◆奇々怪々 ~Xでフォロワーは増やしたいけど迎合はしたくない人々の謎~
別にわたしもそんなにフォロワーさんが多いわけではないのだけれども。
十年以上かつ複数アカウントを運用していると、中にはそこそこの人数フォローしてもらえるアカウントも出てくる。
そんな話をしていると、時々何を間違ったものか、SNSアカウントの運用について相談されることがあるのだ。
基本的には、わたしだってよくわからない。
楽しいと思うことをジャンル分けして運用しているだけだ。
だからフォロワーを増やす独自のメソッドとかもないし、postのコツとかも知らない。
だいたい万バズしたこともないし。
まぁ所詮そこそこだしね。
偉そうに語れることなど本来ないのだけれども。
でも、多分今まで触れてこなかった人は色々手探りだから、とにかく話せる人なら何でもいい、ってなるんだろうね。
「Xのアカウント作ったんですけど、どうやってやっていけばいいですかね」
とか、ものすごく抽象的なことを聞かれることが稀にあるんだ。
わたしの経験上、フォロワーが増える人はまずあんまりそういうことを聞いてこない。
方法論よりも先に「知りたいこと・やりたいこと・やってみたいこと」が勝っているから、自分で調べてまずpostする。
そのあとは、誰かのpostに「いいね」する。
気になる人を掘ってはフォローし、場合によっては控えめにリプなど飛ばしたりもする。
そんなんで、だいたい少しは増えるんだよね。フォロワーさんが。
それでいいんだ。
問題は、フォローはされたいけど、「こうしたらどうですかね?」ってことを一切やらん人。
「人によったらフォローしただけで返してくれるんで、まずは気になる人を探してフォローしてみるといいですよ」と言えば
「あ、自分そういうのは興味ないんでいいです。発信したのを見てもらいたいだけなんで」
何で自分に興味を持ってない人間の心底クソどうでもいい自己主張を赤の他人が一方的に興味持ってくれると思うの?
本当に不思議に思う。
体感的に、ある程度何らかのバイアスをかけた発言を繰り返しながらコンスタントに似た界隈をフォローし、いいねし、RTしていけば、3000フォロワーくらいは自動で増える。
中にはどん底から這い上がった謎の女社長とかも混ざってるかも知れんけど、とにかく増えることは増える。
そこからは、多分才能か知能か戦略か知名度、あるいはそのどれもが必要になる気がする。
大抵の人は日常を垂れ流しているだけだから、そこらで満足するとは思うんだけど。
例えば商業目的で、例えば承認欲求を満たすために、何らかの自己肯定感のために、とにかくフォロワーを増やしたいなら、少しくらい人に興味持たなきゃ、あるいは興味があるポーズができなきゃダメだと思うんだよなあ。
若い頃、合コンでもいた。
人の話はまるで聞いてねーくせに、自分の話ばっかしてくるやつ。
何で?どうしてそんなに自信があるの?
全く赤の他人同士が初めて面を突き合わせてあれだこれだと値踏みし合うような歪な場所で、AさんがBさんに「休みの日って何してるの?」って聞いてるのに、聞かれてもいないアナタが横から割り込んで、どうして「あー!ウチはこないだ家の中めちゃくちゃ掃除してぇ、そのあとは久しぶりにハンバーグ全部手作りしてぇー」とか言えるの?
まるでわからん。
往々にして、こういうタイプは合コンで負ける。
そして言うのである。
「いい人がいなかったから」と。
ああいう場で勝つやつってのは、自分の話より先に「ねぇねぇ、○○さんってお休みの日、何してるんですかあ?」って聞けるやつだった。
あと、誰かが歌ったあとにその人を見ながら気持ちのいい拍手ができるやつ。
決してそこそこ歌がウマイからって悦に入ってラストのコーラスの「アーアアー🎵」みたいな部分まで気分よく歌いきって、人様からの「上手いね」待ちしてるやつじゃない。
結局のところ何が言いたいかと言うと、
・自分に興味を持ってもらいたいくせに、他人に無関心を貫こうとすんなよなあ
・見下してる相手の理解は得られて当然だと思ってるくせに、自分が理解されない理由を相手のせいにすんなよなぁ
っていう。
フォロワーは増やしたいけどフォローは有名人しかしたくないってやつは、だいたい自分が仕込みに仕込んだpostが滑ると「何で?」とか言うんだ。
そんなさあ、自分にこれっぱかしも興味ない上にフォロワーも少なくて繋がったところでメリットもなく、おまけに可愛げもないアカウント、誰が応援したくなる?
正味100の意識高い自慢話を聞かされるくらいなら、1個の笑える失敗談の方が何ぼも人を集められると思う。
そんなに頭が高いまんまで自分が篩にかけた素晴らしい人々としか関わりたくねぇんであれば、一生そこらへんで下々の数の力などには頼らず勝手に一人で尊いpostでもぶつぶつやってればいいのである。
そして本当にそのpostに価値があれば、きっとフォロワーは増えてくと思うよ。
確かに世の中には、高尚な何らかを、他愛のない日々を、自然に呟くだけでしょっちゅうバズり、オートでフォロワーがどんどん増えてく人もいるよ?
でもさ、そういう人は一握りなのよ。
それにだいたい、そういう人は必ず何かを持ってるよね。
話を聞きたくなるような面白さのエッセンスとか。
人が知らなくてためになるような知識とか。
誰にも真似できない素晴らしい芸術作品を作れるとか。
そんなんでも一定数からフォロワー数を増やすのは決して簡単じゃないのに、何であっけらかんと「3年後には5万フォロワー目指してるんで!」とか言えるの?
キマってんのかな?
今回は些かキツめのことを書いてしまいました。
でも、時間も労力もかけず、ふんぞり返ったまんま、他人に迎合せずに自分が受け入れてもらえると信じてやまないクライアントが多すぎて、何かキレてしまった。
わたしにとってあの人たちは謎過ぎる。
あ、あとはあれだ。
フォローゼロで一方的に何万人にもフォローされたいならお金でも配ればいいのだわ。
そしたら増えるのかもね。
フォローって、するのは結構簡単なんだけど、ずーっと繋がっていられるとは限らない。
攻撃的だったり、ウザかったり、合わなかったりすればすぐに切られるし、そもそも「合いそう」「面白そう」「いい人そう」「好き」などなど、何らかのプラス要素がなけりゃあフォローなんてしないんだよね。
いや、フォローバック目的で手当たり次第に片っ端フォローしてく人もいるけどさ。
そんなん、見れば分かるんだからそういう人はフォローバックしなけりゃいいんだもん。
とかく「迎合はしたくないけどフォロワーは増やしたい」とかわけわからんことを言う人は、頭が高い人が多い。「腰が低い」の対極にいる存在だ。
でも、そういうスタンスで生きること自体が悪いわけじゃない。
自分を貫くカッコよさというのも、絶対にある。
しかしそれは常に「孤高」と隣り合わせの生き方なのではなかろうか。
それを貫くんであれば、簡単にフォロワーが増える方法教えてくれ、なんて言わないでよねえ、っていう話。
まぁ、愚痴ですね。
大変失礼しました。
ちなみにわたしは相互さん150人くらいがちょうどいいなあって思ってる。
それぐらいだと程よい距離感で仲良くできる気がしてる。
あ、それこそどうでもいいって?
大変失礼しました!(2度目)
みなさんも最適な場所を見つけてXライフを満喫してください。
それでは、このたびはこの辺で!