【JCGミリオンカップ】マイローテーション完全攻略
本記事では6/24,25日開催されるJCGミリオンカップの特殊ルールBo3における競技環境について解説します。
記事の内容は以下のような構成になります。
・各シーズン毎の競技環境(及びその変遷)
・特殊Bo3ルールにおけるデッキ選択の考え方
・各デッキの簡易解説(構築・立ち回り・対策)
・おすすめデッキ選択(筆者使用デッキ紹介)
少し高めの値段設定にはなりますが、記事中で筆者が使用する120枚を完全公開しますのでご了承いただければと思います。
なお記事の全文はミリオンカップ終了後に無料公開しますので、ミリオンカップには興味無いけど、マイローテーションの環境を知りたいという方は公開まで3日ほどお待ちください。
はじめに - 競技環境について
ミリオンカップでは同じバフをもらっているシーズン毎にデッキを戦わせ、勝敗に関わらずそのデッキは使えない(普段Shadowverseで採用されているコンクエスト方式ではない)という特殊ルールにて行われます。
例えば2バフをもらっているOOTのデッキと、バフをもらっていないEAAデッキはこのルール下では戦わないということになります。
ただでさえフリーマッチしか公開されていないマイローテーションですが、フリーマッチでは当然このマッチングルールは適応されません。
つまり、ランダムマッチではミリオンカップに向けた練習は不可能です。
そこでこれ
実質Ratings for シャドウバース
以下、競技環境とは東京大学に潜むホームレス氏主催のユーザー大会のことと定義します。
環境解説
1st Season - 1~11弾
1st Seasonでは初手2ドローに加えてPPが以下のように変動します
・先攻:1→2→3→4→7→10
・後攻:1→2→3→6→9→10
この2つの仕様により、高コストのカードを利用するコンボが早いターンに高い再現性を持つことで大宇宙バトルが想像されます。
前評判では《無謀なる戦》を利用したワンショットデッキなどが強いのではないかと言われていました。
しかし、蓋を開けてみれば予想外のデッキが台頭してきます。
いや君誰?
というわけで、1st SeasonはプルソンVという全く未知のデッキが大活躍の環境となりました。
プルソンVは高い再現性で後攻5Tに20点以上のバーンを決めることができるデッキとなっていて、対策無しのデッキにはほぼ必勝といっていいレベルに強固なデッキです。
実際、件のユーザー大会ではこのデッキを使用したプレイヤーが2時間で20勝し圧倒的1位となり(2位は13勝)、ユーザー大会の後半ではすでにこのデッキを目コピして多くのプレイヤーが使用する大プルソン環境となっていました。
したがって1st Seasonはプルソンに勝てるデッキがどうか、がデッキ選択の基準になっていきます。
その結果1st Seasonの2日目ではプルソンは順当に大きく勝率を落とすこととなりました。
プルソンのバーンダメージをカットするために《虚数物体》や《安息の領域》を積んだデッキが多く出現したこと、さらには序盤の横並べで大きく体力を削られることが苦手なことが露呈したこと等が原因です。
そんな中、プルソンもコンボの再現性を多少犠牲にして横並べをするカードを採用することで、序盤のボードを維持したりダメージカットを貫通して勝てるように形を変えていきます。
いずれにせよこのプルソンVに勝てるかどうかというのが環境の定義となっており、最終的に1st Seasonに残ったのは以下のデッキとなりました。
・プルソンV
絶対王者
アミュレット等を予め設置しておき、8PPで《プルソン》のアクセラレートをプレイすることでとんでもないバーンを叩き出すスーパーコンボデッキ
《ヴァッサゴ》の進化時効果で《昏き底より出る者》を対象に取れば12点
《プルソン》本体で6点
残りの2点は設置しておいた《夜の襲来》や《眷属への贈り物》で詰めれば簡単に5Tで20点が出せます
弱点は前述の通りダメージカットと横並べによる序盤の削り、及び設置されたアミュレットを割られること
特に《天界への階段》を採用している場合に何も考えずに設置してしまうと、《熾天使の剣》などで破壊され必要なフォロワーがすべて手札に来る(《神秘の指輪》でデッキ返す必要がある)もしくは手札超過で燃えて勝ち筋をすべて失う可能性があるので注意
・AFNm / 人形Nm
対プルソン兵器《虚数物体》を抱えるクラス
両者とも横並べとバーンを併せ持つデッキですが、ドローにムラがあり安定感の面で不安が残ります
