◆危うくパチカス堕ちするとこだったところを亡父に助けてもらった話
恥ずかしい話をする。
実は先月末に友達と温泉に行った帰り道、フラリと立ち寄ったパチンコ屋さんで、大好きなアニメ【魔法少女まどか☆マギカ】のパチンコ台を見つけてやってみたら、2万円勝ったのだ。
それから味をしめて、何度か暇を見ては夫に断りを入れ、パチンコ・まどマギをやりに行った。
そしたら何と連続で勝ち続け、総額にして10万円ちょっと勝ってしまった。
…はい。
賢明な読者の方ならもうおわかり頂けることだろう。
ハマったよね。
そこからいつの間にか出先では夫の袖を引いて一緒に、休みともなれば一人で、夫がいないとなれば意気揚々とまどマギをやりにパチ屋に足を運ぶパチンカスになってしまった、この一ヶ月。
数日置きにみっちり通っていたので、会社員やりながらの主婦にしてはまぁまぁな頻度だったんじゃなかろーか。
ただ、今のわたしはマジでまどマギしかやらないので『まどカス』と呼んでも差し支えなかろうと思う。
どれくらいまどマギしかやらないかと言うと、まどマギがなかったら帰るし、あっても台が空いてなかったら1000円だけまどマギのすぐ後ろの台を打って、それでも空かなかったら帰るくらいまどマギしかやらないのだ。
一度、500円でつなぎに座ってた真・戦国?なんちゃら???とかいう台で5連チャンもしてしまい、そのあと空いたまどマギに全部ぶち込んだくらいのまどカス。我ながら意味わからんね。
しかしまぁ、そんな感じのカス日々をこの1ヶ月くらい、過ごしていたわけです。
で、だ。
先ほど申し上げた「賢明な読者ならおわかり頂ける」という件ね。
そう。
スタートダッシュで勝った10万くらいなんて、そのあと5回くらいで全部溶かしたんですわ。
アホの極み。
いや、ガチガチのガチ勢からしたらこんなもん珍しくもないんだとは思うんですが、独身のときならいざ知らず、結婚してから自由になるお金が限りなく減った今、パチの微弱な勝ち負けだって蔑ろにはできなかったんですね…
それは重々解ってたんだけど…
今日。
まさにね。
明日は仕事納めだからさ!その前にまどマギ納め行ってきてもいいかな!?今日は早上がりだったし!なんつってね。
またして性懲りもなく寛容な夫にひと言入れて、近場のパチ屋に行ったんですわ。
ただ、わたしがいつも行ってるのは2円パチンコっていうね、少し相場が安いやつなの。
等価交換の台は怖いからさ。あんまりやんなかったの。
しかし。
あったはずの10万円を溶かしちゃってるからね。
何を血迷ったか、今日は4円パチンコに座ってしまったんです。
それが、あかんかった。
結婚してから初めて、ギャンブルに3万円も突っ込んでしまった。
パチンコ負けたことある人なら誰でも解ってくれるでしょう。
あの、背中にヤバい汗かく頭おかしくなりそうな負の感情。
あぁ…何やってんだろ自分…自分なんか死ねばいいのに…無理…もう無理だめやんなきゃ良かったパチンコなんて最悪だクソだってか何でこんなクソみたいなものを国は許してんの??アホなの??死ぬの??てかあー!!!もうやだ無理死にたい!!!
…みたいなあの感じね。
最後の一万円札の、残り500円のボタンを押した瞬間、マジで泣きそうでした。
夫になんか、絶対言えないじゃん。怒られるじゃん。あと軽蔑されるに決まってる。それが1番何よりキツい。
その時でした。
ほとんど無意識にわたしは「父ちゃーん!!もう!!助けて!!この3万円取り返してくれたら、ここから3年はパチンコやりません!!」と、誰にも聞こえないような小声で、亡き父に祈りながら、台に向かって呟いてたのです。
で、よ。
こんな話誰が信じるか知らんけど。
ガチで祈り終わった瞬間だったの。
何か知らんけど、先読み告知してたキュウべえが、普通ならチャンス時に赤く光るはずなのに、聞いたこともない異音と共に真っ白に光だしたの。よく見ると、目は虹色に光ってる。
あ、これ、キタな。
とは思ったんだけど。
喜びよりも言い知れぬ恐怖の方が先に来た。
父ちゃん…?
もしかして…旦那ほっぽりだして3万円もまどマギにぶち込む娘に…お怒り…?
そこから「奇跡も、魔法も、あるんだよ」の台詞を聞いて、順当にまどかRUSHを経て、ダメー!!!からのワルプルギスの夜RUSH、かーらーのーまどかアルティメットRUSHで合計12連荘。
その間、わたしは鳥肌が止まらず、父ちゃんゴメン、あの、わかったから、やめる、約束通り3年間はやめます、ごめん
え…?ひょっとして…父ちゃんはまどかに転生した…?とかもう恐怖とミラクルでクソデカ感情ジェットコースターに支配され、わけわからんことまで考え出す始末。
結果、ぶち込んだ3万円の倍出たところでアルティメットRUSHは終了したのでした。
うちの父ちゃん、すごすぎん??
古来、亡くなった方との約束は守らねばロクなことになりませんので、わたしのパチカス堕ちはすんでのところで父に止められたことになります。
そんなわけで、3年間、パチンコは休業するよ!!
という、どうでもいいお話でした。
それでは、このたびはこのへんで!