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◆どら焼き備忘録 110個目/籠もよ(岡山県岡山市) 〜食べて驚く淡雪のような口どけ〜

◆店名/風乃菓 籠もよ
◆品名╱ふわり
◆サイズ╱中

 岡山県に遊びに行っていた夫が、お友だちの皆さんと『どら焼き狩り』と称して様々商店街をめぐり歩き、いくつかのどら焼きをお土産としてゲットしてきてくれた。
 ほんっとーに持つべきものは心優しい夫である。そして何よりご協力くださったお友だちの皆さまもありがとうございました!!
感謝しかない!!

 さて、こちらのどら焼きは、岡山市内の商店街と繋がっている(?)天満屋さんというデパートのデパ地下でゲットしてきたのだそうな。
人気商品らしく、最後の1個だったというこの『ふわり』は、和菓子一筋40年という【籠もよ】さんが手がけるどら焼きの中でも特に『生菓子』という区分で販売されている気合の一品のようで、賞味期限も大変短く設定されていた。
 何しろ昨日購入して今日が賞味期限だというので、急いで濃いめのお茶を淹れて袋を開ける。
 皮を持った瞬間、思わず「んっ!?」と声が出てしまった。

 これは…!!明らかにこれまで食べてきたどら焼きの、どの皮とも違う…!!

 手に触れた皮は、極端に言うとシルクのような手触りで”ふんわり“のはるか上を行く軽さに満ちていた。
ドキドキしながらふたつに割ってみると、シフォンケーキを手でむしった時のような「ふしゃっ」という音がする。

これは…!!

 画像ではあまり伝わらないかも知れないが、この皮は明らかに、今まで食べたどら焼きの中で最軽量である。
 むしろ餡に達するまで殆ど抵抗がない、とまで言えるレベルだ。
 調べてみたところ、なんとこの皮はしっかり泡立てた卵白をあとから混ぜ込んで焼いているそうで、なるほどシフォンの口当たりだー!と納得してしまった。

 対して餡は、水分少なめでしっかりとしたつぶあん。適度な粒感で豆の風味も濃厚なので、ほとんど『あんこ食べてる』という印象になった。
 夫のお土産話を聞いていたところ、岡山県には180年以上もの歴史を持つ『大手まんぢゅう』というお菓子があり、それが丸めたこしあんに極薄の衣をまとわせて蒸し上げたものだそうで、日本三大饅頭のひとつに数えられているらしい。
儚げな皮の存在感に対してしっかりとあんこが主張するお菓子、という点では、このどら焼きは岡山県民の方の嗜好に寄り添って作られたものなのかも知れないなぁ、と思ってしまった。

 本当にこの皮と餡のバランスは他に類を見ない感じなので、岡山を訪れる方はぜひ食べてみて欲しい。

【籠もよ】さんからは他にも普通のどら焼きを買ってきてくれていたので、それはまた改めて別の機会にレビューしたいと思います!

それでは、このたびはこの辺で!

◇生地
香ばしさ★★★★★☆☆☆
しっとり☆☆☆☆☆☆☆★ふわふわ
ほろり    ★☆☆☆☆☆☆☆しっかり
甘め        ☆☆☆☆☆☆☆★甘さ控えめ
◇あんこ
豆の風味★★★★★★☆☆
つぶあり☆☆☆★☆☆☆☆つぶ弱
濃厚        ☆☆☆☆★☆☆☆あっさり
甘め        ☆☆☆☆★☆☆☆甘さ控えめ
塩味あり☆☆☆★☆☆☆☆塩味なし

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