大きくなったら
幼い頃によく遊んだ公園が小さく見えた
あんなに大きく見えていたのに
ああ 自分は大人になったのだと思い知らされた
心はまだあの幼い時のまま
大人になりきれない大人
ずっと大人になりたかったはずだった
好きなものを好きなだけ食べて
夜遅くまで起きて
昼過ぎまで寝る
怒られることも謝ることもない
そんな自由に飛び回る鳥のような
世界を思い描いていたような気がする
何故 誰も教えてくれなかったのだろう
好きなものを好きなだけ食べることは当たり前なんかではなくて
自由な時間に起きて眠ることは当たり前なんかではなくて
怒られることも謝ることも当たり前で
何故 誰も大人になるということがどういうことか教えてはくれなかったのだろう
そんなことも理解できない
子供のまま大人になった