AFNmは一度《デウスエクスマキナ》をプレイしてデッキが回ってしまえばなんとかなります、人形Nmに関しては手札に人形しか来なくて負けということがざらにあり、プルソンに有利なものの他の雑多デッキに負ける可能性を常に抱えているのが欠点
・セラフB
5T(先攻はマーウィンプレイの条件付き)に《輝く熾天使・ラピス》をプレイして、6Tには特殊勝利を狙えるコンボデッキの王
前述の《安息の領域》に加えて《アイギーナ》というさらなるダメージカット手段まで持つ、とここまで見れば最強デッキに思えますが、ラピスが除去されずに放置された場合にライフを削り切る手段が乏しいという欠陥を抱えています
弱点は横並べの処理ができない場合に《アイギーナ》が生存しないと簡単に貫通されること、及び人形Nm採用の《リトルパペッター・ロココ》による変身
・アグロR
序盤の横並べによる削りと《レヴィオンセイバー・アルベール》によるバーストですべてを破壊するアグロデッキの王
細かい削りがメインのため、ダメージカットが意味をなさない場合が多くメタ貫通性能○
セラフBの《アイギーナ》を取る手段が無いのでここだけ弱点
序盤の削り性能が優秀で、雑多なデッキにも強いためメタ上は最強のデッキ
しかし後述の理由でほぼ使われることは無いと思います
2nd Season - 12~21弾
2nd Seasonでは初手1ドローに加えてPPが以下のように変動します
・先攻:1→2→3→4→6→8→10
・後攻:1→2→3→5→7→9→10
1st Seasonと違うのは、PP加速がゆるやかになったことで、中盤の繋ぎ方が重要になったことと、コンボの再現性が下がったことでミッドレンジ系のデッキが頭角を現したという点です。
前評判ではRumoiプロがTwitterでも発信していたOTKNmが環境の中心になりそうでしたが、実際のところトップメタはRSC連携Rという結果になりました。
《光耀の標・ミストリナ&ベイリオン》と言えば《劇的な撤退》とのコンボを使ったいわゆる撤退ロイヤルが有名で、《劇的な撤退》が制限カードとなったことで今回は息を潜めるかと思われていました。
しかし、5Tから6/8という特大スタッツを押し付けられながらという疾走を持つ唯一無二の性能からしっかり環境を独占する運びになりました。
また後攻は6Tに9PPがもらえるということで《雷滅卿・アルベール》が残りの体力を確実に削り切る性能を持っているため締めまで盤石。
おまけに乗り物ギミックと連携要素で手札を補充しながら序盤からしっかりライフを削り切るというグッドスタッフの鬼のようなデッキ。
以上の要素から明確にメタることが難しいデッキであり、ユーザー大会2日目でもプルソンVのように勝率を落とすことは無く、2nd Seasonの絶対覇者として君臨し続けています。
2nd Seasonの主要デッキは以下となりました。
・連携R
アグロ性能+《光耀の標・ミストリナ&ベイリオン》+《雷滅卿・アルベール》でメタを許さず安定してすべてを破壊する最強デッキ
・機械Nm
後手6Tに《極致の創造主・ベルフォメット》が君臨することですべてのデッキに早期リミットを設ける、雑多デッキの破壊者
《遮断の触手》の回復と《戦慄の侵略》のAoEによる圧倒的アグロ耐性によりリミットまでの繋ぎ性能も○
連携Rには除去が間に合わないことがしばしばありますが、間に合いさえすればしっかりやれる
次点デッキ
・ロキサスE
ほとんどのパーツがSORで構成されており、3つの期間でチューニング可能(とはいえ幅はほとんどない)
当時になかった要素として《原始の悪神》のアクセラレートが追加されたことによりデッキパワーが底上げされたのが嬉しいポイント
基本的にPPの伸びが早い後攻が強いマイローテーションというフォーマットにおいて、ライフの削りが非常に強いため先攻が強いという貴重なデッキタイプ
逆に後手は非常に厳しく、7PPでいわゆるヴァーミンロキサスというコンボを決めたり、《天香の剣士・ルヴァン》を採用して細かく除去していかないと連携Rは厳しいという印象
また回復が強くリミットが存在する機械Nmに対してもしっかりコンボパーツを集めないと勝つことが難しく、爆発力に反して環境上の立ち位置は悪いように見えます
《妖精の開花》を利用してロキサスを疾走させるアクセラロキサスというデッキタイプも一考の余地ありです
☆6/24 1:00追記
最終日環境ではSOR OTKNmがかなりの増加傾向となりました。
おそらくですが、多くのプレイヤーが3rd環境での財宝Rの評価が高いため2ndで機械Nmを使っており、そのメタとして増加したのではないかと考えています。
