アサの朝 (ch8) - キーライム
数週間前にフロリダ州に友人四人で旅行にいった。五月末にも関わらず気温は35度、存分に太陽を味わい、まさしく小麦色の肌になって帰ってきた。
フロリダ州はアメリカの東南部、キューバをはじめ中南米の国々に非常に近いため、そこからの移民が多い。異国情緒が味わえる一角も沢山ある。もちろん食文化も他の州では見ない部分も沢山ある。
マイアミから南に車で三時間弱のキーウェストに何泊かした。この「キー」がつく島のような場所はキーライムが有名な場所だ。キーライムパイは日本でももしかしたら見かけるかもしれないが、発祥はここ、「キー」である。旅中に私たち四人はキーライムパイを六つ食べた。日を跨いで食べ比べである。
またプランテインというバナナに似た、少し大きくて果肉の詰まった果物がある。これも中南米の食事には欠かせないものだ。到着してすぐに寄ったスーパーでプランテインチップスを買った。私たちのドライブのお供の一つだ。
四泊の旅を終え、帰宅した。次の日スーパーに行くとキーライムクッキーが売っているではないか。友人たちに話すと、あちらはプランテインチップスを見つけたようだ。フロリダの思い出は旅から帰ってきても私たちについてきてくれているようだ。早速買ってきたキーライムクッキーをベルギーで買ってきた紅茶と共に頂く。少し甘いが苦味のあるこの紅茶にはとても合う。
そして今日近くの有名なドーナツ屋さんに行ってみた。なんとここにもキーライム味のドーナツがあるではないか。フロリダは私のことがどうも好きなようだ。甘くない抹茶ラテとキーライムドーナツで、暑くなってきた土曜日の朝を乗り切ることにしよう。