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#26 自分を語れる美しさ

みなさん、こんにちは。
最近読んだ面白かった本はなんですか?
あれ?最近、本を読んでいないな、
とこの問いで
気付いた方もいるかもしれませんね。
TV、SNSが発達した今、
常に情報が流れ込んでくるので、
本からの情報を得ていなくても
十分な情報を得ている気分に
なっているかもしれません

なぜ、本を読むのか?
その理由も人それぞれでしょうし、
読むジャンルも違うでしょうね。
わたしも、本は大好き。
活字を読むととても落ち着きます。
知らない世界や感情を
あたかも体験したかのような
感覚を持たせてくれる本は
私にとってはなくてならないものです

先日、直木賞作家の
朝井リョウさんの講演会に行く機会に
恵まれ、足を運んできました。
本をなぜ読むのか?
来場者から寄せられた
その問いへの朝井さんの回答が
とても印象に残った講演会でした

「誰しも、今、
自分の置かれた状況や気持ちを
説明しなくてはならい場面が
必ずあって、そのとき、
言葉の引き出しをたくさん持っていると
今自分がどこにいるか?の説明を
14.175の地点にいるという
この細かさで説明できるけれど、
言葉の選び用によっては、
15の地点にいると
思われるような言い方しかできない
そんな時、勘違いをされたり、
もどかしく感じたりする。
そんなことをなくすためにも
本を読んでいろんな
言葉の引き出しを持っておくと
自分を伝えられる』

少し言い回しは違ったかもしれないけど
大まかにはこのような内容だったはず。
わたしの言葉の引き出しも
まだまだなので
このレベルでの再現しかできない
ほんと、もどかしい

あと、
朝井さんはたくさんの本を紹介してくださった。
過去の読書量もさることながら
作家となった今でも
いろんな方のいろんなジャンルの本を
読まれている事実に
凡人が本を読まないなら、
言葉を使ってのコミュニケーションは
難しくなるのではないかなと思い、
それはちょっとした恐怖というか
失望にも感じた

おもしろかった
おいしかった
すげー
きもい
やばい
バズってる

言いたいことは何となく伝わるけれど
そこには、その人の人間味などどこにもない
そして、美しくない

その人のその人にしかない感性や視点で
表現されたとき、
その人の魅力がでるのだろうし
もっとこの人の話を聞きたいと思ったり
もっと一緒にいたい
と思うのではないのだろうか

朝井さんの講演会は、まさにこれで
朝井さんが見たもの聞いたものが
朝井さんを通して朝井さんに調理され、
吟味された言葉や構成でなっていたので
講演会の冒頭から
ラジオをやっていることが
話題としてあがっていたのを思い出し、
朝井さんのラジオを聞いてみたいと
おもった人が
ほとんどだったのではないかと思った

自分が思っていること、
感じたことを伝えられる
そんな人になりたいものだ


それはみんなできていると
思えるものかもしれないけれど
ズレの少ない
BESTな言葉の選択で表せていたのか?
振り返ると何か、ちがったなとか
自分が感じたことが
伝わり切ってなかったように思う、、、
という割合の方がきっと
はるかに多い


年だけ重ねて薄っぺらい
言葉しかでてこないのは
残念の一言につきる
若いときにはごまかせていたことも
(ごまかせてないかもしれないけれど)
ごまかしがきかなくなるのが大人だ
いくつになっても自分を諦めず
自分を表現するために努力できる人が
やはり美しく生きられるのではないかと思った

そして、朝井さんが
「文章が美しい」と
興奮して話されていた
朝吹真理子さんの本を読んでみたいと
思った。

ね、本、読みましょ✨







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