機械Nm自身も対連携Rをかなり厚く見た構築が一般的になり、連携Rとの相性差がほぼ五分といっていいレベルに落ち着いたと思いますが、OTKNmの相性を考えると、デッキとしての評価は一段が落ちると思います。
一応《界門のホムンクルス・ラズリ》の採用により少しは相性差の改善が見込めますが、そこまでして使いたいかというと難しいところ。
またミラーマッチでも下上ワザップはあるもののどうしても要求は高く、後手の有利は覆らないので無理をしてまで使うデッキでは無さそうに思います。
3rd Season - 22~27弾
3rd Seasonはバフが無いため、特に目新しい要素もなく、強いやつが強いという環境になっています。
環境の中心は最新弾で大暴れした財宝Rです。
当時の環境で対抗馬として財宝Rに優位に立ち回れたデッキは
・八獄W:《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》禁止及び《ウーラノス》ナーフ
・狂乱V:《紅き血の女王・ヴァンピィ》制限及び《虚飾の炎熱》ナーフ
・八獄Nm:《万物の目撃者・ジュディス》ナーフ
と軒並みデバフを喰らって無傷の財宝Rの独壇場に。
とは言え財宝Rというデッキ自体はしっかり相手が処理と回復をしてくる場合、安定キルターンは8Tなので相手のデッキの最大値に立ち向かえるかどうかは引き次第によるので、各デッキ最大値をぶつけて財宝Rをいかに攻略するかという環境になっています。
環境に存在するのは以下のデッキです。
・財宝R
アグロ性能、リソース、除去、回復、コンボすべてを備えたオールマイティデッキ。ただしプレイがあまりに難しすぎます
・八獄W
《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》禁止及び《ウーラノス》ナーフが非常に厳しいですが、代わりに《マナリアの双姫・アン&グレア》というバカカードをもらって財宝Rの潜伏プランに少しだけ耐性をつけたデッキ
安定感は落ちたが回れば強い
・スペルW
期間によって《破式の執行者・シュマエル》を中心に組むか《ウーシンマスター・クオン》を中心に組むかの選択
両者とも財宝Rへの押し付けが非常に強いですが、財宝Rの連携が早い展開は《千金武装の大参謀》でしっかりと受け切られる可能性がありそれだけでは勝てないのが現実
とはいえ最大値を出しやすいデッキであり対財宝R性能はかなり高い
・八獄Nm
《万物の目撃者・ジュディス》ナーフが非常に厳しいですが、財宝Rに狙いを絞ればそこそこはやれるデッキタイプ
基本的に財宝R側のプレイが非常に難しいので、ひたすら受けに回って相手のミスを誘うという方針になりそうです
・ディスカD
現行のローテションと比べればパワーは落ちますが、安定感の面ではピカイチ
少しパワーの低いようなデッキであればすべて安定して破壊できる、ジェネリック財宝Rのような性能
対財宝Rは面処理が追いつかないことが多く、先攻を取らないと非常に厳しいマッチになります
・ラスワNc
ブン回れば《スケルトンレイダー》がすべてを破壊するデッキ
《忌まわしき再誕》のナーフが厳しいですが《虚無ノ哭風・グリームニル》が釈放されたことにより爆発力は○
デッキ選択
〇〇をどこで使うか・使わないか
ここまで各Seasonの環境を整理した結果、わかったことはどの環境でもロイヤルがトップメタに君臨するということです。
つまり
ということになります。
どこでロイヤルを使うのか、どこでロイヤルに強いデッキを使うのか。
ミリオンカップルールのマイローテーションはロイヤルに支配されています。
数々存在する調整チームはすべてロイヤルに強いデッキを血眼になって探しているのです。
デッキ選択の考え方
まずはじめに言えることとして、1st Seasonでロイヤルを使うのは個人的に無しです。
他の2つのSeasonと比べて優位性が少ないことと、情報が少ないマイローテーションというルールでプルソンVというアーキがそもそもとても広くは知られていないことから、他のパワーデッキを握っても十分勝率が担保される可能性が高いためです。
したがってセオリーは以下のどちらかの選択になります。
・2nd:連携R/3rd : Rに強いデッキ
・2nd : Rに強いデッキ/3rd : 財宝R
ここでさらに注目したい要素が財宝Rのプレイ難度です。
財宝Rは非常に強いアーキタイプですが、それ以上に過去最高と言える程に非常に難しいデッキでもありました。
3rdでロイヤルを使うということは、2ndでロイヤルを使う権利を放棄してまで3rdで財宝ロイヤルを扱うプレイヤーとミラーマッチを強いられる可能性があるということになります。
筆者もこのアーキタイプの練度にはそこそこ自信はありますが、それでも嫌です。非常に。
