メチャカリをトレースしてみた!
普段はエンジニアリングとかデータ分析が中心なのですが、たまにはビジネス寄りのこともしてみようと思い、マーケティングトレースに至りました。
トレースは以下を参考にしています。
メチャカリとは
株式会社ストライプインターナショナルが運営している服のレンタル・サブスクリプションサービスです。2019年11月時点で、ユーザー数は20,000人を超えているそうです。
外部環境(サブスク市場と消費者)
メチャカリを取り巻く外部環境から整理します。サブスクサービスの広がり、1ヶ月でどれくらい衣服にお金をかけるかの2点で整理します。
広がるサブスク市場とユーザー
サブスクリプションの市場は年々と伸びてきています。
(出典:矢野経済研究所)
また、「サブスクリプションサービス」という言葉の認知は少しずつ広がってきているようです。
(出典:TesTee Lab.)
NetflixやAmazon Prime、Spotifyなどもすでに地位を築いていますが、サブスクリプションは当たり前のサービス形態になっていくと言えそうです。
1ヶ月でどれくらい衣服にお金をかけるのか
以下の調査では女性は80%が10000円以下になるそうです。
20代で言えば、3000円未満が約30%、3000~5000円が約25%、5000~10000円が約30%という結果です。
(出典:ECの味方)
また、単身世帯の平均は約5600円となっているそうです。
(出典:総務省統計局 家計調査報告)
4Pについて
Product
製品は冒頭で説明した洋服のサブスクリプションサービスです。
1度に3点まで服を借りることができて、そのまま服をもらうこともできます。
(引用:アプリマーケティング研究所)
また、レンタルは全て新品を扱っているようです。なのでレンタルから返却されたものは古着として、自社ECやZOZOUSEDで販売しているようです。
(出典:Logistics Today)
Price
月額5800円でレンタルをすることができます。
単身世帯の平均支出額が約5600円であることなどから妥当なプライシングだと言えそうです。
(出典:メチャカリ)
Promotion
メチャカリはアイドルグループ欅坂46をCMで起用していました。
これかっこいいCMで最初「なんのCM?」となりました笑
欅坂46は話題性や人気があるのは良いよして「なぜ、同じくらいの世代である乃木坂46ではないのか」と思い、分析してみました。
ターゲットの年代はどちらもズレていないと言えそうです。
ですが、欅坂46は女性から支持があることがわかります。フロントのメンバーも欅坂46の方が若いイメージあるのでよりターゲットにマッチしそうです。
(出典:LINEリサーチ)
同時に「3ヵ月間は月額39円」というキャンペーンを行っていました。
また、メチャカリはリブランディングを行っており(記事などは見つけられませんでした...)そのリブランディングからユーザー数が伸びたようです。
Place
メチャカリのようなレンタルのモデルでは、「服をレンタルしたら早く届く」「服が返却しやすい」などの利便性が重要になってきそうです。
メチャカリではそれらを実現するために、配送連携APIとPUDOを導入しているようです。
(出典:LNEWS)
狙っていないユーザーニーズを取り込む
メチャカリは仮説検証を繰り返す中で、仮説と実際とニーズが少し異なっていることがわかったそうです。
仮説:服が好きなユーザーが借りまくる
実際:生活において「服が一番ではない」というユーザーがファッションののめんどくささを回避する
(出典:アプリマーケティング研究所)
また、「買取をしたい」というユーザーの声が集まったので機能実装をしたところ、服を買ってくれる人がたくさん出てきたようです。
このような想定していないユーザーニーズを取り込むことで、ユーザー数を伸ばしてきたようです。
自分が思うメチャカリの課題
メチャカリのこれからの課題を2点あげてみます。
(僕の個人的、主観的な意見です。勝手にすみません。)
1. 自分の好きな服装とレンタル服をどうマッチさせるか
ファッションのめんどくささを回避するユーザー層がいることを考えると、選ぶ過程も楽にさせてあげるとUXが改善されると思います。なのでユーザーの好きな服装を基にレンタル服をレコメンドできると良いなと思いました。
2. メンズ層をいかに獲得するか
現状、メチャカリはメンズ服も提供しています。しかしブランド数が少なく、アプリ内の比重は低めです。フェーズ的にまだ獲得へ動いていないのかもしれません。
最後に
生意気にメチャカリについてリサーチして、まとめてみました。
「こんな情報もあると良い」「こういう比較があるとわかりやすい」などがあればぜひご教示ください。
今後もメチャカリの動向を追って行こうと思います。
メンズ増えると良いな...
読んでいただき、ありがとうございました!