親の期待に応えたいと思わない子どもなんていない
私は自分の価値観に自分で苦しめられることが多かった。
私がやりたいこと、生き方を、私の価値観が邪魔をする。
母が昔言っていた、「親の期待に応えたいと思わない子どもなんていないのよ」という言葉が私はずっと忘れられない。
きっとこれは真理で、だからこそ苦しむのだろう。
私もこの応えたい思いがずっと強くて、でも親の期待してることと私がやりたいことはいつも違うところにあって、ずっと苦しかった。
今、つらつらと書いていて気づいたけれど
私が今まで苦しんできた「自分の価値観」だと思っていたものは全て「親の期待(だと自分で勝手に思いこんでいる何か)」なのかもしれない。
二十数年生きてきて、ちょっとだけ人よりも回り道をしてきた人生だったけれど、
私はまだ自分の価値観を持てていないのかもしれない。
こりゃ大変だ。
昔だったら、自分のことを受け入れてくれない両親を責め、そんな環境で育った、自己の価値観すら危うい自分は可哀想だと喚いていただろう。
けれど、少しだけ大人になって、苦しんでいることも含めて私を形成してるものの全ては自分が選択してきたことなのだ、と心から納得できるようになった。
だからこれからは少しずつ、自分で自分にかけた呪いから自分を解放していきたい。
二十数年もの間かけてきた呪いを、ゆっくり、少しずつ。
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