思考力を伸ばすには…? 1
地頭を構成する5つの要素
知的好奇心
没頭力
知識
認知能力
思考力
今回は
「地頭」の5要素
5つ目
思考力 の伸ばし方を考えていきます。
2つの思考力(考える力)
思考力(考える力)には、
大きく分けて次の2つがあります。
・ひらめき力
・論理的思考力
ひらめき力 は、
「上は洪水、下は大火事、さてなーんだ?」
「無人島に何か1つだけ持っていけるとしたら?」
平面図形の問題に補助線を1本引く
など
上は洪水 → お湯
下は大火事 → 釜
= お風呂
と
問い と 答え とが比較的近いものごとを
パッと思いつくように
考えるときに用いる思考力のことをいいます。
一方の
論理的思考力 は?
ここに
2つの例文があります。
①
『今日の給食は豚の生姜焼きだった。
思わずガッツポーズが出た。』
②
『今日の給食は豚の生姜焼きだった。
思わず涙がこぼれた。』
1文目は同じですが、
続く2文目が異なります。
この
①・②それぞれの
1文目と2文目の間に
それらしい言葉を入れて、
誰が読んでも
話の筋が通る文章にしてみます。
①は、
今日の給食は豚の生姜焼きだった。
↓
豚の生姜焼きは、ぼくの大好物だ。
↓
今日は大好物が食べられると知って、
嬉しい気持ちになった。
↓
思わずガッツポーズが出た。
②は、
今日の給食は豚の生姜焼きだった。
↓
先日、ぼくたちの学校で飼育していた豚を
食肉処理施設に送った。
↓
今日はその豚を自分たちの手で調理し、
給食の時間に頂く『いのちの授業』の日だ。
↓
子豚の頃から大切に世話をし、愛着が湧いていた。
↓
今日豚肉の姿となった豚を目の当たりにし、
世話をしていた時の思い出がよみがえってきた。
↓
楽しかった日々を思い出すと、
”命あるものを頂いている” という事実を改めて認識し、
悲しい気持ちになった。
↓
思わず涙がこぼれた。
それぞれ
こんなかんじでしょうか?
論理的思考力 は、
問い と 答え とが比較的近いものごとを
考えるときに用いる ひらめき力 に対して、
AだからB、BだからC、Cだから…… と、
問い と 答え とが比較的遠いものごとを
道筋を立ててたどるように
考えるときに用いる思考力のことをいいます。
思考力(考える力)を伸ばすためには?
2つの思考力
・ひらめき力
・論理的思考力
いずれの手段で考えるにしても
人は、
自分の頭の中で
ものごとを考えています。
自分の頭の中で考えるということは、
考えるための材料が
頭の中に入っていなければなりません。
食べたい、作りたい…
ある思いに対して
食材を組み合わせて調理すると、
料理が出来上がります。
不思議だ、知りたい…
ある問いに対して
考えるための材料を組み合わせて考えると、
答えが出来上がります。
考えるための材料
= 料理に対する食材
に相当するのが、
知識 です。
人は、
自分の頭の中で
ある問いに対して、
その時々に応じて必要な
知識 = 言葉 + 経験
を引き出して、
ものごとを考えることで
答えを導き出しています。
つまり、
思考力(考える力)を伸ばすためには、
・知識を増やす。
・知識を引き出す回数を増やす。
知識の
インプット と アウトプット
両方の力を伸ばすことが大切です。
知識のインプット
・知識を増やす。
方法に関しては、
以前書きましたので、
知識のアウトプット
・知識を引き出す回数を増やす。
方法について
大人が子どものためにできることを
次回以降お話していきます。