◆どら焼き備忘録 80個目/山善(岩手県盛岡市) 〜盛岡の大手老舗が放つもっちり小さいの〜
岩手旅行の帰り道、盛岡市内を散策して駅まで戻る途中で、この明治42年創業という老舗を発見した。
格調高そうな店構え。
内地の和菓子屋さんは北海道と違って歴史が長そうで、開拓民の我々はちょっとばかし緊張する。
しかし外からそーっと覗いてみたら、事前に買おうと決めていた「もちもち焼き」と並んでどら焼きの姿が目に入ってしまったので、緊張しつつも飛び込んでしまった。
こちらのどら焼きは要冷蔵で、賞味期限はたったの4日。
待ちきれずに新幹線の車内で封を切る。
皮の焼き加減は浅めなのか、濃い茶色ではなく、どちらかと言えば狐色に近い。
焼きの浅めの皮特有のふわんという柔らかい芳香を嗅ぎながら、ぱくりとひとくち齧り付くと、見た目よりしっかりした生地が優しく歯に食い込んだ。
しっとりに特化した皮は噛むほどにもっちり感が増し、キメは細かいのに案外しっかりした造りだ。
餡は粒少なめで水分多めのほろり餡。
どちらも甘さは控えめで、とにかく大人しい印象を受ける。
最初は普通かな…?と思ったのだが、食べ進むうちに美味しさが増すどら焼きなのであった。
ちなみに、山善さんは「もちもち焼き」が有名らしく、こちらも見た目はほぼどら焼きなので、一応購入しました。
近々またレビューするので、それまで少々お待ちください。
それでは、このたびはこの辺で!