つまり、多くのプレイヤーにとっては2ndでロイヤルを握ることが正解となりやすいです。
これを骨組みとしてデッキ選択を考えていきます
デッキ選択候補
・候補1
1st : 人形 or AFNm
2nd : 連携R
3rd : スペル or 八獄W
1stではメタ上の立ち位置が良いNmを使い、3rdは上振れでロイヤルを破壊する最も一般的な構成
・候補2
1st : セラフB
2nd : 連携R
3rd : スペル or 八獄W or 八獄Nm
1stにBを選択することで、3rdで八獄Nmを使う選択肢を増やす形
セラフがNmに対して勝てるプランを確立できれば○
筆者の第一候補
・候補3
1st : セラフB or プルソンV
2nd : 機械Nm
3rd : 財宝R
財宝のプレイに自信がある人向け
2ndシーズンでロイヤルに強いデッキを見付けられた場合、1stでNmを使う権利ももらえます
筆者の第二候補
・候補4
1st : セラフB or プルソンV
2nd : 機械Nm
3rd : 指揮官R
大穴
あえてRを3rdに残しながら財宝Rをメタりに行く形
指揮官Rは《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》禁止が非常に厳しいが一応相性上はそれでも有利
ただしディスカDなどのデッキに非常に厳しいのでやはり大穴
各デッキ簡易解説
1st Season - 1~11弾
BOS プルソンV
・構築
生き物のバランスはだいたいこれ。アミュレットもほぼ固定か。
基本打点が昏き+ヴァッサゴ+プルソンの18点になるので、残りの2点をどう詰めるかが重要になりがち。
序盤の横並べがつらいのと、相手のダメージカット対策でこちらも横並べで対応するのが主流となっています。
アミュレットやドロソをたくさん積めばそれだけ安定感は増しますが、メタに弱くなるのでトレードオフ。
・立ち回り
アミュレット設置→先攻6T or 後攻5Tで0PPや1PPのカードと合わせて《プルソン》アクセラレートでプレイ。
リーサルの1T前に《夜の襲来》を設置すると2面+1点が出るのでかなり便利です。《不穏なる闇の街》を安易にプレイしすぎないのも大事。
先攻6Tはたまに《プルソン》をアクセラレートでプレイできなくなるので、空盤面で打てる1PPや2PPのカードを温存することも忘れずに。
ダメージカットでリーサルが無い場合でもとりあえずプレイしたら相手が処理漏れを起こして勝つこともあるので諦めないこと。
《プルソン》と《熾天使の剣》は同時にプレイできないことを失念するのは初心者あるあるです。
・対策
アミュレット破壊(特に階段は割るとほぼ勝ち)
ダメージカットアミュレット
鳳凰の庭園(プルソンがアクセラレートでプレイできなくなる)
横並べアグロ
ALT AFNm
・構築
ほぼ語ることは無し。
PPが余る展開が多いので共鳴調整で自由の効きにくい《造られし命・ミリアム》は評価Down。
《異次元からの侵略》は幅広いフォロワーを除去できて好感触。
豊富な手札と潤沢なPPを使ってリーサルターンを早めるために、様々なカードの採用が見られます。
ただでさえ有利ですがセラフBに強い恨みを持つ人は《リトルパペッター・ロココ》を採用しましょう。
・立ち回り
基本的な部分で語ることはなし。盤面ロックはされることを常に意識。
《加速装置》と《虚数物体》で2面埋まることが多く、盤面ロックは頻発します。
された上で自分が先に勝てるように立ち回りましょう。
・対策
《加速装置》が引けずに処理が間に合わないことがしばしばあるのでしっかり展開すること(展開しながらのアミュ破壊は効果的)
盤面ロックは常に検討(すぐに《虚数物体》を破壊しない等)
ALT 人形Nm
・構築
人によって《操り人形》の生成札をどう採用するかで個性が出ます。
個人的に盤面を埋めてしまう《パペットルーム》の評価は低め。
バーストダメージの最大値が下がってしまうと、相手の行動が制限できないのがネックで、だいたい3T以外は置くことが無いと思っています。
《光明齎す発明家》はだいたい《虚数物体》の弾要因ですが、意外と活躍する場合も。
・立ち回り
どんどん顔を詰めて行きましょう。
常に《復讐の人形遣い・ノア》や《粛清の英雄・メイシア》のリーサルラインをケアさせることが大事。
AFNmと違いドロー量が多いデッキではないので、《虚数物体》の置き所はしっかりと見極めること。
・対策
《操り人形》の枚数を常に数える→見た目以上にスカスカなデッキなので、よく見ると相手の手札は人形まみれということもよくあります
