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❖どら焼き備忘録 81個目/竹芳(岩手県盛岡市) 〜和生菓子専門店のコク深どら〜

◆店名/竹芳(岩手県盛岡市)
◆品名╱和糖どら焼き
◆サイズ╱小

盛岡駅の1階は【おでんせ館】というお土産品や地場産品のレストラン街になっていて、何時間でも見ていられる素敵な場所だったのだが、わたしにとっては同時に、どら焼き天国でもあった。
何しろ和菓子を扱っていると思しきほとんどのお店に、どら焼きが数種類置いてあるのである。
どら焼きだけで一体総額いくら使ったものか、考えるのも嫌になるほどであった。

で、こちらの【竹芳】さんのどら焼きは、その中でも『要冷蔵/賞味期限3日/和糖使い』を謳っているという点で、ハナから特別感を放っていた一品である。

まず包装はこんな感じになっていた。

どら焼きだけど上生菓子専門店の生菓子だもんね!という強い主張が伝わってくる

竹芳さんは盛岡市にある上和生菓子の専門店で、季節ごとに美しい和菓子を常時8種類ほど店頭で販売されているそうだ。
さて、そんなお店が盛岡駅で販売しているどら焼き。

白い袋を破いて中から出てきたどら焼きは、タイトル画像の通り一見普通だが、ピリリと包装紙を破いてみて、その香り高さに「お?」となった。
和糖の香りなのか、ただの砂糖の甘さとは違い、ちょっとしたコクのようなものを感じる。

皮は、ひと口で「あ!こりゃ確かに生菓子だ!」と思うしっとりステータスMAXのほろり皮。
きめ細かくてコク深くて柔らかく、まさしく上和生菓子の名に恥じぬ瑞々しい生地だ。

ほんのり茶色いコクあり皮

そんな上質皮に挟まれた餡は、粒は控えめでさっぱりした、あっさりつぶあん。ちょっとしたキレさえ感じる。
皮は些か甘めに感じるが、餡の甘さを抑えることで上品な奥ゆかしさを醸し出しているのだ。
このどら焼きなら、格式あるお茶会のお茶うけにも堂々たる品格を保ちそう。
まずまずこちらではお目にかかったことのない類の小ぶりどら焼きなのでした。

それでは、このたびはこの辺で!

◇生地
香ばしさ★★★★★★☆☆
しっとり★☆☆☆☆☆☆☆ふわふわ
ほろり    ☆★☆☆☆☆☆☆しっかり
甘め        ☆☆★☆☆☆☆☆甘さ控えめ
◇あんこ
豆の風味★★★☆☆☆☆☆
つぶあり☆☆☆☆☆☆★☆つぶ弱
濃厚        ☆☆☆☆☆☆☆★あっさり
甘め        ☆☆☆★☆☆☆☆甘さ控えめ
塩味あり☆☆☆☆★☆☆☆塩味なし

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