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続きは明日の空
その夏、空は晴れて貴方は笑う。あどけない笑顔が心に染みわたる。
そして、彼女は死んだ。
彼女と初めて出会ったのは夜の公園だった。私は一人行き場を失い途方に暮れていた。もう一度だけ人を信じようと必死に生きてきたのにまた人を信じる事が出来なくなってしまった。もはや心はカラカラに渇き果てどうしようもなく、とにかく一人になりたかった。明日の仕事のスケジュールは真夜中まで詰まっているというのにだ。こんなに苦しめられるなんて!自分の気持ちの持って行きようがなくなって今日の予定をほったらかして来てしまった。時刻はもうすぐ午前0時になろうとしていた。夜の公園に女が一人ポツンとブランコなんかに乗ってゆらゆらとゆられているものだから周りの人達はクスクス笑いながら横を通り過ぎていく。
なによ!
そう思いながらも羨ましくも想ってしまう自分が情けなかった。
ゆらゆらゆら…
ブランコなんて乗るの子供の頃以来やわ。
暫く酔いに身を任せてブランコに揺られていると、横から声がしてハっとなって両足のハイヒールのつま先を地面にあてた。
「ここ、落ち着きますね。」
横を向くと、隣のブランコに一人可憐な女性が座っている。彼女はニコニコしながら私に話しかけてきた。
「こんな時間でもここだけは明るいですよね。私、どこか遠くに行こうと思ったんですよ。でも行けなかった。行く勇気もなくてまたここに来てしまったんです。」
淋しそうな、でもどこか何かに吹っ切れたような眼差しを宙に向けて彼女は言う。
「ここだけは私を受け入れてくれるんです。笑っちゃいますよね。こんな夜の街のど真ん中で何しているんだか。」
その時私は彼女の中に自分と同じ空気を感じた。
「飲みます?」
それが、彼女との初めての出会いだった。
今も忘れられない人が居るとしたら私は迷わず彼女だと答えるだろう。
都会の暗闇の隙間から一筋の光が射している。輝く満月の中に今も彼女は隠れているに違いない。何もわからない謎めく人。しかし彼女の瞳に嘘はなかった。真っ直ぐ前を見詰めて生きていた。あまりにもせつない一生。
もしかすると彼女は孤独を愛していたのかも知れない。
私もそれに共鳴したのかも知れない。もう二度と逢えないけれどあの一瞬でも繋がれた彼女との日々を決して忘れないよ。
miakoに捧ぐ
HAUSER - Gabriel's Oboe
#ガブリエルのオーボエ #HAUSER #GabrielsOboe
HAUSER♪ チャンネル
One more ...
HAUSER - Wicked Game
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
こんばんは🌙
またまた即興で書きたくなって書いてしまいました。音楽を聴いていたらいきなり湧き上がってくるのです。
文章がまとまっていないかも知れませんが、今夜は私の心の膿をここに置いていく我儘許してください。
この文章をかつての私の友に捧げます。
彼女がいつまでも美しい月の中で暮らせますように。幸せで照らされていますように祈っています。
ここまでお付き合いくださってどうも有難うございました🙇
ここに来てくださった皆様の今日一日が平和で安心出来る一日でありますように願っています☆彡
読んで何かを感じて頂ければ幸いです👍°˖✧
asa_Sante
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