ドローが少ないので《虚数物体》やバーストカードを引けてない可能性も高く、割り切ることでうまくいく試合も多々あり
OOT セラフB
・構築
《アイギーナ》+《安息の領域》の最強ダメカコンボとアミュレットカウントを進めるカード群が必須枠。
《安息の絶傑・マーウィン》は唯一のPPランプカード兼カウントを進めるカードで優秀。
自由枠ではコンボを強固にするか耐えるカードを増やすかの択。
《烈風の翼神・ガルラ》は《白翼の守護神・アイテール》から出てくるのが弱いですが、自分のターンで《輝く熾天使・ラピス》自壊→カウント4進めてリーサルの動きの再現性に大きく関わってくるため、あると非常に便利(ですが、それ以上にデメリットは大きすぎる)
・立ち回り
ダメカコンボを継続させながら《輝く熾天使・ラピス》をボードに出して次のターンでカウントを進めるor相手のライフを削り切るというのが主な勝ち筋。
必要な回数は相手ターン中に破壊されたら3回/自壊から入った場合は4回と覚えておきましょう。
先攻5Tに《輝く熾天使・ラピス》をプレイするためには、4Tに《安息の絶傑・マーウィン》をプレイする必要があります。
が、その場合《安息の領域》によるダメージカットが継続しないので、このルートは通らないことの方が多いです。
とはいえ8PPあれば《アイギーナ》+《安息の領域》に《ニュクス》がくっついたりといろいろなメリットもあります。
20点を削り切るパターンでは《輝く熾天使・ラピス》進化9点+次ターン《白翼の守護神・アイテール》から出た《輝く熾天使・ラピス》に《フェザーダッシュ》で9点=18点を基準として残りの2点をどう出すかを考えます。
ボードに残った《アイギーナ》が出すこともしばしばありますが、《聖なる教示》か《飢餓の輝き》で補う場合がほとんど。いずれにせよ《白翼の守護神・アイテール》を2回プレイする必要があります。
・対策
横並べアグロ + 《アイギーナ》除去
変身《リトルパペッター・ロココ》→ニュクスで対策可能
《輝く熾天使・ラピス》は放置したほうがリーサルの可能性は低い
SFL アグロR
・構築
疾走とバフって書いてあるカードを詰めるだけ。
シンプルですが非常に強い。
1st Seasonは守護が多い環境でもないので空中打点も特に必要なし。
自由枠も打点カードに当てるのが良いと思います。
・立ち回り
顔を詰めましょう。
・対策
ひたすらに除去&回復
《安息の領域》+《アイギーナ》は取る手段が無いので決まれば基本的に勝ち
その他少数デッキ
・SFL ミントタイラントNc
序盤の削り+大型バーンというSFLロイヤルの亜種のようなデッキ
アグロ性能はロイヤルに劣るがボード性能は優秀
コンボの再現性に若干難あり
・SFL アグロリノセウスE
ユーザー大会3日目にしてRAGEファイナリストの小田選手が使用して1位になったことで話題になったデッキ
似たようなデッキの報告は他にもあり、《ベビーエルフ・メイ》や《妖精のいたずら》《エルフの双撃》あたりが採用候補
2nd Season - 12~21弾
RSC 連携R
・構築
3PPが渋滞するので、ここでどう取捨選択をするかが構築の分かれ目。
基本的に連携を稼いでリソースを維持しつつ《光耀の標・ミストリナ&ベイリオン》か《雷滅卿・アルベール》につなぐことが大事だと思っているので、展開カードとリソース札を多く取りたいと筆者は考えています。
《月光の執行者・リオード》は自動進化の効果やバーストダメージの点では期待していませんが、ミラーでのボードの取り合いに強く(特に3Tなど)、できれば採用したいカード。
・立ち回り
基本的に攻め続けることが大事。
弱くなるターンができてしまうのは良くないので、常にリソースカードをどう吐くかということを意識します。
10PPでの《雷滅卿・アルベール》プレイはできれば1PPのカードとくっつけたいので、試合後半では意識して手札に残すようにしましょう。
《シークレットスキル》は相手の行動をかなり制限できるカードなので置くタイミングを見極めること。
《撲滅の兵団長》は直接召喚するのが常に正解ではないので、ボードの作り方にしっかり意識を配ること。
・対策
とくになし
強いてあげれば《輪廻の女神》の採用
ドローソースが引けないとリソースが枯れる場合もあるので、そこを突けるようなプレイは意識したいです
RSC 機械Nm
・構築
後攻のランプが必要なくなったこと(《ラミエル》の採用)とゲームスピードが速くなり、《アブソリュート・トレランス》のコストが下がり切る前に大勢が決する試合が多くなったことで関連パーツがすべて自由枠となり、非常に構築の幅が広くなりました。
