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◆どら焼き備忘録 97個目/京菓子處 鼓月(京都府京都市) 〜せんべい派生の不思議どら〜

◆店名/京菓子處 鼓月
◆品名╱千寿どら
◆サイズ╱小

こちらも、札幌大丸のデパ地下にて購入したどら焼き。
【京菓子處 鼓月】さんは戦後間もない1945年に創業した京都の和菓子屋さんで、現在は百貨店などを中心に全国展開している大手メーカーだ。
代表的なお菓子は『千寿せんべい』という、波型のクッキーみたいなせんべいにバタークリームを挟んだもので、これは一応「斬新な和菓子」という触れ込みになっているが、どう考えてもまぁまぁ上品で昔ながらの洋菓子ね……といった風情の代物である。

大丸の支店しか知らないが、店構えはあくまでも和菓子屋さん。
しかし、今回の『千寿どら』を食べてつくづくと鼓月さんは革新派なのだな…と確信した(上手いこと言った顔)

まず皮。
下の表をご覧頂ければおわかりのことと思うが、ステータスは「しっとりしっかり」に全振りの独特食感である。
香りは香ばしさよりもはるかに強く甘さが先立ち、カラメルのような匂いがした。
噛んでみると「さくっ」にほど近い「もしゃっ」とした食感で、そこに中のクリーム?的なものの些かシャリっとした食感が加わった。
横で夫が神妙な面持ちで「これは…どら焼きじゃないな…」と呟いていたが、確かに!と言いたくなるほど、それは普段食べているよく知ったどら焼きの皮とは、明らかに一線を画しているのであった。

何ていうか…これは和菓子ではあるけれど…

餡は、水分が多くあっさりめではあるが、かなり甘くて、粒がめちゃくちゃ少なめのつぶあん。
そこに、看板菓子である「千寿せんべい」のバタークリームが添えられているのだ。
そりゃもう、あまーい!となるわけだよね。

とは言え、美味しくないとかでは全然ない。
むしろ美味しい。
でも、どら焼きか…?と言われると、多分違う。
これは唯一無二の『千寿どら』という和菓子ですね。
多分言葉に尽くし切れないお菓子なので、ぜひ一度食べてみてください。

それでは、このたびはこの辺で!

◇生地
香ばしさ★★★☆☆☆☆☆
しっとり★☆☆☆☆☆☆☆ふわふわ
ほろり    ☆☆☆☆☆☆☆★しっかり
甘め        ☆☆☆★☆☆☆☆甘さ控えめ
◇あんこ
豆の風味★☆☆☆☆☆☆☆
つぶあり☆☆☆☆☆☆☆★つぶ弱
濃厚        ☆☆☆☆☆★☆☆あっさり
甘め        ★☆☆☆☆☆☆☆甘さ控えめ
塩味あり☆☆☆☆☆★☆☆塩味なし

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