファンに限らず、1人の人間なら胸を締め付けられそうになる光景だった。それを「中山選手の打球速度がすごかった」エビデンスとして説明しようとするニュアンスを受け取ったのだ。
私の受け取り違いではなかったか?
何度も何度もそう問い直したし、思おうとしたが、気持ちのベクトルがネガに振り切っていたということもあり、第一印象の解釈から変わっていない。
それでは、なぜ私はこのたった一言を「巨人の選手すごい」マスターベーションと解釈したのか?
理由はおそらく、この一言の主体が中山選手だったからだ。主体を中山選手として語る限り、この一連のできごとの主人公は中山選手であり、木澤投手は、その素晴らしいプレーの「尊い犠牲者」である。いま「尊い犠牲者」って自分で書いて、字面があまりにもグロテスクすぎて反吐が出た。私はこれを主人公症候群の弊害と思っている。
日テレでの野球中継なのでもちろん巨人中心の内容になることは当然だ。通常プレーにおいてそこは飲むしかない。日テレの野球中継を巨人主人公コンテンツとして飲めないのであれば見なければいいだけだ。
それに関しては納得している。
しかし、打球が心臓付近を直撃し、うめき苦しむ様子は明らかな異常事態だ。一刻も早く、どのような様子なのか伝えてほしいし、球場の雰囲気も両軍ファン関係なく心配している雰囲気だったと認識している。
巨人ファンでも心配するような相手チームの異常事態すら「巨人の選手すごい」マスターベーションのネタとして「消費」されていることに、まず「血の色何色?」という憤りが来て、次に「こんなときにこんなことが言えるような人に今の私のヤクルトファンとしての苦しみや悲しみが伝わるわけがない」と虚無感で力が入らなくなったのだ。