連携Rが中心の環境では《《世界》・ゼルガネイア》はほぼ必須枠として、前述の通り《輪廻の女神》も採用したいところ。
次点で多いことが予想されるミラーでは先攻6Tに《デッドペナルティ》をプレイすることで後攻に先に《極致の創造主・ベルフォメット》をプレイする権利を与えないために《カオスルーラー・アイシィレンドリング》を採用するのが理の選択か(《魔導列車》のみをボードに残されるのが辛い展開もあるため要検討)。
一部では先攻の《デッドペナルティ》のメタとして《ラミエル》によるランプがあるらしいがどうなっとるこのゲーム。
……という与太話はさておき、PPランプの価値が下がっても《光耀の標・ミストリナ&ベイリオン》への回答として《ラミエル》の採用は悪くなさそうです。
・立ち回り
9PPで《極致の創造主・ベルフォメット》をプレイするためにどうつなぐかに集約されます。
対連携Rではプレイした返しに《雷滅卿・アルベール》でリーサルを取られないように、体力は意地でも9点は残したいところ。ここをデッドラインとして、2T前から《極光の天使》を置くタイミングなどを見極めましょう。
手に《ストレイホロウ・イルガンノ》などの強いAoEがある場合、《遮断の触手》を出すために3回目の空融合を暇なうちにしておく選択肢は常に見据えます。
・対策
《極致の創造主・ベルフォメット》をプレイさせないように相手の体力を管理する
《《世界》・ゼルガネイア》のケアを忘れずに→顔を殴らないのではなく、受けた時に被害が少ないボード形成を意識する(例えば6PPだとくっついても《ストレイホロウ・イルガンノ》の進化くらいなのでボードの被害は読みやすい)
ETA~RSC ロキサスE
・構築
SORでほとんどのパーツが構成されているため、ETA~RSCのどこでも構築を組めて幅が広い!
と思いきや必須パーツでほぼ埋まっている上、入れ替えたいカードも無くて構築幅が全くないのが非常に残念なデッキです。
しかし、当時なかった要素として《原始の悪神》のアクセラレート追加によりデッキパワーは大幅にアップデートされています。
・立ち回り
とにかく顔を詰めること。
ボードに意識が向きすぎると、こちらのリソースが尽きて負けてしまうことが多いです。
乗り物でつくったボードに対して相手が処理に付き合ってくれて、自分が返しに顔を詰めきって勝つという展開を常に意識しましょう。
ロキヴァーとかヴァーロキとかは当時の記憶を頑張って思い出そう!
・対策
とくになし
先攻のビートダウンはどのデッキも厳しいので、パーツ欠損か相手のミスを祈りましょう
その他少数デッキ
・SOR 異形E
ゲームレンジが短くなったことで融合回数が少なくなり打点が減ったのは実質ナーフ
融合が安定することで初手に引ければ可能性はあるか
《《吊るされた男》・ローフラッド》のプレイターンも早くなっており不意打ち性能○
・SOR OTKNm
9PPが早く来ることでこのデッキも強化されたか、と思いきや《ディメンションドミネーター》に進化を切るターンが必要で、その隙をつかれて負ける悲しい展開も多い
当時とは違い、ワンショット以外の勝ち筋が全く無いのも低評価ポイント
・RSC アグロNc
《恨みの語り部》を無限リアニメイトすることでおなじみのアグロNc
後攻4Tに投げる《《恋人》・ミルティオ》はボードも強く非常に強いデッキだが、対アグロ性能最強の機械Nmが環境にいる限りは少し辛いか
エンハンスで投げる《《恋人》・ミルティオ》は序盤の削りがうまくいかない試合を常にワンチャンス勝ちに持っていけるのでデッキ強度は十分
3rd Season - 22~27弾
EAA 財宝R
・構築
当時の環境でも分岐となった値引き+戦技型or大参謀型が大きな分かれ目となります。
3rd Seasonでロイヤルを選択しない人が一定数いることを考えると、雑多デッキ耐性が高い《千金武装の大参謀》は複数枚採用したいです。
一方で、財宝カウントが早いことはそのまま相手の上振れに対抗できることを意味するため《値引き交渉》も捨てがたく、構築は非常に悩みます。
ただただ《マキシマムジェネラル》のボードが辛いデッキも多いのでこちらは3枚を強く推奨。
・立ち回り
パワーが低い過去のデッキたちは財宝Rの面を処理できないことも多々あります。20点のワンショットを狙いすぎず、キルターンを柔軟に見据えることが当時以上に大事な印象。
・対策
早期ターンでの押し付け or ワンショット
連携数意識→《千金武装の大参謀》のスペル軽減が起動しなければ回復とボード処理は両立しにくい
財宝カウント意識→6PPでコスト軽減《出航の咎人・バルバロス》からスタートされると回復とボード処理を両立される可能性が高い
