Village ヴィレッジ
少し前に映画館で「Village」を観てきました。
きっかけはヴィレッジに出演しているHiHi Jetsの作間くんファンの友人からのお誘いでした。
最近映画情報に疎く、恥ずかしながらヴィレッジの存在を知らずに予備知識ゼロで観に行ったんですが…めちゃめちゃ面白かった!!
始まってすぐにもうヴィレッジの世界に入り込んでしまい、展開も気になりすぎてあっという間に終わってしまった感じです。でも鑑賞後どっと疲れが来ました…。それくらい重かった…。
閉鎖的な村社会のお話で、最近ガンニバルを読んでいたので色々と繋がるところがありました。
そして、最後まで救いがない話がやけにリアルというか…。やっぱり光を浴びる人間がいれば、闇に生きるしかない人間がいるわけで、この世は「平等」なんて言葉は存在しないんだなと痛感しました。
映画によくあるサクセスストーリーかと思いきや、最後まで希望がなくて、やっぱり一度堕ちた人間が這い上がってくることは出来ないというか、光に生きられる人間と闇に生きる人間ってあらかじめ決められてるのかもな…みたいな、そんな絶望しかない思いを抱いてしまいました。
ヴィレッジの重要なテーマにゴミ処理場という存在があるんですが、これが美しい自然と伝統を残す村の光を支える闇として描かれているんですよね。
村が観光地として注目を浴びるようになっていく一方で、ゴミ処理場では劣悪な環境で働く人々がいる…。
幸せな思いをしている人がいる限り、犠牲を被っている人がいて、その人たちが光を浴びに出てくる事は一生出来ないのかもしれないです。
ヴィレッジでは、そんな人たちが生きていくには更なる闇に染まるしかなくて、そんな負のループを抜け出す事も出来ないし、抜け出す術もないことを突きつけられた感じがしました。
終わった後、どっと疲れたのはそのせいです。
あれからずっと考えたのですが、主人公の優が幸せになる方法を私も見つけることが出来ませんでした。
でも、現実には優のような人たちが絶対にいるはずですし、私たちは優のような人たちを見ないふりして幸せを感じているのかもしれません。
「みんなが幸せになる方法はない、そのことに気づいた時あなたはこれからどう生きる?」
そんなメッセージを突きつけられた気がしました。
しばらくはヴィレッジの世界を引きずりそうです…。
そして、何といっても主演の横浜流星の演技が凄すぎました!!
正直横浜流星があんなに演技が出来るなんて知りませんでした…。
あんなにキラキラした世界で生きている方なのに、閉鎖的な村社会で何の希望もなく生きている青年にしか見えませんでした。
途中少し希望が見えていくところや、ラストなど表情の違いが凄すぎたし、なんかもう横浜流星の演技に圧倒されまくりました。
その他にも黒木華の演技もやっぱり最高だったし、「あまちゃん」ガチ勢としては興奮せざるをえないキャスティングでした。
というか俳優陣がめちゃめちゃ豪華で演技力が凄すぎる…。
映像も綺麗で、だからこそ横浜流星の全てを諦めてる表情や、ゴミ処理場の光景が映えますね。
書き出すとキリがないのでこの辺で…。
とにかく、ここ最近で特に刺さった作品でした。
映画って面白いな〜!
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