砂漠の街と青の都 韓国・ウズベキスタン旅行2019その2
2019.04.27
2日目 ソウル
朝ごはんは明洞のスタンドでトーストをテイクアウトした。トーストといっても具がいっぱい挟まったホットサンドみたいな感じで、おいしかった。
カフェで「モロッカンミントラテ」というあまり聞き慣れない飲み物を飲む。ソウルの街中には気楽に入れておしゃれなカフェがたくさんあって、心強い。
午前中は景福宮(キョンボックン)と昌徳宮(チャンドックン)を見学した。
光化門の前には衛兵の装束の人がいる。観光客にもチマチョゴリや韓服を纏った人が多く、とても華やか。パステルカラーや、ゴスロリや姫ロリっぽいチマチョゴリも見かけてたいへんテンションがあがった。チマはボリュームがあってふわふわしていて、パニエを入れたスカートみたいだものね……めちゃくちゃかわいい……
周囲にレンタル衣装のお店がたくさんあって、その店先を見ているだけでも楽しかった。伝統色や、渋めの色の組み合わせもかっこいい。
昌徳宮は花がたくさん咲いていてきれいだった。あれはツツジかな?
建物はどれも素敵だったんだけれど、王妃の生活空間だったという大造殿の螺鈿の家具はとくに印象に残った。
1900年代初頭のクラシカルなワンピースに日傘を差して撮影しているひとたちがいて、つい注目してしまった。
あいまに韓国の伝統家屋・韓屋がたくさんある北村も歩いた。
坂道が少しきついけれど、風情のある街並みで散歩しているだけでも楽しい。かわいい雑貨屋さんやカフェなど、つい覗きたくなるお店も幾つもある。
お昼は地下鉄で安国から新沙へ出て、カンジャンケジャンを食べた。
ワタリガニの醤油漬けで、甲羅にごはんを突っ込んで身やカニ味噌と混ぜて食べる。おいしくないわけがないのだが、実際、めちゃくちゃおいしかった。ごはんを無限に食べられる。青唐辛子をハサミで切ってトッピングするのも最高だった。
そこからバスで龍山の国立中央博物館へ。
半跏思惟像がいるのを知らなくて、びっくりした。東京国立博物館の特別展で、日本の半跏思惟像といっしょに展示されていたのを見に行って、微笑が謎めいていて色っぽいな……と思ったのを忘れられずにいたので、思いがけず再会できてうれしかった。独立した一室での特別展示で、気が済むまで一対一で向き合うことができて、贅沢だったなと思う。
とにかく広く、展示内容も膨大で、駆け足ぎみの見学になってしまったけれど、面白かった。磁器をたくさん見た。
あと寧波から京都へ向かう途中で沈没したとみられる沈没船「新安船」から見つかった海底遺産の特集も興味深かった。13~14世紀ぐらいの、海上シルクロードを使った東アジアの交易について、などなど。
夜は居酒屋っぽいお店でチゲなどたらふく食べ、いったんホテルに戻ってからチムジルバンへ連れて行ってもらう。
私はよもぎ蒸しに並々ならぬ興味があり、絶対に体験する! と意気込んでいたのだが、この日は残念ながら担当のおばさんが不在だとかで叶わなかった。帰りに韓国に寄ったときには必ずよもぎで蒸されるぞ、と決意を固くする。
初めての韓国があまりに楽しくてはしゃぎまわってしまい、初日から飛ばしすぎてやや消耗していたのが、大きなお風呂に入ったことで超回復した。
お風呂ってすごいな! という思いは、このあと旅のあいだじゅう乾燥地帯で脳裡をよぎることになる。
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