EAA スペルW
・構築
構築幅はそこまで広くありません。
最大の分岐は《真理の大文豪・ユキシマ》を採用するかどうか。
《フレイア》の採用で打点が揃いやすくなったり、《反転する翼》によってスペルブーストの速度は格段に上がりましたが、それでも手に20点が集まるかは運次第な所があり、財宝R側も《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》の禁止により《ルミナスヒーラー・リララ》を採用する構築が増えたことから、早期ターンにワンショットで倒しきれない展開が増えたように感じます。
《真理の大文豪・ユキシマ》に進化を切ることでこの不足分の打点を補えたり、道中ではボードの押しつけによる財宝Rのリーサル回避に徹底し、エンハンスでのプレイで締めるルートも太く見られるため《真理の大文豪・ユキシマ》は個人的には推奨したいところ。
しかしデッキバランスは難しく、早期リーサルの再現性が落ちたことで全体的な勝率が下がる可能性もあるため手に馴染むかたちを使いましょう。
・立ち回り
対財宝Rでは序盤のボードが大事なので《叡智の神鳥》の本体プレイできる分岐を残すこと(特に潜伏フォロワーへの対処は常に念頭に入れておく)
・対策
6Tに20点出されないことをお祈りしましょう
相手の手札の吐き方を見てボード形成のタイミングを見極めましょう
圧をかけて全ツッパさせる→全力で受けてリソース勝ちも基本戦略(ユキシマ注意)
EAA 八獄Nm
・構築
自由枠(ほとんど自由枠だけど)はロイヤルに強いカードを詰め込みましょう。
おすすめは《ジャイアントハッピーピッグ》と《アーク》。
体力最大値が増えることで相手のミスを誘いやすくなります。
リソース面が安定しにくい点と、潜伏を取る手段という点では《機構の撃ち手》も優秀かもしれません。
・立ち回り
受けきれないと判断したら差し切る覚悟で。
EPを切ったら次のリーサルが無い場合などは気合で温存。
《アルティメットバハムート》は無理に直接召喚しようとすると、しっかり返しに差し切られるので、常に財宝Rの打点は計算しておくようにします。
・対策
所詮すべて1枚ずつの採用なので割り切りは大切
《万物の目撃者・ジュディス》のナーフによりバリアは貼りづらくなっているため貫通できるタイミングは増えている→相手の要求値を常に意識
その他少数デッキ
・CDB ディスカードD
安定感はあるが安定して負ける代表例
後攻を取った次点で財宝Rにはほぼ必敗レベルと感じています
ボード処理がきついので《紅炎の竜爪・エチカ》の複数枚採用は強く推奨
雑多なデッキに対しては無類の強さを誇ります
・EAA 指揮官R
財宝Rメタでおなじみの指揮官Rですが《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》禁止の影響をダイレクトに受けており非常に厳しい
相性上は一応財宝Rに有利と言えなくもないかもしれませんが、前述のディスカDにも安定して負けるほどのデッキパワーの低さではあるので持ち込みは非推奨
・EOP スペルW
いわゆるクオン型と呼ばれるスペルW
《ウーシンマスター・クオン》の押し付けは財宝Rに非常に強く、立ち位置は良さそうに見えますが回せばわかるリソースとスペルブーストの不安定さ
特にボード処理とスペルブーストをあまりに《チャクラムウィザード》に依存し切っているのがこのデッキの脆さ
しっかり回れば財宝Rにも勝てるパワーは秘めています
・EAA 八獄W
干絶の飢餓・ギルネリーゼ》禁止及び《ウーラノス》ナーフを《マナリアの双姫・アン&グレア》で乗り越えられることができるか
財宝Rの潜伏プランに対してだけはめっぽう強くなりましたが、デッキが脆くなりすぎていてさすがに厳しいというのが筆者の見解です
・OOS 進化ラスワNc
《スケルトンレイダー》と釈放された《虚無ノ哭風・グリームニル》の爆発力がすごい
が、爆発する前にだいたい財宝Rに壊されます
せめて《忌まわしき再誕》が1PPなら……
筆者デッキ選択
現在候補は3つです。
現状では候補1を登録してますがまだ変更の可能性はあります。
その場合も6/23 24:00までには必ず最終更新を入れて筆者が使用する120枚を完全公開しますのでご安心ください。
一緒に100万円を目指しましょう。
・候補1 セラフB - 機械Nm - 財宝R(変更済み)
2ndの機械Nmのパワーを信じて軸にした構成。
1stではセラフBに《ニュクス》をフル投入することで変身耐性を持たせています。
機械Nmはロイヤルへの勝率を最大化するために回復カードとして《記憶の軌跡》を採用。ミラー対策もある程度盛り込んでおきました。
