M-1アフター座談会とBL
※あくまでも個人の感想・極論です。
●気になったこと
質問「せっかく王者になったので相方のことを褒めて!」
(まあ質問というかお願いというか…)
そこであった興味深い発言:最近テレビとか雑誌のインタビューとかで芸人の仲いい感じとかを見せようとする風潮に対して
「(それは)みんなで見つけてほしい。」
「勝手に垣間見えるからいいみたいなところもある。」
「BLというか、そういう感じの雰囲気がするコンビがめきめきと人気になってく」
久々に「ほんそれ!」と半ば叫んでしまった。
前提、私の個人的な趣味嗜好として読むに関しては「節操なし」をモットーとしている。
当然BLも読む。
ただし、誤解してほしくないのは、おもしろそうと思えば節操なくなんでも読む。BLだろうがGLだろうが池波正太郎だろうが都市伝説だろうがFRIDAYだろうが安倍公房だろうがなんでも読む。
もちろん、いわゆる「ナマモノ」と呼ばれるBL文化にも多少の理解はあるつもりだ。
そのうえで、この発言を受けてものすごい共感してしまった。
本当にそうなのだ。
こっちは勝手に見つけて勝手に想像して…というところまでが1セットなのだ。
この楽しみはある種、麻薬のような中毒性がある楽しみでどうしても止められない。
この喜びを知っているからか、私は絶対に自分から麻薬に手を染めない自信がある。そんなものよりもこっちの妄想のほうがよっぽど楽しい。
だが、勝手に妄想される不快感、例えようのない嫌悪感も理解している。というより見たくなくても広告などで勝手にそういう不快感・嫌悪感を理解させられる。
だからできるだけ地下の深いところに潜って潜って、さらに深く潜って、マントル直前で誰にもバレないようにしているのだ。
あくまでもこっちが勝手に考えて勝手にやっていることなのだ。
しかし、いつからかはわからないが、あるときから供給過多になっている気がする。
それに対しての正直な感想は「大きなお世話」だ。
もう、公式はこっち向けのマーケティングなんぞにかまけてないでほっといてくれ。
なんだったら全芸人と全プロダクションのマネジメントスタッフの記憶回路からBLとかいう固有名詞を消去してほしい。
BLとかいう固有名詞に記憶細胞の一片たりとも使うなまじで。本当に今すぐ捨ててくれ。
あと、客としての要望だけど行間を補完する楽しみを奪わないでくれ。
こっちは関係性の見えない部分を想像することで理解咀嚼して納得する楽しみがあんだよ。
ナマモノBLに限らずだけど、こっちは呼称が2種類あるだけで天下一品のこってりラーメン+チャーハン餃子くらいの味の濃さを楽しめるんだよ。
こっちの想像力なめんな。
なんでそこをわざわざわかりやすくして、こっちの「創造力」を奪おうとするんだ。
「なにもかもわかりやすい質と情報量重視のマーケティング」とか検索エンジン向けSE0みたいなことしてんじゃねえよ。
エンタメにもうちょっと夢見さしてくれよ。
もうまじで落語を小中学校の必修科目にしろ。
マイナビラフターナイトでも可。
視覚以外の情報を脳内で再構築して広げていくスキルと快感を奪わないでくれ。