アサの朝 (ch3) - 夫婦の洗濯

　私は家事の中で洗濯が一番好きだ。すぐになんでも洗いたがるし、頻度もこちらで生活している方より格段に多い方だと思う。夫婦二人暮らし（白い犬はいるけど）の割に二日に一回ほどは洗濯している。洗濯自体も好きだが、意外と畳む時間も好きだ。

　週末には大抵、ベッドシーツを洗う。私たちはカリフォルニアキングというサイズのマットレスを使っている。ここ数年は手触りが気に入っているチャーコールグレーのシーツに、掛け布団には洗いざらしの様に見えるかなり白に近い水色のカバーを使用している。それが昨日までの週末はなんだかやる気が起きなくて、シーツを洗わなかった。だから今日は朝起きていつも通り犬の散歩から帰ってきて、早速シーツを洗った。

　アパートメントに付いているものは縦型の洗濯機と前に扉がある乾燥機だ。こちらではほとんど全ての洗濯物を乾燥機で乾かすことが想定されているため、「雨で洗濯物が乾かない」という事態には陥らない。また洗濯機も乾燥機も非常に大きい作りなので、二人暮らしなら一週間は洗濯しないわ、なんて家族もザラだ。

　ただ、私はそんなに大量の下着を持ち合わせていない。夫は多分持っているだろうけど、私は三日以上の旅行なら下着も手洗いして使い回したいくらいだ。家にいる時くらいは二日に一度の洗濯頻度がちょうどいいのである。

　先日、仲の良い友人夫婦が彼らの洗濯について教えてくれた。一緒に住み始めて十年ほど、最近結婚した夫婦だが、洗濯は別々にするらしい。夫の方が妻の服を傷めたりするのを心配してのことらしい。洗濯一つとっても、夫婦それぞれあるなと話を聞いていた。そういえば、最近夫が新しく買った白い服にジーンズの色をつけてしまった。結局色々とインターネットで試した方法で色を抜こうとしたけど、失敗した。夫ももしかすると自分の服は自分で洗濯したいのだろうか。

　ちなみに洗濯は好きだがシーツの洗濯はいまいち気が乗らない。乾燥機で乾かした後、畳まずマットレスにつける。マットレスが重くて私には重労働なのだ。でもたった今乾燥機の終わりを知らせるアラームが鳴る。はあ、あの角にシーツを挟むのが嫌なんだよなー。