3rdの財宝Rはオーソドックスな形。
《ルミナスヒーラー・リララ》はワンショット対策として実質必須枠と考えています。
・候補2 セラフB - 連携R - 八獄Nm
こちらは逆に3rd八獄Nmの受け能力を信じた構成。
1stは同じくセラフBなので割愛。
2nd連携Rはリソース枠をフル投入。
1PPの生き物のかさ増しとして《武器商人・エルネスタ》を採用しましたが、安定感の底上げと《雷滅卿・アルベール》の弾の確保で使用感は○。
《月光の執行者・リオード》は好きなカードではありませんが、ミラーなどのボードの取り合いで唯一無二の性能をしてるので泣く泣く採用。
3rdの八獄Nmは受け性能を意識して自由枠のカードを選択しています。
・候補3 人形Nm - 連携R - スペルW
万が一1stでセラフBを使いたくなくなった場合はこの構成の予定。
人形Nmで特筆すべきは《パペットルーム》の不採用くらいだと思います。
3rdはかなり過激に《真理の大文豪・ユキシマ》を2枚採用した型。
細かい部分は詰められていませんが、コンシードプランを取る場合に《管弦の魔術師》を採用したいという思いからバランス調整した結果がこの構築。もう少し事故要因を減らしたいところですが、現状セラフB - 八獄Nmのラインの方が有力なのでこれ以上構築に時間をかけることはなさそうかも。
まとまり切らない場合はごく普通のスペルWも使うことも視野。
最終選択デッキ(6/24 1:00追記)
・筆者使用デッキ:セラフB - 連携R - スペルW
2nd環境で機械Nmに有利なOTKNmが数を増やした最終日
OTKNmは本番でも一定数存在しそうなことから2ndを連携Rに固定し、3rdのデッキを少しだけ財宝Rに寄せたチューンにしたスペルWを最終決定とした
ベースはwagasode構築。
セラフBはリノEの増加に伴い《ベビーエルフ・メイ》+《対空射撃》の除去ラインをかわすために《スカサハ》を採用
・初心者おすすめセット:リノE - 連携R - ハンドレスV
・明確なメタが存在しない
・上振れムーブが存在する
・プレイが(他のデッキに比べると比較的)簡単
の3拍子揃っているのはこれらのデッキ
ハンドレスVは《ドアマンバット》のナーフと《紅き血の女王・ヴァンピィ》の制限が非常に厳しいですが、それ以上に《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》の禁止のおかげで意外と通りの良いデッキです。
リノセウスEは細かい打点の計算は難しいですが、基本的に横並べ→リノで締めるルートを通るので、大局を間違えにくいという点では比較的簡単なデッキに分類されると思います。
おわりに
攻略というより辞書のような記事になりましたが、お役に立ちましたでしょうか。
しばらくの間TwitterのDMは開放しておりますので、ご質問等ありましたらご連絡いただければ可能な限り対応させていただきます。
みんなで取ろう、100万円。
おまけ - Tips(随時更新)
・デッキ登録手順について
Discordにて説明がありましたが、登録の順番まで指定されています。要注意。
デッキ一覧早見表
1st Season
エルフ
・SFL : リノ
ロイヤル
・SFL : アグロ
ウィッチ
・SFL : ジンジャー
・ALT : マナリア
ドラゴン
・SFL : 無謀 or パチ or フェイス
ネクロ
・SFL : ミントタイラント
ヴァンプ
・SFL : ニュートラル
・BOS : プルソン
・OOT : 蝙蝠
ビショップ
・OOT : セラフ
ネメシス
・ALT : 人形 or AF
2nd Season
エルフ
・ETA~RSC : ロキサス
・SOR : 異形
ロイヤル
・RSC : 連携
ウィッチ
・主要デッキなし
ドラゴン
・ETA : 乗り物
ネクロ
・DOV : グレモリー
・RSC : アグロ
ヴァンプ
・DOV : 背徳バアル
ビショップ
・主要デッキなし
ネメシス
・SOR : OTK
・RSC : 機械
3rd Season
エルフ
・主要デッキなし
ロイヤル
・EAA : 財宝
・DOV : 威光
ウィッチ
・EOP, RGW : クオンイザベルスペル
・EAA : シュマエルスペル or 八獄
ドラゴン
・CDB : ディスカ
ネクロ
・OOS : ラスワ進化
ヴァンプ
・CDB : ハンドレス
ビショップ
・主要デッキなし
ネメシス
・EAA : 八獄
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